NAIL TIPS
Information of inails

ジェルネイルがベタベタする理由は?未硬化ジェルをキレイに拭き取ってサロン級の仕上がりに

近年は、100均でもジェルネイルアイテムが充実しており、ネットショップでもプチプラのジェルアイテムを購入できます。ジェルネイルのHow to動画もたくさんあるので、セルフネイルを始める方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、動画では簡単にキレイなネイルに仕上がっているのに、実際にやってみるとベタベタして、思ったような仕上がりにならないことがあります。ベタベタしたときの対処法などを紹介している動画は少ないので、ベタつきの解決方法を知りたいという方もいるかもしれません。

 

ここでは、ジェルネイルがベタベタする理由やベタつきの解決方法などを紹介するので、ベタつきに悩んでいる方は参考にしてみてください。

 

ジェルネイルがベタベタする…!正体は「未硬化ジェル」

ジェルネイルは、合成樹脂でできているジェルを塗布して、UVライトやLEDライトを照射して硬化するネイルです。合成樹脂なので、強度が高く、表面はツルツルした美しい仕上がりになるのが特徴です。しかし、セルフネイルで行った場合、硬化をしてもベタベタするという方もいるのではないでしょうか。

 

このベタベタの正体は「未硬化ジェル」です。未硬化ジェルは、硬化しきれていないジェルのことを指します。ほとんどのジェルは、ベースコートやカラージェル、トップジェルの密着度を高めるため、あえて硬化しきらず表面に残るようになっています。

 

つまり、ジェルのメーカーが悪いわけでも、硬化不足というわけでもなく、ベタベタは自然に発生するため失敗ではありません。未硬化ジェルのベタつきに関しては、正しく理解していないと美しい仕上がりにならないので、自己判断で触ったり落としたりしないようにしてください。

 

ベタベタする未硬化ジェルは、拭き取りが必要?

基本的な知識として覚えておきたいのは、未硬化ジェルがベタつくのが当たり前であることです。しかし、ベタついたままで仕上げるということではありません。未硬化ジェルに関しては、工程によって拭き取りが必要かどうかが変わってくるので、拭き取りが不要な工程と必要な工程を解説します。

 

各工程の硬化後は基本的に拭き取り不要

工程はデザインによって異なりますが、スタンダードなのは下記の工程になります。

 

  1. ベースコートを塗布して硬化
  2.  カラージェルを塗布して硬化
  3.  トップジェルを塗布して硬化

 

この工程の中で、1と2の硬化後は、基本的に拭き取る必要はありません。

 

ベースコートやカラージェルの未硬化ジェルには、密着度を高める働きがあるので、拭き取ってしまうと表面がツルツルになり、逆に密着度が弱まってしまいます。密着度が弱いとジェルの持ちが弱くなったり、剥がれやすくなったりするので、トップジェルまでの工程で拭き取りは不要です。

 

ただし、ミラーパウダーやオーロラパウダーを乗せる場合は、拭き取らないとキレイに乗らないので、工程によっては拭き取りが必要になることもあります。

 

トップジェルの硬化後は拭き取りが必要

拭き取りが必要になるのは、トップジェルを硬化した後です。未硬化ジェルは、次に塗布するジェルの密着性を高めるためのものです。トップジェルの硬化後は次のジェルを重ねないので、拭き取ってしまいましょう。

 

トップジェルの未硬化ジェルを拭き取らないとベタベタが残ってしまうので、汚れやホコリがついてしまいます。そもそも未硬化状態なので、よれたり表面がくもってしまったりして、汚い仕上がりになってしまうため、必ず拭き取ってください。

 

ただし、商品によっては「ノンワイプジェル」という拭き取り不要のものもあります。このタイプのトップジェルは拭き取らなくても大丈夫なので、商品の説明書を読むか、商品名をチェックして拭き取りが必要かどうかを確認しておきましょう。

 

未硬化ジェルを拭き取るために準備するもの

未硬化ジェルは、水やハンドソープで洗っても落ちません。もちろん、タオルなどで拭いても落ちないので、専用のアイテムを用意する必要があります。

 

ここでは、未硬化ジェルを拭き取るために準備するものを紹介するので、セルフネイルをする方はしっかり用意してから始めましょう。

 

ネイルワイプ

ネイルワイプは毛羽立ちが少ないので、未硬化ジェルの拭き取りに適したカットワイプです。ネイルワイプは、ほかにもプレパレーション後にベースジェルを塗る前に、爪の余分な油分や汚れを落とすときにも使えます。

 

大きさは製品によって異なりますが、大きい場合は4つ折りにして、爪1本をしっかり拭き取れる大きさにカットして使うのが一般的です。

 

セルフネイルをするまでにネイルワイプを用意できない場合は、キッチンペーパーやコットンでも代用できます。ただし、コットンは毛羽立ちが多く、逆に毛羽がネイルについてしまうことがあるので、注意してください。また、ティッシュペーパーもくっついてしまうため、代用するのはやめましょう。

 

未硬化ジェル用の拭き取り溶剤

未硬化ジェルを拭き取るには、専用の溶剤が必要になります。一般的に「ジェルクリーナー」や「ジェルクレンザー」という商品名で販売されています。しかし、商品によってはジェル専用の溶剤ではないこともあるので、詳細説明をよく読んで、未硬化ジェルに対応している溶剤を選んでみてください。

 

また専用溶剤であっても、ジェルとクリーナーの相性が悪く、キレイに拭き取れないこともあるので、できればジェルと同じブランドの溶剤を選びましょう。やむなく他メーカーのものを使う場合、どうしてもキレイにならないようであれば、別の溶剤を検討するのがおすすめです。

 

なお、アセトンが入っている溶剤はソフトジェルとの相性が悪く、アセトン入り溶剤で拭き取ってしまうと、ジェルが柔らかくなってしまいます。そのため、ソフトジェルを使っている方は、アセトンが入っていないクリーナーを選びましょう。

 

基本的には専用のものが望ましいのですが、家にあるものを使いたい、購入するのが難しいという場合は、消毒用エタノールかノンアセトンリムーバーでも代用できます。

 

未硬化ジェルをキレイに拭き取る方法

未硬化ジェルをキレイに拭き取るには、下記のものを必ず用意しましょう。

 

  • ネイルワイプ(代用品:キッチンペーパー、不織布、コットン)
  • ジェルクリーナー、ジェルクレンザー(代用品:消毒用エタノール、ノンアセトンリムーバー)

 

代用品でも未硬化ジェルは拭き取れますが、ジェルとの相性や代用品によって仕上がりに影響することがあるので、可能な限り専用のものを用意しましょう。

 

➀ワイプに溶剤を含ませる

まずは、爪を覆えるぐらいの大きさにカットしたワイプに、溶剤を含ませます。このときのポイントは、少なすぎないように気をつけることです。

 

クリーナーやクレンザーの量が少なすぎると、ジェルが残ってしまいます。含める量は多めを意識して、絞れば溶剤が垂れる程度を目安にしてください。

 

②未硬化ジェルを拭き取る

ネイルワイプを爪全体にかぶせるように置いたら、親指と人指し指を使って上から押さえてください。そのままの状態で、爪の根元から爪先に向かってさっと拭き取ります。

 

拭き取るときのポイントは、ネイルワイプを往復させず、一気に拭き取ることです。往復させたりゴシゴシこすったりすると、表面がつるっとした仕上がりになりません。1回で拭き取れない場合は、新しいネイルワイプに溶剤を染みこませて、再度拭き取ってみましょう。

 

拭き取り回数は未硬化ジェルの状態によって変わるので、何回か繰り返してベタつきを取り除いてください。

 

③ワイプを交換し、手順を繰り返す

拭き取りは、ジェルネイルをしたすべての爪に行いますが、その際には必ずワイプを交換してください。すでに使ったネイルワイプには未硬化ジェルが付着しているので、同じものを使うとベタつきが取れず、ネイルがくもってしまうことがあります。

 

キレイに仕上げるには、1回の拭き取りごとに、新しいワイプに取り替えるのがポイントです。そのため、1本仕上げたらワイプを交換して、同じ手順を繰り返すようにしましょう。

 

未硬化ジェル以外の原因でベタベタしている可能性も

ベタつきの原因の多くは未硬化ジェルですが、実はほかにも原因があります。ほかの原因でベタベタしている場合、拭き取ってもベタつきは取れません。それどころか、やり直さないと汚い仕上がりになってしまう可能性もあります。

 

ここでは、未硬化ジェル以外の原因を紹介するので、各工程で心当たりがないかチェックしてみてください。

 

ジェルの撹拌(かくはん)が不足している

ジェルは、しばらく使わなかったり新品だったりすると、顔料が容器の底に沈殿して、樹脂成分と分離してしまいます。コンテナタイプのカラージェルの場合、蓋をあけて中を見たとき、表面が透明で顔料が沈んでいるのを目にしたことがあるかもしれません。

 

顔料と樹脂成分が分離したままの状態では、塗布をしても材料が分離していることで、硬化不良になってしまいます。そのため、カラージェルを塗布する前は、爪楊枝やスパチュラを使い、気泡が入らないよう全体的にジェルをかき混ぜましょう。

 

刷毛と一体になっている容器の場合は、ネイルパレットなどに必要な量を出して、爪楊枝などでかき混ぜてから塗布してください。

 

ジェルの塗布量が多い

ジェルの塗布量が多いと、ライトの光が中まで届きづらくなり、硬化しきれなくなってしまいます。硬化時間を守っても、ジェルがぐにょぐにょと柔らかい場合は塗布量が多すぎるので、1度ジェルを取って適量を塗布しましょう。

 

また、塗布量が多いと硬化熱が発生して痛みが生じるので、しっかりとカラーを出したい場合は、数回に分けて塗布→硬化を繰り返してください。

 

硬化時間が不足している

硬化時間が不足していると、硬化しきれないことでベタつきが起こります。硬化時間は、LEDライトが30秒~1分、UVライトは2~3分が目安となっています。しかし、これはあくまでも目安であって、ジェルの種類によっては、同じライトを使っても硬化時間が変わることがあるのです。

 

例えば「LEDライトで1分硬化」というジェルを使っているのに、30秒しか硬化しなければ、当然ですが硬化時間が不足します。そのため、自分が使っているジェルの説明書をしっかり確認して、正しい硬化時間を守るようにしましょう。

 

硬化中にライトがきちんとあたっていない

硬化中にライトがきちんとあたっていないと、硬化する部分と硬化できない部分ができてしまうことで、ベタつきが生じます。

 

ライトの形状にもよりますが、基本的には爪が傾いたりしないように、指をまっすぐに入れて動かさないようにして硬化します。180度からライトが照射できるタイプのものでも、何かほかのことをしながら硬化すると、指が傾いたままの状態で硬化してしまうことがあるので、注意しましょう。

 

また、真上からしかライトがあたらないタイプのものは、部分的にしか硬化できません。そのため、硬化時間に合わせて指の角度を変えるなど、まんべんなく硬化できるように工夫してください。

 

ライトの劣化・出力不足の影響

ライトが劣化していたり、出力不足だったりすると十分に硬化できないので、ベタついた仕上がりになります。

 

現在主流となっているLEDライトは寿命が長いので、落としたり壊したりしなければ、劣化することはないと言われています。しかし、UVライトは半年から1年でライトが劣化するため、交換が必要です。そのため、UVライトを1年以上使っていてライトを交換していないという場合は、買い替えを検討したほうが良いかもしれません。

 

また、最近は100均でもUVライトを販売していますが、安いUVライトは出力が低いものも多いので、硬化しづらい可能性があります。こういった製品は、仮硬化では活躍してくれるかもしれませんが、本硬化ではきちんとしたライトを使いましょう。

 

まとめ

ジェルネイルのベタつきのほとんどは、未硬化ジェルが原因となっています。未硬化ジェルは落とせますが、ベースコートやカラージェルなどのベタつきは密着度を高めるためなので、落とすのは厳禁です。原則として、落とすのはトップコート(最終的な仕上げ)を塗布した後と覚えておきましょう。

 

また、未硬化ジェル以外にも、ジェルの塗り方や工程が原因になることがあります。セルフネイルは難しいものではありませんが、一つひとつの工程を正しく行わないとベタベタになってしまうので、注意してください。正しい工程を学ぶには、動画よりもプロの施術を見るのがベストなので、1度ネイルサロンで施術を受けてみるのもおすすめです。

 

お住まいの近くにある店舗を、是非ご確認下さい。

  • INSTAGRAM “Introducing our work”
    READ MORE
  • PRESS “Introduction of press activity”
    READ MORE
  • NAILIST JOB
  • NAIL MAISON