オフィスネイルとは「職場でもOKのネイル」という意味ですが、ファッションやメイクなどのルールはオフィスによって異なるので、厳密な定義はありません。
一般常識として、大きなビジューをつけたり、派手なカラーにしたりするのはNGだと分かります。ただ、定義がないことで「どんなネイルデザインにすればいいか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、オフィスネイルにぴったりの「グラデーションネイル」を紹介していくので、デザイン選びに迷っている方は参考にしてみてください。
オフィスネイルで気を付けるべき3つのこと
オフィスネイルのデザインは、グラデーションネイルのほかにも、フレンチネイルやワンカラーネイル、つやネイルなどいろいろな種類があります。どれも控えめな印象のデザインですが、ただデザインが派手でなければ良いわけではありません。
オフィスネイルでは、デザイン以外にも気を付けることがあるので、まずは注意点をチェックしておきましょう。
①派手過ぎない色を選ぶ
オフィスネイルでもっとも大事なのは、派手過ぎない色を選ぶことです。ネイルカラーはデザインよりも重要で、職場による違いはあるものの、ほとんどの場合は色によってOKかNGが決まるといっても過言ではありません。
どんな色が派手になるのかは個人の感覚もありますが、オフィスでは基本的に以下のカラーを選ぶのがベストです。
- ベージュ
- グレージュ
- ベビーピンク
- ピンクベージュ
- オフホワイト
基本的に赤やオレンジ、黒などの原色は避け、肌馴染みの良いカラーを選ぶようにしましょう。
②爪は長過ぎない程度に整える
爪の長さにも注意が必要です。爪が長過ぎると不衛生な印象を与えてしまい、自分自身もマイナスなイメージをもたれてしまいます。場合によっては「不真面目」「遊び感覚」などの印象を持つ方もいるでしょう。
また、職種によっては長い爪だと業務に差し支えたり、書類を渡すときに相手に当たってしまったりすることもあるので気を付けましょう。
上品に見える長さは、爪の白い部分が「1mm~3mm程度」とされているので、この長さを目安に整えるようにするのがベストです。
③ナチュラルな爪の形を選ぶ
爪には、主に5種類の形があります。
爪の形 |
特徴 |
---|---|
ポインテッドトゥ |
爪の先がアーモンドのようなシャープな仕上がりになる形。 指先がきれいに見える反面、先端が少し尖っているので爪が折れやすく、長さによっては派手な印象を与える。 |
ラウンド |
爪の先端を丸く仕上げるので、柔らかい印象を与える形。 先端が尖っていないので強度があり割れにくく、セルフネイルでも整えやすい。 短めのフォルムなので、爪の形の中ではもっともナチュラルに仕上がる。 |
オーバル |
ラウンドよりも長さがあり、サイドと爪の先端も少し丸みを帯びている形。 全体的に丸っぽいが、長めのフォルムなのでシャープな仕上がりになり、指が細く見える。 |
スクエア |
爪全体が四角くなっている形で、角がある。 先端が平らなので、強度が高く割れにくいが、角があるので日常生活では不便を感じることが多い。 |
スクエアオフ |
スクエアの角を削って、丸みを出して仕上げる形。 スクエアと同じく強度があり、爪が割れにくく、角が丸みを帯びているので柔らかい印象になる。 |
それぞれの形の特徴を見ると分かるように、オフィスネイルにおすすめなのは、もっとも自然な仕上がりになるラウンドです。指が短い方や太めの方はポインテッドトゥやオーバルを選びたいかもしれませんが、グラデーションネイルにすればラウンドでも指先を細く見せてくれます。見た目の印象も清潔感があるので、オフィスでも好意的に受け入れられる形です。
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オフィスネイルなら「グラデーション」がおすすめ
冒頭でも触れましたが、オフィスネイルにはグラデーションネイルをおすすめします。グラデーションネイルとは、爪の先端から根元にかけて、カラージェルの濃度を変えていくデザインのことです。ネイルサロンのメニューでは、カラーグラデーションと記載されていることもあります。
選ぶカラーによって印象が変わるデザインなので、春ネイルならピンクや白、秋ネイルならブラウンやボルドーなど、季節に合わせたネイルを楽しめるのが特徴です。
ここでは、オフィスネイルにグラデーションネイルをおすすめする理由を見ていきましょう。
上品な印象を受ける
グラデーションネイルをおすすめする一番の理由は、ネイルを見た側が上品な印象を受けることです。グラデーションネイルは、根元に向かってカラーが薄くなっていくので透明感があります。先端が濃く、根元に向かって薄くなるというコントラストがあることで、カラーを均等に塗布するワンカラーネイルよりも上品な印象になるのです。
オフィスネイルは、派手ではないことが第一条件として挙げられることから分かるように、見た側に与える印象がとても大切になります。たとえ淡いカラーでも、ネイルパーツがついていたりアートが描かれていたりするようなデザインは、あまり好まれません。グラデーションネイルは上品な印象のデザインなので、オフィスネイルにぴったりです。
難しそうに見えて、実は簡単に作れる
グラデーションネイルは、難しそうに見えて実は簡単に作れるのもおすすめポイントです。ワンカラーネイルの場合、カラーを均等に塗布しなければなりませんが、セルフネイルだとどうしてもムラになってしまいます。フレンチネイルはフレンチ部分のカーブや太さを均等にするのが難しく、きれいに仕上がりません。
その点、グラデーションネイルであれば、根元にかけてカラーを薄くするだけなので、ムラになることはありません。爪の中心からグラデーションをつけていくので、カーブや太さも気にしなくて大丈夫です。もちろん、ネイルサロンで施術した方がきれいに仕上がりますが、セルフでも手軽にできるので忙しい方でも気軽にオフィスネイルを楽しめます。
種類やアレンジが豊富にある
グラデーションネイルは、種類やアレンジが豊富なこともおすすめする理由です。基本のカラーグラデーションだけでなく、ラメグラデーションや縦グラデーションなどもあるので、季節やファッションに合わせてネイルを楽しめます。カラーを変えるだけで雰囲気も変わるので飽きないうえに、毎月違う印象になるのも魅力の1つです。
ワンポイントでパールを置いたり、シェルを埋め込んでからグラデーションを作ったり、オリジナルのアレンジも可能なので、自分好みのネイルに仕上げることが可能です。
グラデーションの種類
前述しましたが、グラデーションネイルはグラデーションの種類によってデザインを変えられます。ここでは、人気の高い3つのグラデーションを紹介するので、お気に入りを見つけてみてください。
基本的なグラデーションネイル
基本的なグラデーションネイルは、カラージェルを数回に分けて塗布し、爪の先端に向かって少しずつ色が濃くなっていくデザインです。グラデーションを作ることで、爪や指が長く見えるので、美しい指先になります。
オフィスネイルであれば、グレージュやベージュ、ピンクベージュなどのカラーがおすすめですが、クリア感のあるデザインなので、ブラウンやネイビーなど少し濃いめのカラーでも上品に仕上がります。
縦グラデーションネイル
縦グラデーションネイルは、縦にカラーをのせて横方向にグラデーションを作るデザインです。基本的には、中央部分まで濃いめに塗って、横方向に向かって薄くしていきます。アレンジとして、一番濃い色の部分の幅を指ごとに変えると、見る角度によってデザインの変化を楽しめるのが特徴です。
縦グラデーションは、ニュアンスネイルやワンカラーネイルとも合わせやすいので、厳しくない会社であればバリエーション豊かなデザインを楽しめます。また、ベビーピンクとグレージュやクリームイエローとベージュなど、2色使いでグラデーションを作ってもおしゃれです。
ベイビーブーマーネイル
ベイビーブーマーネイルは、ピンクベージュ系とホワイト系のカラーを使ってグラデーションを作るデザインです。基本的に、肌馴染みの良いピンクベージュを根元から中央部分まで塗布し、中央から先端部分にホワイトを塗布します。
どちらも淡い色味なので、簡単にグラデーションが作れるのがポイントです。赤ちゃんの爪のように柔らかい色味は、上品かつ女性らしい指先を演出してくれます。このデザインであれば、スクエアオフでも優しい雰囲気になるので、ラウンド以外の形にしたい場合はベイビーブーマーネイルにするのがおすすめです。
オフィスに向いているグラデーションネイルの作り方とポイント
グラデーションネイルは簡単にできるといっても、やったことがない方は作り方が分からないかもしれません。基本的には、爪の先端から根元までの濃淡を変えればいいだけですが、適当なやり方ではきれいな仕上がりにならないこともあります。
ここでは、もっともスタンダードな1色のカラーを使ったグラデーションネイルの作り方とポイントを紹介します。縦グラデーションやベイビーブーマーネイルは、本稿で解説している手順を踏まえて作っていくので、ぜひチャレンジしてみてください。
①ベースを整える
まずは、ベースを整えます。グラデーションネイルは、ベースが整っていないときれいに仕上がらないので、表面はもちろん、根元やサイドのラインもしっかり整えましょう。
エメリーボードを使って、爪をラウンドなど好みの形に整えます。このとき、先端のカーブが左右対称になっているかをしっかりチェックしてください。また、爪の裏にバリというカスが出ていたら、スポンジファイルで取り除きましょう。
次に、セラミックプッシャーなどを使い、根元やサイドの甘皮を押し上げます。必要に応じて甘皮をニッパーでカットしたら、消毒用エタノールを染みこませたワイプでカスを拭き取りましょう。
甘皮処理が終わったら、爪の表面にスポンジファイルを当てて、くもる程度までサンディングしてください。爪全体が白っぽくなって表面が毛羽立てばOKなので、ワイプでカスを拭き取ります。このとき、カスが残っていたり皮脂がついていたりするとベースジェルが乗らないので、しっかりと拭き取るのがポイントです。
拭き取りが終わったら、ベースコートを塗布します。ベースコートは厚塗りせず、凸凹にならないよう均等に塗布してください。根元部分は髪の毛1本分ぐらい空けて塗り、LEDライトで硬化すればベースの完成です。
②ジェルネイルを爪先から3分の1まで薄くのせる
好きなカラージェルを筆の片面に取り、爪の先から3分の1まで薄くのせます。このとき、一度に濃く塗ろうとすると厚みが出てしまい、ぼてっとした仕上がりになってしまうので注意しましょう。
薄くのせたら硬化をして、再度カラージェルを筆に取り、3分の1より少し広めに薄くのせてください。先端部分の色が濃くなったら硬化をします。
③残りの3分の2に向かってジェルネイルを薄くのばす
先端部分のカラーが完成したら、次は残りの3分の2に向かってカラージェルを薄くのばしましょう。このときも、先端部分まで塗りきってしまって大丈夫です。できるだけ力を抜いて、先端部分まですっと塗ってください。
根元部分までカラーを塗ってもいいですが、クリアにしておくと爪が伸びても気にならないので、できれば3分の2で止めておきましょう。クリア部分とカラー部分の境目がくっきりしてしまう場合は、筆の先端にクリアカラーを取り、境目部分をぼかすようにすると目立たなくなります。
④硬化してトップコートを塗る
全体のバランスを見てOKであれば、硬化をしてください。カラーの硬化が終わったら、最後にトップコートを塗布します。トップコートも厚みが出ないように薄く、エッジの部分まできちんと塗って硬化をすればグラデーションネイルの完成です。
まとめ
オフィスネイルは、ベージュやベビーピンクなどの淡いカラーを全塗りするだけというイメージですが、いくらネイルができてもそれだけでは指先のおしゃれを楽しめません。せっかくネイルをするのですから、少しは遊び心のあるデザインを取り入れたいでしょう。
グラデーションネイルであれば、悪目立ちすることなく、美しい指先を演出するオフィスネイルに仕上がります。縦グラデーションやブーマーなどのバリエーションもあり、カラーを変えるだけで印象も変わるので、季節やファッションに合わせておしゃれなネイルデザインを楽しんでみてください。