現在は、100均でもセルフネイルのアイテムが販売されているので、ネイルサロンに行かなくても気軽にジェルネイルなどを楽しめます。しかし、セルフではできるアートに限界があり、思うようなデザインに仕上がらないことも少なくありません。SNSなどでプロのネイリストが施術したデザインネイルを見ると「ネイルサロンに行ってみたい」と思うこともあるのではないでしょうか?
ネイルサロンに行ったことがない場合、オーダーの仕方や料金システムなど分からないことが多く、結局諦めてしまうという方もいるでしょう。そこで今回は、ネイルサロンの基本メニューや利用する流れ、失敗しない選び方などを紹介します。
ネイルサロンとは
ネイルサロンとは、ネイル全般のケアをしてくれる、美容系に分類されるサロンです。路面店やショッピングモールなどのテナントで営業しているお店だけでなく、マンションの一室で個人が行うお店や、美容室の中でネイルコーナーを営業している店舗もあります。
ネイルサロンでは主に、以下のような施術を受けられます。
<ネイルサロンでできること>
- ジェルネイル
- スカルプチュアネイル(長さ出し)
- ネイルケア(甘皮処理や爪の形を整える)
- ネイルカラー(ポリッシュネイル)
- リペア(亀裂補修)
- ネイルオフ
また、ハンドケアやフットネイルなどを施術してくれる店舗もあるので、トータルケアも任せられます。
ネイルサロンの基本メニュー
ネイルサロンの基本メニューといえば「ジェルネイル」を思い浮かべる方が多いかもしれません。確かに「ジェルネイル」は看板メニューですが、基本的なネイルメニューは以下の4つになります。
<ネイルサロンの基本メニュー>
- ジェルネイル
- スカルプチュアネイル
- ポリッシュ
- 3Dネイル
ここでは、これらの基本メニューについて紹介するので、自分がやってみたいネイルを見つけてみてください。
ジェルネイル
最も有名な「ジェルネイル」は、樹脂で作られたジェルを爪に塗布し、UVライトやLEDライトで硬化するネイルです。ジェルネイルは、ベースジェルとカラージェル、トップジェルの3層で仕上げるのが基本です。爪の強度が高まることで、長期間美しい爪をキープできます。
パーツを付けたり、アイシングジェルで立体的なラインを描いたり、クリアジェルを使って透明感のあるデザインを作れたりするので、オンリーワンのアートを楽しめるのが特徴です。また、ジェルは爪に厚みを出して、美しいラインに仕上げるので、洗練された指先を演出できるのもポイントです。
最近は、見る角度によって光沢が変わるマグネットジェルやフラッシュジェルなどもあるので、キラキラ感が好きな方もパーツを付けずに楽しめます。
スカルプチュアネイル
スカルプチュアネイルは、自爪を長くする「長さ出し」をするメニューです。スカルプチュアネイルには、アクリルスカルプチュアとジェルスカルプチュアの2種類があります。
アクリルスカルプチュアは、アクリルパウダーを使った長さ出しで、強度が高いのが特徴です。芸能人やモデルの方がロングネイルをしている場合は、アクリルスカルプチュアを使っていることが多く、短い自爪を長くしたい方に向いています。ただし、アクリルは1本の施術に時間がかかるため、トータルで2~3時間ほど必要になります。
ジェルスカルプチュアは、ハードジェルを使った長さ出しです。アクリルよりも強度が低いため、ロングネイルには向いていませんが、自然な長さにするにはおすすめのメニューです。また、アクリルよりも透明感のある仕上がりになるので、クリアデザインに向いています。
ポリッシュ
ポリッシュは、ポリッシュやマニキュアを塗布するメニューです。ジェルを重ね塗りしたり、硬化したりする必要がなく、自然乾燥で仕上げるため短時間で終わります。ジェルのようなぷっくり感はなく、デザインも限られてしまいますが、時間的にも価格的にも良いのが特徴です。また、自爪を削る必要もないので、爪への負担やオフするときのダメージを抑えることも可能です。
ポリッシュネイルなら自分でできると思うかもしれませんが、プロが施術するとワンランク上の仕上がりになります。オフは除光液を使えばいいので「自分で好きなときに落とせる」「サロンでオフする手間がない」こともおすすめポイントです。
3Dネイル
3Dネイルは、立体的なネイルアートができるメニューです。ベースはジェルネイルで作り、アクリルパウダーやアイシングジェル、クレイジェルなどを使って、立体的なアートを施すのが一般的です。3Dアートは対応できるデザインの幅が広いのが特徴で、ハートや星、リボンなどのモチーフだけでなく、テディベアや人気キャラクターなども作れます。
細かい作業になるため、1本の施術に時間はかかりますが、セルフでは難しいぷっくりとした立体感が出せるので、オリジナリティーの高いデザインにしたい方にぴったりです。
ネイルサロンを利用する流れ
ネイルサロンに行ったことがないと、利用方法が分からず不安に感じてしまうかもしれません。しかし、利用する流れは、美容室やエステサロンとほとんど同じです。
<ネイルサロンを利用する流れ>
- 希望するデザインに対応してくれるお店を選んで予約
- 手荒れやアレルギーの有無、デザインなどのカウンセリング
- 料金システムなどを確認して施術開始
- 施術・仕上げが終わったら支払い
利用する際、一番重要なのは予約をするときです。この段階で、料金や施術に関する質問があれば、事前に聞いておきましょう。
ネイルサロン選びでよくある失敗例
慎重に選んだつもりでも、残念ながらサロン選びに失敗してしまうことがあります。なかでも、下記のような失敗例を経験されている方が多いので、注意しましょう。
<ネイルサロン選びでよくある失敗例>
- パーツを付ける技術が低く、すぐに取れてしまった
- イメージとまったく違う仕上がりだった
- オフをするときに痛みが強く、爪が薄くなってしまった
- 個人サロンで施術を受けたら、子どもがうるさくリラックスできなかった
プロといっても、経験が浅い人やスキルが低い人もいるので、事前に経歴を確認しておくと良いでしょう。また、最近はママさんネイリストも多く、自宅で行っている場合は、子どもを放置して施術をすることもあります。リラックスして施術を受けたい場合、個人サロンは避けたほうが無難です。
ネイルサロン選びで失敗しないためのポイント
ネイルサロン選びで失敗しないためのポイントは、以下の6つです。
<ネイルサロン選びで失敗しないためのポイント>
- 料金設定やコースが分かりやすい
- ネイリストの技術力が高い
- ネイルのデザインが豊富
- ホームページに情報がしっかり記載されている
- SNSやインターネットの口コミが良い
- 電話対応が良い
ここでは、これらのポイントを解説します。
料金設定やコースが分かりやすい
アートネイルは、サロンによって料金設定やコースが違います。定額でデザインネイルをしてくれるお店もあれば、パーツを付けたり、デザインをしたりすると、追加料金が発生するお店もあります。
「ジェルネイル 5,000円~」となっていても、5,000円で好きなデザインができるとは限りません。なかには、追加料金の説明をしないお店もあるので、必ず料金設定やコースが分かりやすいお店を選びましょう。
ネイリストの技術力が高い
ネイルの仕上がりは、ネイリストの技術力によって変わってきます。ネイリストは国家資格がなく、極端にいえば誰でもなれるため、資格の有無をしっかり確認しましょう。
参考になる資格は、下記のようなものが挙げられます。
<ネイルストの資格>
- JNECネイリスト技能検定(プロに必要な知識・技術は2級以上)
- JNAジェルネイル技能検定(サロンワークに必要な専門知識・技術は中級以上)
- ネイルサロン衛生管理士(公衆衛生の向上)
- JNAフットケア理論検定試験(フットケアをするための専門知識)
特に、JNECネイリスト技能検定2級や、JNAジェルネイル技能検定中級を取得しているかは要チェックです。
ネイルのデザインが豊富
ネイルサロンであれば、どんなデザインにも対応できるというわけではありません。サロンによってオーダーできるデザインは異なるので、希望するデザインが決まっている場合は、デザインが豊富なお店を選ぶことが重要です。
決まっていない場合でも、デザインの種類が豊富なら、自分好みのものが見つかりやすくなります。
ホームページに情報がしっかり記載されている
どんなに良さそうなサロンでも、ホームページに情報がしっかり記載されているかを確認しましょう。チェックポイントはいろいろありますが、最低限として以下の情報が掲載されているかを確認してみてください。
<ホームページに記載されている情報>
- コースメニューやお店の概要
- 分かりやすい料金システム
- 店内やネイリストの写真
- ネイリストの取得資格
- デザインカタログ
- お店や施術、料金などの「Q&A」
ホームページは集客するための大切なツールなので、これらに注力していないサロンは避けましょう。
SNSやインターネットの口コミが良い
SNSやインターネットの口コミも、必ず確認しておきたい項目の1つです。サクラもいるので、すべてを信用する必要はありませんが、あまりにも低評価や悪い口コミが多い場合は、それなりのお店だと判断できます。
また、口コミの多さも大事ですが、それより中身を重視しましょう。施術は丁寧なのか、希望するデザインに仕上がったのか、アフターケアはあるのかといった点を確認するのがおすすめです。SNSをチェックする際には、そのお店でできるデザインも見られるので、一石二鳥です。
電話対応が良い
最近はネット予約が一般的ですが、接客態度などを確認したい場合は、電話で予約をしてみましょう。ネイルサロンの場合は、電話対応専門スタッフではなく、ネイリストが直接対応するお店が多いです。
電話対応が良ければ、ある程度は安心して予約できます。電話対応が悪ければ、接客態度も悪い可能性があるので、事前に避けられます。
ネイルサロンを選ぶ際の事前準備
ネイルサロンを選ぶ際、うっかり忘れてしまうのが事前準備です。「選ぶのに準備がいるの?」と思うかもしれませんが、以下の2点を行っておく必要があります。
<ネイルサロンを選ぶ際の事前準備>
- 希望のデザインを探す
- 予算を決める
ネイルサロンはチェーン系から個人店までたくさんあるので、デザインや予算が決まっていないと絞り込むのが難しいです。ここでは、これらの事前準備について解説します。
希望のデザインを探す
自分の希望するデザインがはっきり決まっていれば良いのですが、まだ何も考えていない場合は、SNSやサロンのカタログなどで希望のデザインを見つけておきましょう。サロンに行ってから決める方法もありますが、カラーや雰囲気などを決めておかないと、時間がかかってしまいます。
可愛い系かモード系か、爪を長くしたいのか、オフィスに対応したものが良いのかなど、希望するデザインは人によって違います。サロンにも得意分野があるので、事前に希望のデザインを探して、それに対応してくれるネイルサロンを選びましょう。
施術の時間はある程度決まっているので、事前に希望のデザインを決めておくと、余裕を持って可愛いネイルに仕上げてもらえます。最低限、希望している色やパーツ、仕上がりのテイストなどなんとなく頭に描いておくだけでも、スムーズに施術をしてもらえるのでおすすめです。
予算を決める
予算を決めておくのも、大切な事前準備です。料金システムは「パーツ付け放題」や「デザインごとに追加料金が発生する」など、サロンによって違います。自分が希望するデザインを決めたとしても、お店によって価格が異なるので、予算もしっかり決めておきましょう。
予算を決めておけば、希望するデザインを施術してくれるお店が複数見つかって迷ってしまっても、予算内に収まるかどうかで判断できます。また、いくらまでにするのかを決めておけば、選ぶ際に料金表をしっかり確認するので安心でしょう。
まとめ
美容系サロンは、メニューやシステムがお店ごとに違うので、ネイルサロンを選ぶのにも慎重になってしまうのは当然のことです。特に、ジェルネイルなどは自分で手直しをするのが難しいので、思い通りの仕上がりになるか、きれいに仕上げてもらえるか心配で、なかなか一歩を踏み出せないという方もいるかもしれません。
しかし、ここで紹介した「お店選びを失敗しないポイント」を参考にすれば、自分にぴったりのサロンが見つかるでしょう。セルフとは比べものにならない仕上がりを叶えてくれるプロのネイルは、女子力を大幅にアップしてくれるので、ぜひお気に入りのネイルサロンを見つけてみてください。