好きな色やデザインを施して指先をキレイに彩るジェルネイル。見ているだけで気持ちやテンションを高められるという人も多いのではないでしょうか。
ジェルネイルには、「ソフトジェル」と「ハードジェル」と呼ばれる2つの種類が存在します。用途や目的によっておすすめのジェルが異なるため、両方の特徴を知って上手に使い分けましょう。
今回は、ソフトジェル・ハードジェルそれぞれの特徴や使い分けの方法について詳しく解説します。「具体的にはどのような違いがあるの?」とお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
ソフトジェルとハードジェルの違いとは?
ソフトジェルとハードジェルには、以下のような違いがあります。
| ソフトジェル | ハードジェル |
---|---|---|
特徴 | 柔らかく扱いやすい | 強度が高い |
使いやすさ | 初心者でも使いやすい | 初心者では使いにくい場合もある |
ツヤの有無 | ハードジェルよりも劣る | 出しやすい |
カラバリ | 豊富 | 限定されている |
折れにくさ | ハードジェルよりも劣る | 折れにくい |
モチ | 3〜4週間 | 1ヶ月 |
ネイルオフ | リムーバーでオフする | 爪を削ってオフする |
ソフトジェル・・・地爪が傷つきにくく扱いやすい
ソフトジェルとは、ジェルに柔らかさがある種類のジェルのことを指します。
メリット | ・誰でも簡単にネイルができる ・カラーバリエーションが豊富 ・爪を傷つけずにオフできる |
---|---|
注意点 | ・ハードジェルに比べると強度が劣る ・ツヤのあるネイルにはあまり向いていない ・ハードジェルよりもモチが悪い |
ソフトジェルはジェルが柔らかく初心者でも扱いやすいため、セルフジェルネイルで使われることが多いです。多くの会社がさまざまなカラーのソフトジェルを扱っているため、色にこだわりが強い人でも自分好みのカラーを見つけられるでしょう。色を混ぜることもできるので、カラーバリエーションは無限大に広がります。
ソフトジェルは、ネイルオフの方法が爪に優しいところもメリットです。アセトンが配合されているリムーバーを使ってオフするため、初心者でも簡単に使用でき、自爪を傷つけるリスクもありません。
ただし、ハードジェルに比べると強度が劣るのがデメリットです。重いパーツをたくさん載せると、爪が折れたりヒビが入ったりする恐れもあります。ハードジェルと比べるとツヤも少ないため、華やかなネイルデザインをしたい場合はハードジェルに軍配が上がります。
ハードジェル・・・強度がありさまざまなデザインを楽しめる
ハードジェルは硬さがあるため、強度の高いネイルに向いています。
メリット | ・強度が強くモチがいい ・ツヤを出しやすい ・長さ出しなど派手なデザインに向いている |
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注意点 | ・ソフトジェルよりも扱いが難しい ・カラーバリエーションが少ない ・自爪を削ってオフする必要がある |
強度の高いハードネイルは頑丈なため、長さのある爪につけても傷やヒビが入りにくいのが大きなメリットです。そのため、長さ出しや重みのあるストーンなどを使った派手なデザインによく使われます。ソフトジェルよりもツヤ感を出すことができるので、華やかなデザインにも適しています。
ハードジェルは爪にしっかりと密着する特徴があるため、ソフトジェルよりも長持ちしやすいところがメリットです。長期間ジェルネイルを楽しめるので、ネイルにかかるお金と費用を節約することも可能です。
ただし、ハードジェルには初心者では扱いが難しいというデメリットがあります。ジェルを塗るときにも、オフをするときにも技術がいるため、ハードジェルがしたい場合はプロのネイリストに任せるのがおすすめです。
特にハードジェルのオフは自爪を削る必要があるため、初心者が行うと自爪を削りすぎて傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。
ソフトジェルとハードジェルの使い分け
それぞれの異なる特徴を持つソフトジェルとハードジェルは、シーンや目的に合わせて以下のような使い分けをするのがおすすめです。
<ソフトジェルをおすすめする状況>
・セルフでジェルネイルをする場合
・自爪に優しいネイルをする場合
・色にこだわったネイルをする場合
<ハードジェルをおすすめする状況>
・さまざまなパーツを使うデザインの場合
・長さのあるネイルをする場合
・アセトンを使いたくない場合
ソフトジェル使用がおすすめの状況
■セルフでジェルネイルをする場合
ハードジェルは、技術力がないとジェルが浮きやすくなってしまいます。ネイルオフをするときには削る必要があるので、セルフでオフする場合に深く削りすぎて自爪に傷をつけるリスクが高いです。そのため、セルフネイルをするときには、扱いやすいソフトジェルを使用するのがおすすめです。
■自爪に優しいネイルをする場合
ジェルネイルを長期的に続けたい人は、自爪に負荷のかかりにくいソフトネイルがおすすめです。
ジェル自体の爪への影響は、ソフトジェルとハードジェルでの差はほとんどありません。ただし、オフの方法は爪を削らずにリムーバーで落とせるソフトジェルの方が爪に優しいです。
■色にこだわったネイルをする場合
ソフトジェルはカラーバリエーションが豊富なので、色にこだわりがある人に適しています。ハードジェルで「自分好みの色がない」と失望したことがある人でも、ソフトジェルなら見つかる可能性が高いです。さまざまなカラーのジェルネイルを組み合わせられるので、絶妙なニュアンスカラーのネイルが叶えられます。
ハードジェル使用がおすすめの状況
■さまざまなパーツを使うデザインの場合
ネイルにはストーンやシェル、スタッズなどさまざまなパーツを使ったデザインがありますが、ストーンなどの重さのあるパーツはソフトジェルでは支えきれず取れやすいです。そのため、強度の高いハードジェルを使うことで、パーツが取れたり爪が折れたりする心配がなくなります。
■長さのあるネイルをする場合
爪に長さがあると、ネイルをする面積が広がるので、さまざまなデザインを楽しめます。しかし、自爪だけで長さを出すことは難しいもの。このような場合は、ハードジェルを使うことで強度を保ちながら長さを出すのがおすすめです。
■アセトンを使いたくない場合
ソフトジェルをオフするときに使用するリムーバーには、アセトンが含まれていることがほとんどです。しかし、アセトンは爪や肌を乾燥させる恐れがあるため、使いたくないという人もいます。そのような人には、リムーバーでオフをしないハードジェルがおすすめです。オフをするときに削る必要がありますが、技術力のあるプロのネイリストに頼めば安心してオフをしてもらえます。
ソフトジェルとハードジェル、どちらがどのような人におすすめ?
上記の内容をまとめると、ソフトジェルとハードジェルがおすすめの人は、以下のような結果になりました。
ソフトジェルがおすすめの人 | ・使い勝手を求める人 ・ネイルカラーにこだわりたい人 |
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ハードジェルがおすすめの人 | ・派手なデザインを楽しみたい人 ・自爪より長いネイルがしたい人 |
ソフトジェルがおすすめの人
- 使い勝手を求める人
- ネイルカラーにこだわりたい人
初心者にも扱いやすく、リムーバーで簡単にオフができるソフトジェルは、気軽にセルフネイルを楽しみたい人にぴったりです。ポリッシュのような柔らかさのあるジェルなので、初心者でも簡単に仕上げることが可能です。
カラーバリエーションが豊富なので、アートができなくてもお気に入りのネイルが叶います。手持ちのジェルネイルに飽きた場合は、色を混ぜることでカラーバリエーションが無限に広げられます。ネイルのモチも3〜4週間ほどなので、頻繁にいくつものカラーを楽しみたい人にも、ソフトジェルがおすすめです。
ハードジェルがおすすめの人
- 派手なデザインを楽しみたい人
- 自爪より長いネイルがしたい人
さまざまなネイルパーツをつけるような派手なデザインを楽しみたい人には、ハードジェルがおすすめです。ソフトジェルだと重いパーツに対する耐性が足りず、爪が折れたりヒビが入ったりする可能性があります。派手なデザインを気兼ねなく楽しみたい人は、ハードジェルを選びましょう。
自爪よりも長いネイルデザインがしたい人には、ハードジェルを使って爪の長さを好みの長さに還るのがおすすめです。ハードジェルを使うことで、5mmほど長さをプラスしたネイルが楽しめるでしょう。
ソフトジェルとハードジェルを組み合わせるのもひとつの手!
ソフトジェルとハードジェルは、どちらかだけでなく両方を組み合わせることも可能です。たとえば、ベースの層をハードジェルで作成して強度を上げ、カラージェルとトップジェルにはソフトジェルを使うケースもあります。この方法は、フィルインという方法の中で用いられます。
フィルインとは、ベースジェルを残してカラージェルとトップジェルだけをチェンジしていくネイル方法です。フィルインを行うとベースジェルをオフする必要がないので、爪への負担を減らすことができます。爪に優しいフィルインは熟練のネイリストにしかできない方法のため、興味のある人はネイルサロンに問い合わせてみましょう。
ジェルの種類に関わらず長持ちさせるポイント
ソフトジェル・ハードジェルのどちらであっても、ジェルネイルはできるだけ長持ちさせたいものです。ここからは、ジェルを長持ちさせるための3つのポイントを紹介していきます。
ポイント①:洗い物をするときはゴム手袋をつける
ジェルネイルは水分に弱いため、ジェルネイルを長持ちさせるためには手が水に直接触れるのを少しでも避ける必要があります。そのため、洗い物をする際はゴム手袋を使って、爪先を水からガードするのがおすすめです。
特に洗剤はジェルネイルを変色させる原因にもなるので、ゴム手袋なしで洗い物を続けているとネイルのモチだけでなく見栄えも悪くなってしまう可能性があります。食器洗いだけでなく、水回りの掃除など水を使う家事はできる限りゴム手袋を使いましょう。
ポイント②:髪の毛を洗うときは指の腹を使うようにする
髪の毛を洗うときに指先を使うと、細い髪の毛が自爪とジェルネイルの間に入ってジェルネイルが剥がれてしまう恐れがあります。指先を使うことで爪に負担もかかってしまうため、髪の毛を洗うときは意識して指の腹を使うように心がけましょう。
指先は、日常生活の中でも頻繁に使うパーツです。髪の毛を洗うときだけでなく缶のフタを開けるときやシールを剥がすときなども、指先ではなく指の腹を使うことがおすすめです。指の腹を使うのが難しい場合は、オープナーなどのアイテムを活用することで爪への負担を減らせます。
ポイント③:爪切りではなくやすりを使う
爪が伸びたからといって、ジェルネイルをしたまま爪切りで爪を切るのは厳禁です。爪切りを使うと自爪やジェルネイルに大きなダメージを与えることになります。ジェルネイルが爪にしっかりくっついていても、爪を切る衝撃によってジェルネイルが浮いてしまう可能性もあります。
ジェルネイルをした状態で爪の長さが気になってきた場合は、爪やすりで整えましょう。爪やすりにはさまざまな種類がありますが、爪の長さを整えるためにはエメリーボードと呼ばれる180〜240グリッドの爪やすりを使います。
以下の記事で爪やすりを使った詳しい爪の整え方を解説しているので、あわせて参考にしてください。
▼ジェルネイルが伸びても爪切りはNG?適切な対処法とは
https://www.i-nails-co.jp/column/9466/
まとめ
ジェルネイルで使われるジェルには、「ソフトジェル」と「ハードジェル」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
<ソフトジェル>
・ジェルが柔らかく扱いやすい
・カラーバリエーションが豊富
・カラーを混ぜることができる
・リムーバーでオフできる
・ハードジェルよりも強度が劣る
・3〜4週間ほどもつ
<ハードジェル>
・強度が高く折れにくい
・ツヤを出しやすい
・長さ出しができる
・初心者には扱いが難しい
・爪を削ってオフする
・1ヶ月ほどもつ
それぞれ使い分けやおすすめの人が異なるため、特徴を理解してライフスタイルにあった使い分けを行いましょう。