結婚式や披露宴、お祝いのパーティーなどの華やかなシーンにお呼ばれすると、普段とは違うおしゃれが出来るのでワクワクする方も多いのではないでしょうか。どのようなファッションで行こうか、どのようなネイルにしようかと迷う時間は、とても楽しいものです。
ただし、お呼ばれの席ではマナーがあります。たとえば、結婚式などでは花嫁さんとかぶらないように白い服はNG、スカート丈は友人であれば膝上5cmまでといったマナーがあります。これと同じように、ネイルにもマナーがあるのをご存じでしょうか。
今回は、NGなお呼ばれネイルやお呼ばれネイルの基本、おすすめのデザインを解説するので、晴れの日の参考にしてみてください。
NGなお呼ばれネイルの特徴
お呼ばれのシチュエーションは多種多様で、それぞれに「これならOK」というマナーが存在します。
基本的に、NGとされるマナーはどのようなシーンでも共通しているものです。せっかくネイルサロンで施術をしてもらっても、NGなネイルの場合はやり直しをしなければならず、お金も時間も無駄になってしまうので注意しましょう。
ここでは、NGなお呼ばれネイルの特徴を紹介しますので、覚えておきましょう。
長すぎる爪
爪が長いと、指が細く見えますし施せるデザインの種類も増えるので手先を美しく演出できますが、お呼ばれの席での長すぎる爪はNGです。
爪が長すぎると食事をするときにも不便ですし、見た目に悪い印象を抱く方もいます。また、ちょっとした動作で服に爪が引っかかったり、他の人に当たったりすることで、不快感を覚える人もいるかもしれません。
爪を長くするデザインには、先端が尖っている場合もあります。「尖っているもの」はお祝いの席ではNGとされているため、自爪はもちろん長さ出しネイルをしている場合も、短すぎず長すぎない程度にそろえておきましょう。
派手なカラーや柄、アート
お祝いの席というのは、主役はあくまでもホスト側。呼ばれた側はゲストとなるので、主役よりも目立つような派手なカラーや柄、アートなどが施されたネイルはNGです。
「ネイルなのだから派手でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、ネイルもファッションの一部ですから、ファッションマナーを守るという意味でも過剰に派手なネイルを避けるのが礼儀です。
どのようなデザインが「派手」となるのかは人によって基準が異なります。一般的に結婚式などでは、ネオンカラーやビビッドカラー、ゴールドのホログラムやラメを敷き詰めたデザイン、キャラクターの3Dネイルなどはマナー違反とみなされることが多いので控えましょう。
黒や濃いカラーを使用したネイル
黒や紫、深紅などの濃いカラーはシンプルな中にもクールなかっこよさを感じられるネイルデザインですが、残念ながらお呼ばれネイルとしてはNGです。
海外のセレブなどは、ダークカラーの単色ネイルをドレスに合わせてパーティーに出席をしたりしていますが、日本では濃いカラーは晴れの席に似つかわしくないという意見が多いのが実情です。
そもそもダーク系のカラーは、「暗い」「破滅」「死」などネガティブなイメージをもつため、お祝いの席には適していません。また、濃いカラーを使っていないとしても、ドクロや逆十字架、黒バラなど悪魔的なものを連想させるデザインも避けるのが無難です。
結婚式にふさわしいお呼ばれネイルの基本
さまざまなネイルマナーありますが、その中でも比較的チェックが厳しいのが結婚式です。結婚式のファッションで炎上してしまう芸能人がいるように、結婚式ではより正統なマナーが求められる傾向があります。
ここからは、結婚式にふさわしいお呼ばれネイルの基本を解説するので、招待された際の参考にしてみてください。
ネイルカラーは、清潔感のある色味がおすすめ
結婚式のマナーとして、何よりも重視しなければならないのが清潔感です。
新郎新婦入場のときに拍手をしたり、祝辞を送るときにマイクを握ったりと、結婚式では周りの人の指先が視界に入るシチュエーションが多いです。視界に入ってきた指先が、長くて不衛生な印象を与えるネイルだった場合、見た人が不快感を覚える可能性が高いため、ネイルカラーには清潔感のある色味を選ぶのが基本です。
清潔感があるカラーとして、半透明のクリアカラーや淡いピンク、肌馴染みの良いベージュやグレージュなどが挙げられます。ピンクやベージュが好みではない方の場合は、クリアカラーで淡いブルーやミルキーイエローなどのカラーを取り入れられるので、好みのデザインに仕上がります。
抑えた色味だと地味に感じるかもしれませんが、肌馴染みが良い色は、手先を美しく見せる効果が期待できます。また、肌馴染みのいい色は、ドレスや着物のデザインがどのようなものであっても調和しやすく浮かないため、着るものを選ばないところも魅力です。
このように、「清潔感」を基本にしたカラーであれば、NGネイルにはならないでしょう。
ネイルの長さは、適度にキレイに見える長さに整えておく
ネイルの長さは、人によってキレイに見える長さが異なるので、一概に「何mm」と決められませんが、適度な長さに整えておくのが基本です。なお、素爪の理想的な長さは、ネイルヘッド(爪のピンク色の部分)が全体の3/4、白い爪の部分が1/4といわれています。
ただし、ネイルヘッドの大きさは人によって違うため、白い部分が1/4では爪が短すぎるという方もいるかもしれません。短すぎる場合は、白い爪の部分が2~3mmが適度な長さと覚えておきましょう。
少しでも長く見せたい場合は、爪の先端のカーブがシャープになっている「アーモンド型」やカーブをつけた先端をフラットにした「バレリーナ型」など、爪を長くするのではなく爪の形を工夫してみてください。
シンプルなデザインを心がけ、キャラクターや派手なものは控える
お呼ばれネイルの基本は、色味を抑えた清潔感のあるカラーですが、そこにもう1つ加えたいのが「シンプルなデザイン」です。いくら清潔感のあるカラーを選んでいても、ネイルパーツがごてごてと付いていたり、キャラクターが描かれたりしていると、上品な印象にはなりません。
ネイルパーツは小さいパールやラインストーンの部分使い程度であれば問題ありませんが、クマやミッキー、アニメなどの痛ネイル系のデザインはお祝いの席にふさわしくないので注意しましょう。
シンプルなデザインといえば、ワンカラーやフレンチネイルが王道ですが、他にもチークネイルやニュアンスネイルなどもあるので、少し遊びが欲しい方も満足できるデザインを見つけられるでしょう。
【デザイン実例】おすすめのお呼ばれネイル7選
ここまでネイルマナーについて解説してきましたが、実際にどういったデザインなら大丈夫なのか、具体的なイメージが湧かない人もいるでしょう。マナーが守れているか、自分で判断するのが難しい場合は、実際のデザインを見て決めた方が安心です。
ここでは、おすすめのお呼ばれネイル7選を紹介するので、お気に入りのデザインを見つけてください。
ヌードカラーで作るグラデーションネイル
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お呼ばれだけでなく、オフィスネイルとしても活用できるのが、ヌードカラーで作るグラデーションネイルです。グラデーションネイルの魅力は、特別なアートをしていなくても手抜き感のない美しい爪に仕上げられるところにあります。
先端はシアー系のホワイトで清楚に、爪の根元にかけて徐々に肌馴染みの良いヌードカラーにしていくことで、清潔感と上品さを兼ね備えたデザインになります。グラデーションネイルであれば、少し大きめのラインストーンを装着しても派手になりすぎることはありません。
おとなしい印象のあるヌードカラーのグラデーションネイルでも、ワンポイントで結婚式のように華やかなシーンにも対応できる、素敵なネイルが楽しめます。
さりげないキラキラが可愛いネイル
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どうしてもキラキラしたネイルがやりたい方におすすめなのが、さりげないキラキラを使ったネイルです。基本的に、お呼ばれネイルは光に強く反射するラメやグリッター、前面をギラギラに光らせるようなデザインはNGです。
しかし、クリアカラーにオーロラホイルをペタペタと貼り付けたり、ハートのホログラムをランダムに置いたりするさりげないキラキラデザインであればマナー違反にはなりません。1本ずつキラキラさせる場所を変えたり、1本だけハートホログラムを乗せたりと、ゴールド系で統一してカラートーンを抑えれば、悪目立ちしにくいです。
ギラギラした派手ネイルでは品を感じられませんが、さりげないキラキラネイルなら意外にも上品な仕上がりになります。
シンプルで王道のフレンチネイル
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シンプルなのに、確実に美しい指先に仕上げてくれるのがフレンチネイルです。フレンチネイルは、爪の先端にベイビーピンクやベージュなどのヌードカラーでベースを作り、爪の先端だけホワイトのフリーエッジを施すデザインです。
ヌードカラーとホワイトの組み合わせが基本ですが、ホワイト以外のカラーやガラスパーツ、ラメミックスでフリーエッジを施すなど、さまざまなアレンジが楽しめます。
また、写真のフリーエッジはピンクヘッドのラインに合わせてアーチを描いていますが、斜めにラインを入れたり、爪の先端部分に細くラインを描いたりするデザインもあります。
フレンチネイルは、シンプルで上品な印象が特徴なので、お呼ばれネイルにも適しています。男性からも女性からも受けが良いデザインなので、定番のネイルデザインにしている人も多いです。
少し地味に感じる場合は、フレンチ部分をミラーパウダーで囲んだり、フレンチラインの部分にラインストーンやパールを乗せてみたりすると、華やかなフレンチネイルに仕上がります。
細かい粒子で派手になりにくいパウダーネイル
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上品な派手さを演出できるのが、細かい粒子で派手になりにくいパウダーネイルです。パウダーネイルは、ノンワイプトップコートの上からパウダーをこすりつけたり、ベースジェルなどにパウダーを混ぜて塗布したりすることで仕上がるネイルです。
ラメやホログラムと違って粒子がとても細かいため、下品な派手さになりません。パウダーのカラーも、ベージュやゴールドなど肌に馴染みやすいものがあるので、結婚式などの晴れやかな日にぴったりのネイルに仕上がります。
チークネイルとフレンチネイルを組み合わせたデザイン
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可愛さと華やかさを演出したい方には、チークネイルとフレンチネイルを組み合わせたデザインがおすすめです。チークネイルというのは、頬に入れるチークのように、爪にふんわりとカラーを乗せるネイルデザインです。ベースとカラーをキレイにぼかすことで、どのような色味でも柔らかく可愛らしい印象になります。
お呼ばれの場合は、ミルキーベージュをベースに、淡いピンクカラーでチークを入れていくデザインがおすすめです。ただし、これだけだと少し地味なので、ポイントで先端にゴールドのフレンチを入れてみましょう。
グラデーションになっているチークネイルの淡さを、爪先のゴールドがギュッと引き締めて、派手ではないけれど目が行ってしまう素敵なお呼ばれネイルが完成します。
ニュアンスデザインを取り入れたデザイン
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少し遊びを加えたネイルにしたい方は、ニュアンスデザインを取り入れたネイルがおすすめです。ニュアンスデザインとは、同系のカラーをランダムに塗り、カラーの境目をあいまいに仕上げるネイルです。
写真のように落ち着いた色味で統一すれば、ニュアンスデザインでもお呼ばれネイルに使えます。1本だけゴールドを使うことで、お祝いの席にぴったりの上品で華やかな指先に仕上げることが可能です。
ただし、10本すべてをニュアンスデザインにしてしまうと上品さがなくなってしまうので、左手はワンカラー、右手はニュアンスネイルと別デザインにするのがポイントです。
派手になりにくい小さなストーンを使ったデザイン
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3D系のネイルが好き、という方には派手になりにくい小さなストーンを使ったデザインがおすすめです。
大きいラインストーンを使ってしまうと、地味なデザインでも派手な印象になってしまいます。しかし、小さいストーンであれば少し多めに使っても、変な派手さはありません。
お呼ばれネイルの基本となる肌馴染みの良いシアーホワイトラメをベースに、根元を残して小さいラインストーンで囲めば、派手でもなく地味でもない、絶妙なバランスを保った3Dネイルが完成します。
まとめ
最近は個性を主張する方も多く、「マナー」に対する認識も変わっているかもしれません。しかしマナーを守るということは、呼んでくれた方に対する礼儀を尽くし、心からの敬意を表することにつながるため、失礼のないようにしたいものですね。
今回ご紹介したように、ネイルマナーはそこまで厳しくないので、堅苦しく考えず「上品さ」や「清潔感」を意識したネイルにすれば問題ありません。抑えた色味のネイルなら、ワンポイントでラインストーンやラメをあしらう華やかなデザインもOKです。
未婚の方であれば、お祝いの席は出会いの場にもなりますので、清楚で上品な女子力をアピールできるネイルでおしゃれな爪先を楽しんでくださいね。