好きな色やデザインを施すことができ、指先をキレイに彩るジェルネイル。そんなジェルネイルにはさまざまなデザインがあり、デザインによって手元の雰囲気が大きく異なります。今回紹介するのは、上品で大人っぽい印象を与えるべっ甲ネイルです。
複雑なべっ甲ネイルはネイルサロンでしかできないと考える人も多いかもしれませんが、実はやり方のコツを覚えるとセルフでもネイルできます。今回は、べっ甲ネイルのやり方やコツ、べっ甲ネイルの可愛いデザインを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
べっ甲ネイルのカラーデザイン集
ブラウンのイメージが強いべっ甲ネイルですが、カラーを変えるだけで違った雰囲気を出すことが可能です。べっ甲ネイルが好きだけど同じデザインで飽きてしまう人は、季節やイベントに合わせてカラーを変えてみてはいかがでしょうか。まずは、べっ甲ネイルのさまざまなカラーバリエーションを見ていきましょう。
キャメル色 × こげ茶色
べっ甲ネイルの王道デザインといえば、キャメル色とこげ茶色の組み合わせです。季節を問わないべっ甲ネイルですが、ブラウンが基調とされているこのカラーリングはとくに秋や冬の寒い季節に人気があります。
ベースのキャメル色を肌馴染みのよいベージュ色に近づけることで、落ち着いた印象になるためオフィスネイルにもおすすめです。反対にキャメル色とこげ茶色をダークカラーにすることで、女性らしく大人っぽい印象に仕上げられます。
2色だけではなくマーブルに黄色やオレンジ色を使うことで、より複雑でおしゃれなべっ甲ネイルに仕上がるでしょう。ゴールドのラメやスタッズなどのアクセントをつけることで、華やかな印象にすることも可能です。
白色 × お好みの色
ブラウン系が王道のべっ甲ネイルですが、ベースを白色にすると天然石のような個性的なデザインに仕上がります。べっ甲カラーは好きだけど手元を明るくしたい人には、白色ベースのべっ甲ネイルはとくにおすすめです。王道のブラウンべっ甲ネイルより、女性らしい雰囲気もプラスできます。
茶色以外でも、白色と好みのカラーを組み合わせてべっ甲ネイルを作ることも可能です。とくに白色ベースに青色の組み合わせは、一味違うおしゃれなネイルに仕上がります。秋冬のイメージが強いべっ甲ネイルですが、白色と青色にすると夏のネイルにもぴったりです。
白色はどのような色にもマッチするので、茶色や青色以外でもなりたい手元の雰囲気に合わせて好みのカラーを選びましょう。他の指はワンカラーにして、ポイントで1・2本そのカラーを組み合わせたべっ甲ネイルも可愛く仕上がりますよ。
淡い青色 × 濃いめの青色(同系色でまとめるべっ甲ネイル)
茶色や白色を使わなくても、同系色でまとめたべっ甲ネイルもおすすめです。たとえば濃い色と青い色を組み合わせると、神秘的で美しいべっ甲ネイルに仕上がります。青色は肌馴染みがよく、青色のカラートーンによってさまざまな印象を与えられるのが特徴です。
青色だけでなく、ピンク色や緑色などさまざまなカラーでも、個性的でおしゃれなネイルが叶います。ナチュラルなピンク色はネイル初心者でも使いやすく、ビビッドなピンク色は華やかな手元に仕上がるでしょう。緑色を使うことで、トレンド感の強いネイルが叶いますよ。
片手をカラーのべっ甲ネイル、片手を王道のブラウン系のべっ甲ネイルにしたアシンメトリーデザインもおしゃれです。べっ甲ネイルにカラーの決まりはないので、好きな色を使ってさまざまなべっ甲ネイルを楽しみましょう。
べっ甲ネイルのやり方
複雑なイメージがあるべっ甲ネイルは、プロのネイリストしかできないと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、べっ甲ネイルはセルフネイルでも仕上げることが可能です。ここからは、セルフでおこなうべっ甲ネイルのやり方について解説します。
セルフでべっ甲ネイルをおこなう方法は、以下の6ステップです。
- STEP1:必要な道具を用意する
- STEP2:甘皮処理をおこなう
- STEP3:ベースコートを塗る
- STEP4:ベースカラーを塗る
- STEP5:模様部分の濃いカラーを塗る
- STEP6:トップコートを塗る
それぞれの詳しい方法を見ていきましょう。
STEP1:必要な道具を用意する
まずはべっ甲ネイルに必要な道具を用意します。べっ甲ネイルをするには、以下のアイテムをそろえましょう。
- ベースコート
- ベース用カラーポリッシュ
- 模様部分用カラーポリッシュ
- トップコート
- プッシャー
- ニッパー
- エメリーボード(180〜240グリット)
- スポンジファイル(220グリット)
- ネイルオイル
ベース用カラーポリッシュと模様部分用カラーポリッシュは、好きな色を選びましょう。最低2色でべっ甲ネイルはデザインできますが、複数カラーをミックスしたり、ラメやグリッターなどのアクセントをプラスしたりしてもおしゃれに仕上がります。カラーを増やすことで、べっ甲ネイルの深みがさらに増すのです。
ネイルファイルは、長さや形を調整する180〜240グリットのエメリーボードと、爪表面を滑らかにする220グリットのスポンジファイルを用意しましょう。ネイルファイルにはさまざまな種類があり、異なるネイルファイルを使うと爪を傷めてしまうので注意が必要です。
STEP2:甘皮処理をおこなう
ネイルをきれいに塗るには、下準備が必要です。とくに、甘皮やささくれを処理しておかなければ、せっかくきれいに塗れても美しい見栄えになりません。さらに、甘皮が残っているとネイルが塗りにくくなり、ポリッシュがはみ出す原因にもなります。
甘皮処理の最初のステップは、甘皮が柔らかくなるまでお湯で手を5分ほどふやかすことです。甘皮が柔らかくなったら、プッシャーを使いながら甘皮を押し上げます。この際は爪が傷つかないよう注意して、力を入れず優しく甘皮を押し上げましょう。
押しあがった甘皮は、ニッパーを使って丁寧にカットしていきます。このときささくれがあれば、同じくニッパーでカットしましょう。刃物であるニッパーは指を傷つける恐れもあるので、扱いには注意が必要です。
STEP3:ベースコートを塗る
ベースコートとは、ネイルポリッシュを塗る前に乗せる下地の役割をするアイテムです。ベースコートには、主に4つの役割があります。
- 爪の表面を滑らかにする
- 爪を保湿する
- 爪とカラーを密着させる
- ポリッシュの発色をよくする
ベースコートにはネイルの土台になる重要な役割があるため、根元やサイドまで塗り残しがないよう丁寧に塗りましょう。ベースコートはすぐに乾くため、何回塗っても問題ありません。塗り残しがないようしっかりと確認しながら、入念に塗っていきましょう。
STEP4:ベースカラーを塗る
ベースコートがしっかり乾いたら、ベースとなるカラーのポリッシュを塗っていきます。カラーポリッシュは一気に塗るとムラの原因になってしまうため、縁を使って筆全体にポリッシュがつかないよう塗布量を調節しましょう。おすすめは、筆の片面に半分ほどポリッシュがついた状態です。
ベースになるポリッシュは、爪の中央→両端の順番で塗っていきます。筆先を根元に置き、力を入れずにふんわりと筆を引くときれいに塗れますよ。爪の中央が塗れたら、乾く前に両サイドも同じ要領で塗りましょう。時間をかけてゆっくり塗ると、塗っている間にポリッシュが乾いてしまい重ね塗りが難しくなります。
ベースカラーは、2度塗りすることできれいに仕上がるのです。1度目のカラーポリッシュがある程度乾いたら、同じ要領で2回目を上から重ね塗りましょう。
ベースカラーをきれいに塗るには、爪の先端までしっかり塗ることが重要です。爪のエッジ部分までしっかり塗らなければ、ポリッシュが爪先から剥がれやすくなります。爪先の裏側まで塗るよう意識すると、さらにきれいに仕上がりますよ。
2度塗りをする場合は、1度目はムラを気にせず塗り残しに意識しながら、2度目でムラをなくすようカラーポリッシュを塗っていくことが重要です。ただし、厚くなりすぎないよう一度に塗る量は薄づきを意識しましょう。
STEP5:模様部分の濃いカラーを塗る
ベースカラーが完全に乾いたら、模様部分のカラーポリッシュを塗ります。バランスを見ながら、筆先でちょんちょんと乗せていきましょう。強く押しすぎるとポリッシュが垂れてしまうため、軽く筆で押さえるのがポイントです。
模様の数やバランスで、べっ甲ネイルの雰囲気は大きく変わります。きれいに並べるよりも、ランダムに模様を乗せる方がおしゃれに仕上がるでしょう。きれいな丸ではなく、少し崩れた形の模様の方がおすすめです。
模様の配置が終われば、ベースカラーと模様部分を馴染ませていきます。柄の部分は、薄い部分や濃い部分などバラバラしている方が自然なべっ甲柄に近づきますよ。ベースと模様を馴染ませすぎるとべっ甲柄が無くなってしまうので、慎重に少しずつ馴染ませていきましょう。
STEP6:トップコートを塗る
カラーポリッシュが完全に乾いたら、トップコートで仕上げをしていきます。トップコートとは、ネイルをコーティングするためのアイテムです。トップコートには、主に3つの役割があります。
- ネイルのツヤを出す
- ネイルデザインを保護する
- 衝撃でネイルが剥がれるのを防ぐ
セルフネイルをきれいに仕上げるためには、トップコートが欠かせません。トップコートを塗る際は、力を入れすぎるとカラーポリッシュがゆがむ可能性もあります。そのため、力は入れすぎず表面を滑らせるイメージで根元からしっかり塗りましょう。
セルフのべっ甲ネイルが難しい場合
べっ甲ネイルは、ベースカラーと模様部分を馴染ませる工程がとくに大切です。しかし、初めての人やネイルに慣れていない人は、うまく馴染ませられずにきれいなべっ甲ネイルを作れないかもしれません。「セルフのべっ甲ネイルは難しい!」と感じた人は、セルフネイルを諦めて以下の3つで代替しましょう。
- ネイルサロンでプロに頼む
- ネイルシールを活用する
- ネイルチップを活用する
ネイルサロンでプロに頼む
きれいにべっ甲ネイルを仕上げたい人は、ネイルサロンでプロのネイリストに頼むのが一番の解決策です。今回紹介したセルフネイルはポリッシュですが、ネイルサロンに行くとジェルネイルをしてもらえるため3〜4週間ほどのモチも期待できます。
ネイルサロンでは施術前・施術後のケアも丁寧に行ってくれるため、普段ケアができない人にもおすすめです。ネイルをきれいに保つ方法や、デイリーケアの方法も教えてもらえるでしょう。ネイルのカラーやパーツも豊富にそろっているため、セルフネイルではできないデザインのべっ甲ネイルにも挑戦できます。
ネイルシールを活用する
ネイルシールとは、爪に直接貼るシールのことです。さまざまな柄やデザインが施されているため、爪に貼るだけで凝ったネイルデザインを楽しむことができ、べっ甲ネイルも例外ではありません。
ネイルシールはトップコートを使って爪に貼り付けるため、簡単にとれにくいのが特徴です。セルフネイルとミックスして使えるため、数本はべっ甲デザインのネイルシール、残りはワンカラーのセルフネイルといった楽しみ方もできます。
ネイルシールのモチは1〜3週間です。ネイルサロンと比べると長くは持ちませんが、自宅できれいなべっ甲ネイルを施すことが可能です。
ネイルチップを活用する
ネイルチップとは、ジェルでデザインが施された透明のチップのことです。爪に貼るだけでネイルが楽しめるのはネイルシールと同じですが、トップコートで固める必要もないため簡単につけ外しができます。イベントだけなど短期でネイルを楽しみたい人や、職場ではネイルをとらなければならない人にとくにおすすめです。
ネイルチップはネイルサロンなどでさまざまなデザインのものが売られており、べっ甲ネイルも見つけられます。販売元によってデザインはバラバラなので、自分にあったネイルチップを見つけましょう。
きれいなべっ甲ネイルを保つポイント
せっかくべっ甲ネイルをしたからには、できるだけ長く持たせたいですよね。ここからは、べっ甲ネイルをできるだけ長くきれいに保つポイントを3つ紹介します。
- 洗い物をするときはゴム手袋をつける
- 髪の毛を洗うときは指の腹を使うようにする
- 爪切りではなくやすりを使う
洗い物をするときはゴム手袋をつける
ネイルは水分に弱い特徴があるため、なるべく手元が水に触れるのを防がなければいけません。とくにジェルネイルの場合は要注意です。手洗いや入浴などどうしても水に触れるシーンは避けられませんが、洗い物の場合はゴム手袋をつけることで直接水に触れるのを防げます。
水だけでなく洗剤もジェルネイルには悪影響を与え、変色の原因にもなってしまうのです。洗い物だけでなく水回りの掃除など、水を扱う家事をする際はゴム手袋で爪先をガードしましょう。
髪の毛を洗うときは指の腹を使うようにする
ネイルをしてしばらく経つと、ネイルが爪から少しずつ浮いてしまいます。その状態で髪の毛を指先で洗うと、細い髪の毛がネイルと爪の間に入ってネイルが剥がれてしまうかもしれません。そのため、髪の毛を洗う際は指先ではなく指の腹を使うことが重要です。
爪先を使うことで、爪にも大きな負担がかかってしまいます。髪の毛を洗うときだけでなく、シールを剥がすときや箱を開けるときなどは指先を使ってしまいますよね。そのような場合もできるだけ指の腹を使うことを意識することで、ネイルのモチがよくなるのです。
指先は日常生活の中で頻繁に使うパーツなので、できるだけ気を配る必要があります。指の腹を使うのが難しい場合は、シール剥がしやカッターなど道具に頼りましょう。
爪切りではなくやすりを使う
爪を短くする際、爪切りを使っている人は多いのではないでしょうか。実は、爪切りは爪に大きな負担を与えるアイテムの一つです。爪を切るたびに爪に大きな衝撃が走るので、爪切りの使用はおすすめしません。とくにネイルがついている場合は、ネイルが浮いたり剥がれたりする可能性があるので、爪切りの使用は厳禁です。
爪を短くしたい場合は、ネイルファイルがおすすめできます。さまざまな種類があるネイルファイルですが、爪の長さを変えるには180〜240グリットのエメリーボードを使いましょう。
まとめ
手元に上品な印象を与えるべっ甲ネイルは、王道のキャメル色×こげ茶色だけでなく、白色ベースや同系色でまとめるカラーリングなど、さまざまなデザインが楽しめます。難しそうに見えるべっ甲ネイルですが、6ステップでセルフネイルすることも可能です。
- 1:道具の準備
- 2:甘皮処理
- 3:ベースコート
- 4:ベースカラー
- 5:模様部分のカラー
- 6:トップコート
しかし、どうしてもセルフのべっ甲ネイルが難しい場合は、3つの方法でもべっ甲ネイルが叶います。
- ネイルサロン
- ネイルシール
- ネイルチップ
べっ甲ネイルができたら、今回紹介した方法でできるだけ長くきれいなべっ甲ネイルをキープさせましょう。