最近は、ネイルデザインOKの会社が増えています。しかし、ネイルポリッシュやジェルネイルはOKでも、爪を短くするという規定があったり、職業柄短くしなければならなかったりする方もいらっしゃいます。爪の強度が弱い方の場合は、短くしておくしかありません。
そこで今回は、短い爪で作るオフィスネイルのポイントと、おすすめのデザインやケア方法について解説します。「短い爪でもネイルはできるの?」「ちび爪でもかわいいネイルってどのようなもの?」と疑問に思っていた方は、ぜひ最後までお読みください。
短い爪でもオフィスネイルはできる?
結論から言うと、短い爪でもオフィスネイルはできます。ネイルカタログやネイルチップなどを見ると、長い爪にデザインが施されているものが多いので、ショートネイルでは難しく感じてしまうかもしれません。
しかしちび爪さんに似合うデザインは豊富ですし、短い爪を長く見せられるデザインやカラーもありますので、爪の長さに関わらず、自分の爪に似合うオフィスネイルに挑戦してみましょう。
短い爪で作るオフィスネイルのポイント
短い爪で作るオフィスネイルでは、大きなネイルパーツやラメ、ホログラムでぎらぎらさせるのは基本的にNGです。短い爪の場合、派手なネイルだと悪目立ちすることもあるので、短い爪に合うオフィスネイルがどういったものなのかを把握しておきましょう。
ポイント①:爪の形に合わせたデザインを選ぶ
爪の形には「スクエア」「ポイント」「オーバル」「スクエア」などがあり、それぞれの形に合ったデザイン選びが鉄則です。
「短い爪」と一口にいっても人によって微妙に長さや形は違います。短い爪に限らず、爪の形によって合うものと合わないものがあります。似合っていないデザインは悪目立ちしたり、不衛生に見えたりすることもあるため、オフィスネイルには適しません。短い爪であっても、形に合ったデザインを選ぶようにしましょう。
ポイント②:シンプルなデザインを選ぶ
オフィスネイルでは、あまりにも派手な装飾はNGです。TPOを心がけたデザインを選ぶようにしましょう。
たとえば、大きなネイルパーツをつけたり、爪の先端が尖ったアーモンド型にしたりすると、クライアントや取引先に悪い印象を与えてしまうことがあります。業務中にパーツや爪先が引っかかったりする可能性もあるので、シンプルなデザインを選ぶのが好ましいです。
ポイント③:落ち着いた色を選ぶ
地味にしすぎる必要はありませんが、オフィスでは落ち着いた色を選ぶようにしましょう。赤やブラック、ネオンピンク、オレンジなどのはっきりした色味のものはプライベート感が出てしまうので避けるべきです。
好印象なのはベージュやピンクのような肌馴染みのいいカラーです。肌馴染みのいいカラーは、ただ「落ち着いている」というだけでなく、指を綺麗に見せてくれる効果も期待できます。落ち着いた色味であれば、ラメラインや小さめのネイルパーツをつけても派手になりすぎないので、幅広いデザインを楽しめます。
短い爪に似合うオフィスネイル6選
初めてオフィスネイルに挑戦する方や短い爪にネイルをしたことがない方の場合、どのようなデザインが似合うのか分からないかもしれません。ショートネイルのデザインカタログを見ても、オフィスネイルとしてOKなのか判断が難しいこともあるでしょう。
ここでは、短い爪に似合うオフィスネイルを紹介するので、自分好みのデザインを見つけてみてください。
短い爪に似合うオフィスネイル①:ワンカラー
ワンカラーとは、10本すべての爪を単色で均一に仕上げるデザインです。「ベタ塗り」や「単色塗り」とも呼ばれるこのデザインは、流行にとらわれることなく楽しめます。
チョイスするカラーによって印象が変わるので、オフィスネイルであれば肌を綺麗に見せてくれるピンク系のカラーや、上品に仕上がるヌーディーカラーを選ぶのがおすすめです。
ただし、シンプルなデザインは指とネイルの境界線がはっきりしてしまうので、ベース作りを失敗してしまうと綺麗に仕上がりません。「爪の形を作るのが苦手」「甘皮処理が苦手」という方は、ネイルサロンで施術をしてもらいましょう。
短い爪に似合うオフィスネイル②:グラデーションネイル
グラデーションネイルとは、単色もしくは複数のカラージェルを爪の先端に向かって少しずつ濃くするデザインです。基本的に、爪の根元はクリアにして、中間あたりから色を乗せていきます。先端に向かって色が濃くなっていくので、視覚効果により爪を長く見せられるところが特徴です。
一見ショートネイルと相性の悪いデザインに感じるかもしれませんが、爪の中心よりも少し根元よりのところからグラデーションにしていくことで綺麗に仕上がります。根元がクリアなので自爪が伸びてきても目立ちにくく、綺麗な状態を保ちやすいのもポイントです。
短い爪に似合うオフィスネイル③:フレンチネイル
フレンチネイルとは、爪の先端部分にホワイトカラーを乗せるデザインです。爪全体にクリアネイルを塗布し、爪の先端にホワイトカラーを三日月型に塗布するのが基本です。爪先だけにカラーを乗せるデザインなので、派手な装飾がNGの会社でも問題ありません。
最近はホワイトカラーだけでなく、パープルやブルーなどのカラーを使うこともあり、ベースもクリアジェルではなくベージュやピンクにするなど、個性を出すこともできます。ベースの色味を抑えれば派手すぎないデザインになるので、「ワンカラーより少し遊びを取り入れたネイルにしたい」という方におすすめです。
短い爪に似合うオフィスネイル④:マグネットネイル
マグネットネイルとは、ジェルやネイルポリッシュに微細な粒子状の鉄粉が入っているネイルを塗布して、磁石で鉄粉の模様を作るデザインです。
マグネットネイルの粒子は光の当たり方や見る角度によって異なる輝きを放つので、上品な華やかさを楽しめます。ホログラムのようなギラついたイメージではなく浮かび上がるような輝きなので、オフィスネイルにも最適です。
ただし、ダークカラーを選んでしまうとオフィスに馴染みにくいので、ベージュ系やピンク系など柔らかい輝きを持つマグネットカラーを選びましょう。
短い爪に似合うオフィスネイル⑤:オーロラカラー
オーロラカラーとは、クリアジェルもしくはカラージェルの上にオーロラパウダーを重ねたものや、もともとオーロラパウダーが混ざっているジェルを指します。少し前に「氷ネイル」という名前で人気となったカラーで、角度によって異なる輝きを放つ美しいネイルです。
オーロラネイルは、長い爪にデザインするとしつこくなってしまうため、短い爪との相性がいいデザインです。ピンク系のオーロラであればかわいらしく、ホワイト系なら清楚なイメージになるので、オフィスネイルにもぴったり。ブルー系やシルバー系などのカラージェルはオフィスに合いませんが、オーロラカラーなら目立たないので夏のネイルとしておすすめです。
短い爪に似合うオフィスネイル⑥:ニュアンスネイル
ニュアンスネイルとは、複数のカラーを使って輪郭があいまいな形を重ねるデザインです。定義はありませんが、タイダイ柄や大理石柄、塗りかけ風のようなデザインが主流です。
基本的にはっきりしたカラーは使わず、グレージュやミルキーホワイト、くすみ系のシアーカラーなどを組み合わせます。カラーを馴染ませるだけで完成することから、セルフネイルで楽しむ人の多いデザインです。
ラインの境目がぼんやりしているので、短い爪を活かしたオフィスネイルに最適です。派手なデザインではないので、アクセントにワイヤーやスタッズなどを使っても悪目立ちしません。
短い爪でもオフィスネイルを楽しむためのケア方法
ネイルはネイルサロンで施術してもらえば、美しい仕上がりを楽しめます。しかし、いくら綺麗に仕上げてもらっても、爪自体が健康な状態でなければ持ちも悪くなってしまいます。
不健康な状態の爪には、乗せられるデザインが限られてしまい、デザインネイル自体ができなくなるかもしれません。オフィスネイルを楽しむためには、すっぴんの爪が健康であることが重要なので、普段からしっかりと爪のケアをしておきましょう。
ケア方法①:爪の形や表面を整える
オフィスネイルを楽しむうえで重要なのが、爪の形や表面を整えることです。自爪はお手入れをしていないと1本ずつ形が異なってきますし、表面がでこぼこになることもあります。長さや形、表面を整えておくことは綺麗な爪を作る第一歩なので、こまめにお手入れをしましょう。
形と表面を整えるのに必要なのは、エメリーボードと220グリッドもしくは目の細かいネイルバッファーです。まずは、エメリーボードを使って長さや形を整えます。
このとき、力を入れすぎると爪に負担をかけてしまうので、優しく削ってください。また、エメリーボードを往復させると爪が傷む原因になるため、必ず一方向に削りましょう。
形を整えたら、ネイルバッファーを使って爪の表面を滑らかに整えます。ネイルオイルを持っている方は、オイルを表面に塗ってから削りましょう。削るときにオイルが浸透していくことで、爪の乾燥を防ぎ自然なツヤ感をだせます。ただし、力を入れて擦ると爪が薄くなってしまうので、力を抜いて全体がなめらかになるように整えてください。
ケア方法②:適切な食事を心がける
爪の健康には栄養バランスも大きく関わっているので、適切な食事を心がけましょう。当然ですが、健康な爪を作るには充分な栄養が必要です。栄養が不足してしまうと、二枚爪になったり爪に線ができたり、もろくなってネイルの仕上がりに影響するので注意してください。
爪に必要な栄養は以下のようなものが挙げられます。
- ケラチン(タンパク質)
- 亜鉛
- 鉄分
- ビタミン
- ミネラル
これだけを摂ればいいということではありませんが、爪の状態が悪い場合はこれらの栄養分を積極的に摂りましょう。これらの栄養素を多く含んだ食材には、以下のようなものがあります。
- 肉類(鶏ささみ・鶏むね肉・赤身の牛肉など)
- まいたけやしいたけなどのキノコ類
- アーモンドやヘーゼルナッツなどのナッツ類
- ヨーグルトやチーズなどの乳製品
- 納豆や豆腐などの大豆製品
- レバー
- 小魚
- 果物
- ブロッコリーや人参などの緑黄色野菜
毎食これらの食材を食べるのは難しいかもしれませんが、おやつにナッツ類や果物を食べたり、朝食にヨーグルトや大豆製品を加えたりするなど、少し工夫するだけで爪を健康にできます。難しい場合は、サプリメントを活用して栄養を補うようにしましょう。
ケア方法③:適切な保湿を心がける
爪の原料はタンパク質なので、肌と同じように保湿が必要です。特に負担をかけていないのに爪が割れたりささくれができたりする場合は保湿不足です。ジェルネイルが剥がれる原因になることもあるので、しっかり保湿をしましょう。
基本的な保湿方法は、ネイルオイルを塗ることです。ネイルオイルは「ネイルケアの最後に塗る」イメージがありますが、乾燥を防ぐためには毎日塗る必要があります。食器洗いや水仕事の後は、ネイルオイルをできるだけ塗るようにしてください。
ジェルネイルをオフした後は特に乾燥しやすい状態になっているので、パラフィンパックをしましょう。パラフィンパックとは、美容成分が入っているパラフィンを溶かし、手にパックをするスキンケア方法です。基本的には手の保湿をするケアですが、爪の保湿効果も期待できます。優れた即効性があるので、パック後には艶やかな爪になります。
パラフィンパックはセルフキットもありますが、ネイルサロンのメニューにもあるので、しっかり保湿をするためにもプロの施術を受けるのがおすすめです。普段のお手入れにも取り入れたい場合は、塗って洗い流すマスクタイプやスクラブタイプを使うとよいでしょう。
しっかり保湿ができていれば、爪の根元のラインも綺麗になるので、ネイルをより美しく仕上げられます。
まとめ
オフィスで過ごす時間は1日の大半を占めます。そのため、オフィスでもネイルを楽しめるようになれば、ご自身の仕事へのモチベーションも上げられるでしょう。
ネイルは、ヘアスタイルやファッションと同じく「おしゃれ」をするパーツです。オフィスネイルOKの会社であれば、短い爪でネイルを楽しんでみましょう。
ただし、短い爪はベース作りがキモになってくるので、まずはネイルサロンでベースから整えることが大切です。今回の記事を参考に、オフィスネイルにチャレンジしてみてください。