最近は、飲食店でも従業員にネイルを許可しているお店があり、ネイルに対して寛容になっている職場が増えています。しかし、どんなネイルでもOKとする職場はまだ少ないので、どのようなカラーやデザインであればOKなのか、悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
OLの方などに向いているデザインとしては「オフィスネイル」があります。一口にオフィスネイルといっても、どんなカラーなのか、ラメやパーツはつけるのかなど、分からないことも多いかもしれません。そこで今回は、汎用性の高いオフィスネイルのポイントやおすすめデザイン、おすすめの色を紹介するので、デザインを選ぶときの参考にしてみてください。
オフィス向けネイルデザインのポイント
現在は、多くの業種が従業員にネイルを許可しており、オフィスでもネイルをしている方が増えています。ただし、オフィスネイルには定義がありません。ほとんどの場合「派手なものはだめ」「お客様に不快感を与えないようなもの」などあいまいな決まりごとしかないので、どんなネイルなら大丈夫なのか、分かりにくいという方も多いでしょう。
ここでは、オフィス向けネイルのデザインのポイントを3つ紹介します。このポイントを参考に、デザイン選びをしてみてください。
ポイント➀:短い爪で清潔感を演出する
オフィスネイルでもっとも重要なのが、清潔感です。これは飲食店に限ったことではなく、どんな職場でも清潔感は重視されるので、短い爪にするのが基本です。
長い爪は、たとえネイルアートをしていなくても、不衛生な印象を与えてしまいます。また、だらしない、身だしなみができていないといったマイナスなイメージになってしまうので、必ず短くしましょう。爪の短さの感じ方は人それぞれですが、爪先の白い部分が爪全体の1/3~1/4になるのが理想的です。
爪が短いときれいに見えないと思うかもしれませんが、角の丸いラウンド型なら可愛らしく、オーバル型にすれば洗練された印象になります。
ポイント②:肌馴染みの良いカラーを選ぶ
カラー選びのポイントは、肌馴染みの良さです。肌馴染みが良いのは「ヌーディーカラー」と呼ばれるもので、ベージュやグレージュ、ベビーピンクなどがあります。肌に馴染むカラーは、手先をきれいに見せてくれるだけでなく、上品で清楚な雰囲気に仕上げてくれます。
ただし、いくら肌馴染みの良いカラーでも、使うのは2色までが理想です。多色使いは遊び心の要素が強くなってしまうので、オフィスには向いていません。
当たり前ですが、ショッキングピンクやネオングリーン、ネオンイエローなどの派手なカラー、紫や黒、赤などダークなカラーは印象が悪くなってしまうので、避けましょう。また、派手ではないとしても、クリア感のない濃いブルーやダークブラウンなどのカラーも、指だけ浮いてしまうのでやめておいたほうが無難です。
ポイント③:パーツの量や大きさに注意する
短い爪にヌーディーカラーを塗るとシンプルなので、パーツでおしゃれを楽しみたいと思う方もいるでしょう。オフィスネイルでパーツをつけるのは問題ありませんが、量や大きさには注意してください。おすすめなのは、2mm程度のパールやラインストーンで、多くても3粒ぐらいにしておくのがベストです。
いくら小ぶりのパーツでも、ゴテゴテとつけてしまうと品がなくなります。また、1つだけでも大きいものは業務の邪魔になることもあり、パーツの種類によっては指先がひっかかってしまうこともあるので、避けることをおすすめします。また、最近はキャラクターのパーツも人気ですが、仕事場には向いていないのでやめておきましょう。
オフィス向けネイルのおすすめデザイン
「デザインのポイントは分かったけど、実際にどういったデザインを選べばいいの?」と思う方も多いかもしれません。ネイルのデザインはさまざまな種類があるので、どれがオフィスネイルに向いているのか分かりにくいのが実情です。
ここでは、オフィスネイルにおすすめのデザインを6つ紹介するので、お気に入りを見つけてみてください、
オフィス向けネイルのおすすめデザイン①:ワンカラー
ワンカラーは、名前のとおり1色だけで仕上げるデザインです。選ぶ色によってまったく印象が変わるので、濃いピンクや赤などは職場で浮いてしまいます。しかし、グレージュやベビーピンクなどのヌーディーカラーを選べば、オフィスネイルにぴったりです。
セルフでもできるデザインですが、ネイルサロンで行ってもらうと、爪の形もきれいに整えてくれます。より洗練された、飾りすぎない大人の指先を演出することが可能です。
オフィス向けネイルのおすすめデザイン②:グラデーション
グラデーションネイルは、基本的に使うカラーが1色で、根元から爪先に向かって少しずつ色が濃くなっていくデザインです。濃淡があるデザインなので、短い爪でも縦長に見えます。
根元をクリアカラーにすれば、爪が伸びてもデザインが崩れないため、サロンに行く時間が取れない方にもおすすめです。ワンカラーよりは凝ったデザインなので、こなれたおしゃれ感を演出できます。
オフィス向けネイルのおすすめデザイン③:フレンチ
フレンチは、爪の先端部分にベースとは異なるカラーを入れるデザインです。カラーやラインの太さは好みで決められますが、ベージュやベビーピンクベースで、先端部分にホワイトで半月形にカラーを入れるデザインが一般的です。
最近は、爪の根元の「爪半月」という部分にカラーを入れる逆フレンチや、先端のラインを細くするスキニーフレンチなど、さまざまなバリエーションがあります。またベースをクリアにして、先端部分だけにカラーを入れるデザインもあり、爪が伸びても目立たないことから人気が高まっています。
2色使いでも、フレンチならきちんとした印象になり、スキニーフレンチならゴールドやシルバーなどを使っても上品に仕上がるので、おしゃれなデザインを楽しみたい方におすすめです。
オフィス向けネイルのおすすめデザイン④:マグネット
マグネットは、微粒子の鉄粉が入ったジェルを塗布し、磁石を近づけて鉄粉を好きな形に仕上げるデザインです。光の当たり方や見える角度によって輝き方が変わるので、幻想的なネイルに仕上がるのが特徴です。
一見、派手なデザインに思われるマグネットですが、シアーカラーやヌーディーカラーと合わせれば、派手さを抑えたきらびやかな印象になります。ピンクベージュをベースにすると、華やかでフェミニンな印象になるので、女性らしい指先を演出できます。
オフィス向けネイルのおすすめデザイン⑤:パーツやラメ
オフィスネイルにパーツやラメは厳禁と思うかもしれませんが、ポイント使いであれば問題ありません。ラメを爪の先端だけに少し乗せたり、ライン状に散らしたりすれば、ベースカラーがシンプルでも華やかな印象に仕上がります。
また、小さいパールやラインストーンであれば、爪の根元に縦に2~3個並べるだけでも、ワンランク上のネイルを楽しめるでしょう。
オフィス向けネイルのおすすめデザイン⑥:チークネイル
シンプルなのにデザイン感を演出できるのが、チークネイルです。チークネイルは、ベースにクリアホワイトや薄いピンクのカラーを塗布し、爪の中央部分にチークのようにカラーを乗せるデザインとなっています。中央部分から周りに向かってグラデーションで仕上げるので、2色使いでも上品で可愛らしい仕上がりになるのが特徴です。
基本的に、チークカラーの部分はピンクですが、薄いパープルやベージュなども似合うので、オリジナリティを出したい方にもおすすめです。
オフィス向けネイルにおすすめの色
希望するデザインが決まったら、次は色選びです。オフィスネイルに向いているカラーは、基本的に肌馴染みが良いものです。肌馴染みが良い色といえばベージュですが、人によってはベージュが好みではないこともあるでしょう。しかし、どんな色であれば肌に馴染むのか、悩んでしまうかもしれません。
実はベージュ以外にも、肌馴染みの良い色はたくさんあります。ここでは、肌にも馴染みやすい、オフィスネイルにおすすめの色を6つ紹介します。
オフィス向けネイルにおすすめの色①:ピンク
ピンクは、オフィスネイルの定番カラーです。色味によっては派手なイメージがあるピンクですが、最近はピンクベージュやモーブピンクなど、くすみ系の落ち着いた色味もあります。カラーの選び方次第では、上品な印象を与えることが可能です。特に、ピンクベージュは自爪に溶け込みやすいカラーなので、すっぴんネイルが好みの方はこの色を選びましょう。
また、ピンクにはベビーピンクのように可愛らしい種類もあるので、キュートな印象に仕上げたいという方は、チークネイルやグラデーションネイルで使うのがおすすめです。
オフィス向けネイルにおすすめの色②:ベージュ
ピンクと並び、オフィス向けネイルの定番カラーとなっているのがベージュです。肌に一番馴染みやすいカラーなので、どんなデザインでも落ち着いた大人の印象になります。また、指を長く見せてくれる効果もあるので、美しい指先にしたい方におすすめのカラーです。
ゴールドやラメを合わせても悪目立ちしないので、少しきらきらしたデザインにしたい場合は、ベージュをベースカラーにすると良いでしょう。
オフィス向けネイルにおすすめの色③:ホワイト
ホワイトは、ワンカラーだと派手な印象になってしまいますが、チークネイルのベースにしたりフレンチネイルの先端に使ったりすれば、一気に清潔感のある指先に仕上がります。
また、透け感のあるクリアホワイトやくすみ感のある乳白色のホワイトなら、柔らかく女性らしさを感じるネイルになります。
オフィス向けネイルにおすすめの色④:グレー
グレーは地味に感じるかもしれませんが、ほかのカラーとの相性が良く、デザイン系ネイルをしても派手になりすぎないので、オフィスネイルにぴったりです。同じグレーでも、青みがかったものや赤みが強いものなどいろいろな種類があるので、色味次第でクールな印象にも真面目な印象にも仕上がります。
最近の人気は、くすみ感がありながら柔らかいイメージのグレージュです。グレージュであれば、ワンカラーでも地味になりすぎません。シルバーとの相性が良いので、シルバーラメを少し乗せれば、華やかな印象に仕上げることも可能です。
オフィス向けネイルにおすすめの色⑤:クリア
クリアはその名のとおり、透明のジェルだけで仕上げるカラーです。「クリアならネイルの意味がない」と思うかもしれませんが、自爪の色を活かせるので、ナチュラルな仕上がりになるのが特徴です。また、ジェルでコーティングすることで、爪の凹凸や反り爪などもきれいに整えられるため、清潔感のある美しい印象になるというメリットがあります。
デザインをしたい場合は、フレンチでゴールドやシルバーのラインを入れたり、メタリックパーツを使ってガラスフレンチにしたりすれば、派手さを抑えて上品に仕上げられます。
オフィス向けネイルにおすすめの色⑥:くすみカラー
最近、人気となっているのがくすみカラーです。パステルカラーにグレーを混ぜたような色合いで、彩度が低いのが特徴です。イエローベースやピンクベース、ブルーベースなど種類がたくさんあるので、地味になりすぎず、モードでおしゃれな印象に仕上げられます。
いくつかのカラーを組み合わせた塗りかけネイルでも、トーンが同じで上品な印象になるので、人とかぶらないオフィスネイルをしたい方におすすめです。
まとめ
基本的に、オフィスネイルは肌馴染みの良いカラーを使う、カラーは2色までに抑える、派手なパーツはつけないのが基本です。「そんなにシンプルなデザインじゃつまらない」と思うかもしれませんが、きれいに整えられた爪に艶やかなワンカラーやグラデーションであれば、エレガントで清潔感のある指先を演出してくれます。
派手なネイルは目立ちますが、シンプルなネイルでも十分におしゃれさを演出できるでしょう。美しい指先は、目に入るたびに幸せな気持ちにさせてくれます。出勤するモチベーションもアップするので、ぜひ「オフィスネイル」にチャレンジしてみてください。