100円ショップでもジェルネイルのアイテムが購入できるようになり、セルフネイルを気軽に試せるようになりました。ただ、好きなデザインをリーズナブルに楽しめるものの、セルフの場合はジェルネイルのオフがめんどうくさいという方もいるのではないでしょうか。
しかし、いくらめんどうでもオフをしなければ、見た目が汚くなったり、爪のトラブルが起こったりするリスクがあるので要注意です。
ここでは、ジェルネイルのオフがめんどうという方への解決方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ジェルネイルのオフがめんどうくさいと感じる主な理由
ジェルネイルのオフがめんどうくさいと感じる主な理由は、下記の4つが挙げられます。
<ジェルネイルのオフがめんどうくさいと感じる主な理由>
- 時間がかかるから
- 特別な道具が必要だから
- 落とすまでの手順が複雑だから
- 3〜4週間ごとにオフをする必要があるから
ここでは、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
時間がかかるから
ジェルネイルのオフには、通常30分から1時間程度かかることが多いといわれています。これは自宅で行う場合でも、サロンで行う場合でも同じで、どうしても時間を取られてしまうため、めんどうと感じるようです。
セルフで行う場合、サロンへ行って帰るという部分は時間を短縮できます。しかし、オフは適当にやってしまったり、急いで落とそうとしたりすると、爪を傷つけてしまうことがあります。正しい手順でできるのであれば、時短のためにセルフで行っても問題ないかもしれません。
ただし、適切な強さでファイルを扱えない、アセトンを浸透させる時間を守れないという場合は、サロンでオフするのがベストです。そうなると、セルフで行うよりも時間がかかってしまうので、めんどうと感じる方が多いのかもしれません。
特別な道具が必要だから
オフをするには、下記のような特別な道具が必要です。
<特別な道具>
- アセトン、ジェルリムーバー
- バッファー
- コットン(基本はジェルネイルオフ専用のもの)
- ネイルファイル、スポンジバッファ
- ウッドスティック、ネイルプッシャー
- ビニール手袋
また、アセトンの浸透を促進するためのアルミホイルや、オフ後の爪をキレイに拭き上げるためのキッチンペーパー、オフ後に爪や甘皮を保湿するためのネイルオイルなど、さまざまな道具を用意しなければなりません。
もちろん用意するだけでなく、コットンを爪の大きさにカットしたり、アルミホイルも指に巻き付けやすいようにカットしたりする必要があります。
このように、ジェルネイルをオフするまでにいろいろな道具を準備しなければいけないことも、めんどうに感じる要因となっているのかもしれません。
落とすまでの手順が複雑だから
落とすまでの手順は、主に下記のような工程があります。
<落とすまでの手順>
- ジェルの表面を、バッファーを使いベースジェルまで削る
- アセトン(もしくはジェルリムーバー)をコットンに染みこませる
- ジェルを削った爪にコットンを乗せ、アルミホイルを巻く
- 5本の爪すべてにアルミホイルを巻いたら、ビニール手袋をして10~15分ほど放置する
- 浮いたジェルをウッドスティックやネイルプッシャーで取り除く
- 爪にジェルが残っている場合、ネイルファイルで削る
- ネイルスポンジで自爪の表面を整える
- キッチンペーパーにアセトンを染みこませて表面の汚れを取る
- ネイルオイルで爪や甘皮部分を保湿する
1本だけのオフであれば、そこまで複雑な工程ではありません。しかし、これらの工程を10本の爪にする場合は、1~4を10回繰り返すことになるので、慣れていないとめんどうに感じてしまいます。
3〜4週間ごとにオフをする必要があるから
ジェルネイルは、どんなにキレイな状態を保てていても、3~4週間ごとにオフする必要があります。
ネイル自体がキレイでも、3週間ほどたつと爪が伸びてくるので、根元の自爪部分が大きくなり、見栄えが悪くなります。そもそも爪自体が長くなると、パソコンやスマホが打ちづらくなる、炊事や料理がやりにくくなるなど、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
また、長期間ジェルネイルをつけっぱなしにすると、自爪からジェルが浮いてきて、爪とジェルネイルの隙間に雑菌が入ることもあります。この雑菌が繁殖すると、グリーンネイルという病気になってしまうので、適切な頻度でオフしなければなりません。
もちろん、新しいデザインにする場合も、オフをする必要があります。
人によって感覚は異なりますが、3週間に1回のペースで時間のかかるオフをするのは、めんどうと感じることもあるでしょう。
ジェルネイルのオフがめんどうくさい人におすすめの解決方法
どんなにジェルネイルのオフがめんどうでも、当たり前ですが、必ずオフしなければいけないタイミングがあります。残念ながら、基本的なオフの工程を省略できません。しかし、少し工夫するだけで時間を短縮できたり、一から道具をそろえたりしなくてもオフできます。
ここでは、ジェルネイルのオフがめんどうくさい人におすすめの解決方法を紹介するので、少しでも簡単にオフするための参考にしてみてください。
事前準備をしておく
「時間がかかるからめんどう」という方は、オフに必要なアイテムを事前準備しておくのがおすすめです。オフの工程で地味に時間を取られてしまうのが、コットンやアルミホイルのカット、必要なアイテムを1つずつそろえるという作業です。事前準備をしておけば、最低でも10分は時間を短縮できます。
例えば、コットンやアルミホイルは事前にカットして、コットンケースなどにまとめておいておく、オフに使う道具はすべてひとまとめにしてケースに入れておくだけでも、時短になります。
リムーバーの浸透を促すために、指を温めておく
「落とすのに時間がかかるからめんどう」という方は、リムーバーが浸透しやすいように指を温めておきましょう。温める方法は、ネイルボールや洗面器に少し熱めのお湯を入れて、湯煎をするという方法でも、冬であればヒーターに手をあてるという方法でも大丈夫です。
指先が温まっているとジェルが浮きやすくなるので、オフの時短になります。
ジェルネイルのオフができるキットを使う
「特別な道具が必要だからめんどう」という方は、ジェルネイルのオフができるキットを使う方法で乗り切りましょう。
ジェルネイルのオフ用道具は、代替がきかないものが多いため、オフを始めてから「これがない」となると大変です。これがめんどうと感じる理由になるのですが、キットを活用すれば必要なものがすべてそろうので、そろえるめんどうくささがありません。
キットはバラエティショップでも購入できますが、通販サイトでもたくさん取り扱っています。これから道具を購入するという方は、ネットでチェックしておくとよいでしょう。
剥がせるベースジェルを使う
落とすまでの手順が複雑という理由でめんどうと感じている方には、剥がせるベースジェルを使うという方法がおすすめです。
剥がせるベースジェルは、一般的に「ピールオフベースジェル」という商品名で販売されています。一層目にこのベースジェルを使えば、アセトンなどを使わなくても簡単にオフができるのです。
手順は商品によって異なる場合がありますが、剥がせるベースジェルの基本的な剥がし方は、以下のようになります。
<剥がせるベースジェルの基本的な剥がし方>
- 爪の先端を少し削り、ウッドスティックなどでジェルと自爪に隙間を作る
- 隙間を空けたまま、ネイルオイルを流し込む
- ネイルオイルを潤滑油にして、ウッドスティックもしくはネイルプッシャーでゆっくりとジェルネイルを剥がす
- 剥がし終わったらエタノールで爪の表面のべたべたを取り除く
剥がせるベースジェルを使えば「ファイルで爪を削る」「アセトンでジェルを溶かす」などの工程をいっさい省けるので、落とす工程がめんどうという方はチャレンジしてみましょう。
ネイルのプロに任せる
「落とすまでの手順が複雑」「3〜4週間ごとにオフをする必要があるから」というのがめんどうくさい理由の方は、ネイルのプロに任せてしまうのがおすすめです。プロでもオフにはある程度の時間がかかりますが、めんどうな工程をすべてお任せできるので、「自分でやらなければいけない」というめんどうくささを省けます。
ただし、ネイルサロンによっては、自店でネイルをしていない場合はオフを受け付けてくれないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
フィルインネイルに変える
オフをしたらすぐに新しいネイルに付け替える場合は、ジェルオフではなく、フィルインネイルに変える方法がおすすめです。
ジェルオフの場合は、ネイルリムーバーでベースジェルを溶かしますが、フィルインはベースジェルを残して、カラージェルだけをオフします。そのため、アセトンでジェルを溶かして、取り除くという工程を省けます。
また、ネイルチェンジをする際にも、プレパレーションやベースジェルを塗布するという工程を省けるので、全体的に時間を短縮できます。
関連記事:https://www.i-nails-co.jp/column/9240/
ジェルネイルオフがめんどうだからといって、伸ばしっぱなしにする行為は控えよう
ジェルネイルオフがめんどうだと、つい先延ばしにしてしまうかもしれません。しかし、伸ばしっぱなしにするのは、絶対にNGです。リフトしていない、まだネイルがキレイという場合でも、1ヶ月以上オフをしないと、思わぬトラブルが生じるリスクがあります。
ここでは、伸ばしっぱなしにしてはいけない理由を紹介するので、「めんどうで先延ばしにしてしまう」という方はチェックしておきましょう。
カビやバクテリアの繁殖が促進される可能性がある
ジェルネイルを長期間つけっぱなしにすると、見た目にはわからなくても、ジェルが浮いてしまうことがあります。自爪とジェルに隙間ができると、そこから雑菌が入り、カビやバクテリアの繁殖が促進される可能性があるのです。
これはグリーンネイルという症状で、ジェルネイルをしていると、爪の色の変化に気が付かないまま症状が進行してしまうので、注意しましょう。
根元部分が露出するので、不格好な見た目になる
爪が伸びる速さには個人差があるものの、1ヶ月で約1.5mm伸びるといわれています。つまり、3~4週間ほどつけっぱなしにすると、根元が1.5mm伸びて露出することになるのです。
ネイルの根元の自爪が見えると、不格好な見た目になります。伸ばしっぱなしは、せっかくのおしゃれなネイルを台無しにしてしまうことを覚えておきましょう。
自爪が弱くなり、割れやすくなるリスクが高くなる
伸ばしっぱなしにしていると、家事や手先仕事の衝撃によって、ジェルがリフトしやすくなります。完全に剥がれないとしても、髪を洗うときなどに引っかかって、少しずつ自爪から剥がれてしまうことがあります。きちんとオフをせず、衝撃によって剥がれると、自爪に負担がかかることで弱くなるというリスクがあるのです。
また、弱くなった爪は割れやすくなるため、伸ばしっぱなしは自爪の健康が損なわれるリスクにもつながります。
ジェルネイルが欠けたり剥がれたりする
伸ばしっぱなしだと、柔らかい自爪が伸びているところに、硬いジェルが乗っかっている状態になります。柔らかい爪は柔軟性がありますが、硬いと柔軟性がないので、ちょっとした衝撃でもジェルネイルが欠けたり剥がれたりしてしまうのです。
特に、ネイルベッドと爪のつなぎ目となるストレスポイントは亀裂が入りやすく、服や髪の毛に引っかかることで、爪自体が割れてしまいます。長く健康な自爪を保ちたい方は、伸ばしっぱなしはNGです。
ジェルネイルのオフに必要な手間と時間が増える
オフがめんどうだからといって、放置する期間が長くなるほど、ジェルネイルをオフする際に必要な手間と時間が増えてしまいます。
伸ばしっぱなしの爪はダメージを受けやすいので、削る作業もより丁寧に行わなければなりません。アセトンを乗せておく時間も長くなり、オフ工程を繰り返す確率も高くなるので、余計に時間がかかってしまうのです。
また、爪自体がすでにダメージを受けている場合、次のジェルネイルを施すのが難しくなる可能性もあります。常にネイルを楽しみたいという方は、オフをめんどうくさがらず、伸ばしっぱなしにしないようにしましょう。
まとめ
ポリッシュネイルであれば、ネイルリムーバーで簡単にオフできますが、ジェルネイルの場合は削ったり、アセトンを浸透させたりするという工程があります。デザインによっては、1回で落とし切れないこともあるので、同じ工程を繰り返さなければなりません。また、専用の道具も必要なので、どうしてもめんどうと感じてしまうでしょう。
しかし、オフの方法はいろいろあるので、ネイルデザインに合わせて、ご自身がやりやすい方法でめんどうくささを回避してみてください。それでもめんどうだなと思う場合は、ネイルサロンを利用してみましょう。ネイルサロンによっては「ネイルオフ」というメニューを用意しているお店もあるので、1度相談してみるのもおすすめです。