陽ざしが暖かくなり、菜の花や桜が咲き始める春になると、ネイルも春に合うデザインに変えたくなる方も多いのではないでしょうか。
今年の春ネイルのトレンドは、シンプルなデザインです。デザインがシンプルになるので、カラーで今年っぽさを出すのがポイント。定番のピンクだけではなく、くすみカラーやマグネットネイルなどで遊び心を演出しましょう。
ここでは、セルフネイルでもサロンネイルでも楽しめるトレンドカラーやおしゃれな春ネイルを紹介しますので、ネイルチェンジの参考にしてみてください。
春ネイルに取り入れたい色のトレンド
シンプルなデザインは、色によって地味な印象にも華やかな印象にも変化するところが特徴です。春ネイルは、華やかで明るい印象に仕上げたい方が多いのではないでしょうか。まずは、指先に彩りを添える、春ネイルに取り入れたい色のトレンドを解説していきます。
ちゅるんとした透け感カラー
春ネイルの王道ともいえるのが、ちゅるんとした透け感カラーです。毎年、春が近づくとフィーチャーされるちゅるんカラーの魅力は、透明感のある美しい指先を演出できるところにあります。
ワンカラーでも美しい仕上がりになりますが、クリアカラーを重ねて奥行きを出せれば、それだけで凝った印象に。爪の先端にラメを置いたり、爪の根元部分にワンポイントでラインストーンを並べたりといったデザインも、ちゅるんとした透け感カラーなら上品に仕上がります。
白やピンク、ベージュなどの淡いカラー
透け感カラーと同じく、春ネイルのスタンダードカラーとなっているのが白やピンク、ベージュなどの淡いカラーです。春はファッションや小物にも淡いカラーが増えてくるので、指先も同系色にそろえるのもおすすめ。
白やピンク、ベージュには、いくつものカラーバリエーションがあるので、自分好みのカラーがみつかりやすいです。少し派手にしたいならビビッドなブルーピンク、健康的な指先にしたいならベビーピンク、ヌーディーな指先ならシアーベージュというように、思い通りの指先に仕上がります。
なんとも言えない絶妙なくすんだカラー
今年の春は、パキッとしたカラーよりもくすんだカラーがトレンドです。「何色」とはっきりした定義ができない絶妙なくすんだカラーは、くすみカラーとも呼ばれていて、おしゃれ上級者がよく使っています。
くすみカラーは「何色」と限定されるものではないのですが、以下4つのトーンと色調に分けられます。
ソフトトーン | ぼんやりとした柔らかい色 |
ダルトーン | 中間色のようなくすんだ色 |
ライトグレイッシュトーン | 彩度は低いものの明度が高い色味 |
グレイッシュトーン | くすみ度が高くスタイリッシュな色味 |
くすみカラー共通の特徴は、彩度は低いけれど抜け感があり、主張しすぎず地味すぎない指先を演出できるところです。カラーによって、彩度やくすみ具合が異なりますので人とかぶることもありません。
くすみカラーは、ワンカラーでもおしゃれに仕上がりますが、すべての爪を違うカラーにしても派手にならならいので、オフィスネイルにもおすすめです。
春ネイルに取り入れたいデザインのトレンド
春ネイルのトレンドカラーが分かったら、次に知りたいのはデザインのトレンドではないでしょうか。今年はシンプルなデザインが流行るといわれていますが、ただカラーを塗るだけではつまらなく感じてしまいます。
シンプルだけどデザイン性がある、というのが今年のトレンドになってくるので、おすすめのデザインを参考にしてみてくださいね。
シンプルだけどおしゃれに見えるグラデーションネイル
シンプルなのに、おしゃれに見えるのがグラデーションネイルです。
グラデーションネイルとは、カラーの濃淡や明暗が少しずつ変わるデザインのことです。爪の先端が一番濃く、中心にかけて薄くなり、根元部分はほとんど透明になるのがもっともスタンダードなデザインとなっています。
根元がクリアなので伸びてきても目立たず、使用するカラーによってキュート系や清楚系、クール系などいろいろなスタイルが楽しめるところが特徴です。グラデーションの下にラメやホロを入れたり、ラインストーンをあしらったりすると、派手すぎない華やかなネイルに仕上がります。
春ネイルであれば、ピンクベースのグラデーションに桜のシールを貼ることで、春らしい淡い色合いの素敵なデザインが楽しめます。
うるうるが増すオーロラネイル
オーロラネイルは、偏光カラーのパウダーやフィルムを重ねることで、オーロラのようなうるうるさが増すネイルです。韓国ではオルムネイル、日本では氷ネイルとも呼ばれるデザインで、数年前から人気を集めています。
オーロラネイルの特徴は、同じパウダーを使っていても、ベースの色を変えるだけでまったく違う雰囲気に仕上がるところです。たとえば、ブルー系のベースカラーを使えば南極の氷のような雰囲気になりますし、ピンク系のベースカラーを使えば光のプリズムのような柔らかい雰囲気になります。
爪全体に使うのではなく、フレンチラインにだけ偏光パウダーを重ねたり、先端からグラデーションのように重ねたりすると凝ったデザインになるので、セルフネイル初心者におすすめです。
角度や光の当たりで見え方が変わるマグネットネイル
ちょうど、2022年の年末ぐらいからSNSで人気が高まっているのがマグネットネイルです。マグネットネイルは、鉄粉が入ったジェルやポリッシュもしくは、マグネットパウダーをジェルに混ぜたものを使ったネイルのことです。マグネットジェルを塗布した後に磁石を当てると、マグネットが動くので自由自在に模様を作ることができます。
スタンダードなのは、斜めにマグネットラインを引いたり先端にマグネットを集めたりするデザインです。上級者になると月のような形にしたり、フレンチなど他のデザインと組み合わせたりして楽しんでいる方が多いです。マグネットカラーもバリエーションが豊富なので、ピンク系やホワイト系を使うと、春ネイルにぴったりのデザインに仕上がります。
儚げで曖昧さを感じるニュアンスネイル
ニュアンスネイルは、儚げで曖昧さを感じるデザインです。定義は決まっていませんが、濃いカラーと淡いカラーをマーブル状に混色したり、塗りかけ風にしたり、ラインを曖昧な形にするのが王道のニュアンスネイルです。 基本的にはくすみカラーを使うので、複数のカラーを使っても肌馴染みがよく、決まったデザインがないので人とかぶらないところが特徴となっています。
春ネイルであれば、くすんだピンクとグレージュ、ホワイトとピスタチオカラーなどの明るいくすみカラーを組み合わせることで、春らしい雰囲気のデザインに仕上げられます。
絶妙な濃淡と奥行き感のあるインクネイル
絶妙な濃淡と奥行き感のあるデザインを、手軽に作れるのがインクネイルです。昨年末ぐらいからじわじわと人気が出ているネイルデザインで、2023年春か夏頃から本格的に人気になる予感。日本で唯一のOPI GLOBAL AMBASSADORの方が、最近インクネイルを開発・販売したことで高い注目を浴びています。
インクネイルを爪に落とすと、水に絵の具を一滴落としたようにじゅわっと広がって固まるので、ピンク系カラーを組み合わせれば花束のようなデザインになるので、春ネイルにぴったりです。
春ネイルにおすすめのデザイン5選
春ネイルで取り入れたいデザインはあるけれど、実際にどのようなイメージになるのか分からないという方もいるかもしれません。ここでは、実際の画像を見ながら、おすすめのデザイン5選を紹介していきます。
大粒ラメを使ったグラデーションネイル
グラデーションネイルは、ネイルサロンでは綺麗に仕上がりますが、セルフでするとなると難易度が高いデザインです。
カラーの濃淡というのは意外に難しいので、セルフネイルでは「濃い」か「薄い」に分かれてしまいがち。そこでおすすめなのが、大粒ラメを使ったグラデーションネイルです。大粒のラメを使うことで、ベースカラーはワンカラーでも簡単に濃淡をつけられます。
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こちらのネイルは、淡いベージュピンクのようなちゅるんカラーに、細かいラメでグラデーションを作っています。ワンポイントでラインストーンを置いたり、薬指にリボンのネイルパーツをあしらったりすることで、ラメだけを目立たせず、全体のトーンを美しく統一しています。
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こちらのネイルは、ヌーディーカラーに大粒のラメやホログラムを先端にあしらったグラデーションネイルです。ラインストーンを置く位置をランダムにすることで、ヌーディーカラーの抜け感を邪魔することなく、派手さを抑えた上品な仕上がりになっています。
淡い色味でちゅるんと感を増したネイル
ちゅるんと感を出せるちゅるんカラーは、特別なカラージェルがあるわけではなく、「うるうるネイル」という技法を使って作るデザインです。
一見、簡単なデザインに見えるのですが、思った以上に「ちゅるん」としたシズル感を出すのは至難の業。挑戦してみて「難しいな」と感じたら、プロのネイリストに頼ってみましょう。
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こちらのネイルは、くすみカラーでちゅるんとしたデザインに仕上げています。まるで濡れているかのようなツヤ感ありますが、指に馴染んだ色合いなので悪目立ちしません。ピンクベースにすれば、女性ならではの柔らかな雰囲気に仕上がるので、ベースカラーを変えて楽しんでみましょう。
淡い色とパウダーでうるうる感を出したオーロラネイル
オーロラネイルは、パウダーで仕上げられるのでセルフネイルでも簡単にできるデザインです。ただし、少しでもベースネイルが凸凹していると綺麗に仕上がらないので、自爪のサンディングや甘皮処理など丁寧にプレパレーションしておく必要があります。
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こちらのネイルは、オーロラネイルの基本的なデザインです。ベースはホワイトもしくはグレーの淡い色で、オーロラパウダーを使ってうるうるに仕上げています。オーロラデザインであれば、ワンカラーでもおしゃれに決まるので手抜き感はありません。
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こちらのネイルは、ちゅるんカラーとオーロラデザイン、グラデーションネイルの合わせ技を楽しんでいます。いろいろなデザインが混ざっていますが、すべてのネイルがくすみカラーベースになっていて、色味を統一することでバランスのいい仕上がりになっています。ベースカラーをブルー系にすれば、夏ネイルにも応用できるデザインです。
くすみカラーで絶妙な雰囲気を出したネイル
パキッとしたカラーは、「明るい」「元気」というイメージが強いですが、くすみカラーを使えば絶妙な雰囲気をかもしだせます。イメージが固定されないので、カジュアルからエレガントまで、どのようなファッションにも合わせやすいところがポイントです。
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こちらのネイルは、肌馴染みのいいくすみカラーで、可愛い大人の女性を演出しています。トップコートでツヤツヤに仕上げているので、ワンカラーでもおしゃれ上級者のような仕上がりになっている、魅力的なデザインです。
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こちらのネイルは、くすみカラーの下にマグネットジェルを使い、奥行き感のあるデザインに仕上げています。マグネットネイルは、光の当たり方によって見えたり見えなかったりするので、指を動かすだけで印象を変えられるのがポイントです。マグネットベースに淡いカラーを重ねれば、派手すぎないキラキラ感でキュートな指先にチェンジできます。
春の陽ざしに当たるとキラッと感が増すマグネットネイル
今や、デザインの定番となっているマグネットネイルは、明るめのカラーにすると春ネイルにぴったりです。YouTubeなどでもやり方が紹介されているので、道具さえそろえればセルフネイルでも挑戦できます。 ただし、オーロラデザインと同じく、ベースが整っていないと綺麗なラインが出せないので、プレパレーションでしっかり整えることが重要です。
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こちらのネイルは、シルバー系のマグネットジェルをベースに、ゴールドラメのアクセントラインとピスタチオカラーの差し色で、ニュアンス感のあるデザインに仕上げています。塗り方もマグネットラインの出し方もランダムですが、アクセントラインや差し色を取り入れて、「塗りかけネイル」のようなおしゃれな指先を楽しめます。
まとめ
春ネイルは、今年もちゅるんカラーやパステルカラーが人気となっていますが、いつもと少し違うのはネイルの美しさを引き出す「シンプルデザイン」が主流になりそうなところです。桜をあしらったりネイルパーツで華やかにしたりするのも素敵ですが、今年はシンプルなデザインがマストとなるでしょう。
マグネットネイルやオーロラネイルなど質感にこだわれば、シンプルすぎず派手すぎない、春の柔らかいイメージにぴったりの指先に仕上がります。ネイルは季節に合わせて楽しめる最高のツールなので、いち早くトレンドを取り入れて指先から春を感じてみてくださいね。