好きな色やデザインを施すことができ、指先をキレイに彩るジェルネイル。見ているだけで気持ちやテンションを高めてくれますよね。そんなジェルネイルですが、どのくらいの期間持つかご存知でしょうか。
残念ながら爪はどんどん伸びてしまい、お気に入りのデザインはずっと手元に置いておくことはできません。ジェルネイルの持ち期間を知ることで付け替えの目安時期がわかり、次回いつネイルサロンに行けば良いか予測が立てられるようになります。ジェルネイルに季節やイベントを取り入れている方は、次にどんなデザインをするか早めに考えることもできますね。
このコラムでは、ネイリストがジェルネイルの持ち期間やキレイに保つポイントについて解説しています。さらに、ジェルネイルをオフするタイミングやジェルネイルのお休み期間をどのくらい取るべきかについても説明しています。
ジェルネイルの持ち期間やキレイに保つ方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ネイルの種類とそれぞれの特徴はこちら
二枚爪で困った…爪の適切なケア方法はこちら
ジェルネイルの持ち期間は平均どのくらい?
ジェルネイルの持ち時間は、ハンドの場合一般的に3〜4週間です。しかし、爪の状態や施術の方法により、2週間で浮いてしまう場合や5週間キレイに持つことも。同じ人でも、生活環境の違いで持つ期間が毎回異なります。
また、爪の長さは1日約0.1mm伸びると言われています。3週間で約0.2cm、4週間で約0.3cm伸びるので、ジェルネイルがキレイに残ったとしても爪の根本が見えて見栄えが悪くなってしまいます。
なので、持ち期間の目安は3〜4週間と覚えておくと良いでしょう。
「少しでも地爪が見えるのが我慢ならない」という方は頻繁に付け替えを希望されますが、周期が早い付け替えはおすすめしていません。そもそもジェルネイルは、3層になっている爪の一番上の表面を削って施術を行います。頻繁にジェルネイルを行うと爪の表面層が薄くなってしまい、ブルーライトに痛みを感じたり二重爪になったりする可能性もあります。
そのため、爪の健康のためにもジェルネイルは頻繁に付け替えないことがおすすめです。
ジェルネイルが浮いてきたという方はこちらの記事も合わせてお読みください。
(記事:ジェルネイルが浮いてきた!放置せずにキレイにお手入れする方法)
ジェルネイルの持ち期間が短い原因
「私のジェルネイルは3週間も持たない」という方は、以下のような持ち期間が短い原因があると考えられます。
・水に触れる機会が多い
・爪先をよく使う
・爪の先まで塗られていない
・施術前にハンドクリームを塗っていた
・ジェルが爪からはみ出している
水や爪先は日常生活の中で頻繁に使ってしまいますよね。しかし、ジェルネイルをできるだけ長く持たせるためには普段から気をつけないといけません。
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
持ちが悪い原因①:水洗いなど水に触れる機会が多い
マニキュアに比べると強度があるジェルネイルですが、実は水やお湯に弱い性質があります。
水の中に手を浸すとふやけてしまうように、爪も水に浸すとふやけてしまうからです。そのため、水に触れる機会が多いとジェルが爪から剥がれやすくなります。
普段の生活で水を避けるのは不可能なので、できる限り爪を保護する対策を行いましょう。大量の汗でふやける可能性もあるので、特に長く持たせたいネイルの場合はたくさん汗をかく運動は避けることも一種の手段です。
持ちが悪い原因②:爪先をよく使う
ジェルネイルは爪を厚くしているように思われがちですが、爪を削って施術しているため通常より地爪は薄くなっています。そのため、爪先をたくさん使うと自爪が割れてしまったりネイルの先端が剥がれてしまったりする可能性を高めてしまいます。
日常生活で爪先を使う機会はたくさんありますよね。
・シャンプー
・パソコン
・蓋を開ける
・テープを剥がす
できるだけ爪に負担をかけないことを心がけましょう。特に硬い蓋を取る際にジェルネイルが剥がれてしまうケースが多いです。蓋を開けるにはオープナーなどのグッズを使うのもおすすめです。
持ちが悪い原因③:きちんと爪の先まで塗られていない
プロのネイリストに任せると起こりにくいですが、セルフネイルの場合は爪の先までしっかり塗れていない場合があります。「フリーエッジ」と呼ばれる爪の白い箇所にまでしっかり塗らないと、爪の先から浮いてしまいネイルの剥がれに繋がります。
エッジをキレイ塗るには順番が重要です。爪の根元から爪先にかけて塗る方が多いですが、最初にエッジを塗りその次に表面全体を塗るとしっかり爪先まで塗ることができます。
エッジを丁寧に塗るコツは、ブラシを縦にしてエッジに押し当てることです。筆を動かして塗ってしまうと爪の裏にジェルが流れてしまい、そこから剥がれやすくなってしまうため、ちょんちょんと押すように塗ると良いでしょう。
エッジをしっかり塗るのはジェルネイルだけではありません。ベースコート、トップコートも同じように、エッジから表面の順番で丁寧に爪先を塗るのが重要です。
持ちが悪い原因④:ジェルネイル前にハンドクリームを塗っていた
ネイリストに近くで指を見られるからと、施術の前にハンドクリームを塗っている方もいるのではないでしょうか。実はハンドクリームには油分がたくさん含まれているので、ジェルネイルが取れやすくなる原因になるんです。
手の乾燥は気になるかもしれませんが、ジェルネイルの持ちを気にするなら施術前にハンドクリームを塗るのは避けましょう。
持ちが悪い原因⑤:爪からジェルがはみ出した状態で硬化している
ジェルがはみ出したまま硬化してしまうと、はみ出した部分が浮きやすくなりそこからネイルが剥がれてしまいます。
セルフネイルでジェルをはみ出さずに塗るには、根元ギリギリまで塗らないのがポイントです。1〜2mmを目安として隙間をあけて塗ると、キレイに塗ることができますよ。
さらに、ジェルは一回でたくさん塗るとはみ出す確率が上がります。少しずつ重ねるように塗るのがおすすめです。
綺麗なジェルネイルを保つポイント
ジェルネイルの持ちが悪い原因を踏まえて、どうすればキレイに保つことができるのかをご紹介します。
気をつけるポイントは以下の3つです。
・洗い物はゴム手袋をつける
・髪の毛を洗うときは指の腹で
・爪切りではなくやすりを使う
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
合わせてこちらも読みたい
(記事:ネイルが映える、ほっそり、しなやかな指を手に入れるには!)
ポイント①:洗い物をするときはゴム手袋をつける
先述のように水に弱いジェルネイル。洗い物のような水仕事の際には、ゴム手袋をつけると水への接触を減らすことができます。
さらに水との接触を少なくするために、入浴の際はなるべく長時間手を浸けないようにしても良いですね。
ポイント②:髪の毛を洗うときは指の腹を使うようにする
髪の毛を洗う際、ジェルネイルと自爪の間に髪の毛が引っ掛かり剥がれてしまったという経験はありませんか。爪先でゴシゴシ髪の毛を洗ってしまうと、ジェルネイルが爪先から剥がれてしまう原因にもなります。
髪の毛を洗う際は、できるだけ指先を使わず指の腹を利用して、爪に負担をかけないようにしましょう。指の腹だと物足りない方は、100円ショップなどで売られているシャンプーブラシを使うのもおすすめです。
ポイント③:爪切りではなくやすりを使う
ジェルネイルをしたまま伸びた爪をカットする場合、爪切りを使うとカットの衝撃でネイルが浮いてしまう可能性もあります。爪の長さを変えたい場合は、爪やすりを使いジェルネイルごと削り長さを整えましょう。
やすりは爪の丸みに対して90度の角度で一方向に優しく動かしてください。爪の横の肉を下げて動かすと、まっすぐキレイに削ることができます。
実はそれ危険かも!?ジェルネイルの確認したい注意点
それでは最後に、爪を健康に保つために注意したいポイントを3つ解説します。爪の状態が悪ければジェルネイルの施術もできなくなってしまうので、キレイな爪を維持するためにもぜひ参考にしてくださいね。
ネイルが剥がれてきても強引に剝がすのはNG
ジェルネイルが剥がれてきたからといって、無理やり剥がすのは絶対にやめてください。強引に剥がすと爪の一層目も一緒に剥がれてしまい、爪を痛める原因になります。ジェルネイルが剥がれてきたら、できるだけネイルサロンでお直しするのがおすすめです。
しかし、他の爪がまだキレイだとわざわざ一本のためにネイルサロンに行くのは面倒ですよね。そんな時のために、サロンに行くまでの間をしのぐ応急処置をお教えします。
・先端が欠けた場合
ネイルの先端のみが欠けてしまった場合は、ジェルかマニキュアの塗り直しがおすすめです。塗り直す前は欠けた部分の境目をやすりで削り、滑らかにしておくと塗りやすいですよ。同じようなカラーを塗るのはもちろん、別のカラーを選んでアートのようにしても良いですね。
・剥がれてしまった場合
ついつい全部剥がしてしまいたくなりますが、剥がれてしまった場合はネイル用の接着剤でくっつけましょう。ネイル用の接着剤以外を使うと爪にダメージを与えてしまうので気をつけましょう。ネイル用の接着剤を使っても完全に元通りになるわけではないので、できるだけ早くネイルサロンでオフするのがおすすめです。
・半分以上剥がれた場合
剥がれる割合が半分を超えてしまったら、いっそのこと剥がれた部分をカットしてしまいましょう。カットには爪切りを使うと簡単に切ることができます。切った後はやすりで表面を真っ直ぐにし、同じようなマニキュアを塗ると自然に仕上がります。
付け替えず放置すると「爪カビ」になる可能性も
爪カビとは「グリーンネイル」とも呼ばれ、緑膿菌による爪の病気です。痛みやかゆみはありませんが爪が緑色や黄色に変色してしまうため、自爪の見た目に非常に大きく影響します。
また、ひどくなると悪臭が発生してしまうこともある爪カビ。できることならそんな状態は避けたいですよね。
爪カビは、主にジェルネイルのつけっぱなしが原因で起こってしまいます。ジェルネイルを長期間つけていると、爪の先が浮いて自爪との間に隙間ができます。その隙間に水や汗などが溜まり、湿気が繁殖して爪カビを引き起こすんです。緑膿菌は高温多湿の環境が好きなので、夏の間は特に気をつけましょう。
爪カビを防ぐためには、以下の3つの対策が重要です。
・こまめに付け替える
・手元を清潔に保つ
・綿英気力を高める
爪カビは痛みやかゆみがないので気づきにくく、知らないうちに発生させてしまうケースも多いです。ジェルネイルはこまめに付け替えて、オフの際に自爪の状態を確認すると良いでしょう。
ジェルネイルのお休み期間の目安とは
先述の通り、爪は3つの層からできています。ジェルネイルは一番上の層を削るため、休憩期間なくジェルネイルを続けると爪が薄くなってしまいます。
爪が薄くなると割れやすくなったり、ブルーライトやお湯が染みてしまったりして日常生活に支障をきたすことも。「爪が薄くなったな」と感じたときは、ジェルネイルをお休みするのをおすすめします。
さらに、先ほど説明した爪カビが発生した際もジェルネイルの休憩が必要です。爪カビのまま新しいジェルネイルを行うと、症状がさらに悪化してしまうからです。
爪カビは爪に何もついていなければ2週間ほどで改善すると言われています。ひどい状態になる前に、爪をしっかり休ませて回復させてあげてください。
まとめ
爪のおしゃれには欠かせないジェルネイルは、ハンドの場合平均3〜4週間持つということがわかりました。3週間も持たないという方は、以下の5つの原因が考えられます。
①水に触れる機会が多い
②爪先をよく使う
③爪の先まで塗られていない
④施術前にハンドクリームを塗っていた
⑤ジェルが爪からはみ出している
できるだけ長くキレイに持たせるために、以下の3つのポイントを試してみてくださいね。
・洗い物はゴム手袋をつける
・髪の毛を洗うときは指の腹で
・爪切りではなくやすりを使う
ジェルネイルをする方は、持ち期間だけでなく爪の健康にも注意が必要です。強引に剥がしたり付け替えないまま放置してしまったりすると、爪が薄くなったり爪カビが発生することもあります。ジェルネイルは3〜4週間を目安にこまめに付け替え、健康でキレイな爪を手に入れましょう。
初めてネイルサロンでジェルネイルを行う際には、ぜひこちらの記事もご参照下さい。
またアイネイルズでは、お客様それぞれにあったネイルのご提案、爪のケアをさせて頂いております。
是非、お気軽にお近くの店舗にお越しください。