好きな色やデザインを施すことができ、指先をキレイに彩るジェルネイル。見ているだけで気持ちやテンションを高めてくれますよね。
しかし、ジェルネイルをしていると「爪が痛い」と感じた経験はありませんか。実は多くの人が、ジェルネイルで地爪に痛みを感じたことがあるんです。中には、痛みに我慢できずジェルでのネイルを諦めてしまった人も。
テンションを高めてくれるジェルネイルなのに、痛かったら気分が下がってしまいますよね。できるだけ痛みを少なくジェルネイルするには、どうすれば良いのでしょうか。
この記事では、ジェルネイルで爪が痛い時の適切な対処の方法についてネイリストが解説しています。ジェルネイル中の痛みを我慢している方や、耐えきれずにジェルネイルを諦めている方は、ぜひ参考にしてください。
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ジェルネイルで爪が痛い!その原因は3つ
痛みの対処法を知る前に、まずはジェルネイルで痛みが発生する原因を知っておきましょう。ジェルネイルで爪が痛くなる原因には、主に以下の3つがあります。
・ジェルネイルの塗り方やオフの仕方が適切ではない
・「硬化熱」というジェル硬化時の特性
・爪が薄くなっている
なぜ上記が原因で痛みが起こってしまうのか、それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。3つの原因の対処法については、後ほど解説していきます。
ジェルネイルの塗り方やオフの仕方が適切ではない
サロンでジェルネイルをされている方には少ないですが、セルフネイルをされている方に多い原因が塗り方とオフの方法に問題があるということです。
ジェルネイルはたっぷり厚く塗ってしまうと、後ほど詳しく解説する「硬化熱」が多く発生し、熱による痛みをより敏感に感じてしまいます。ジェルネイルは少なく薄めに乗せ、何度か重ねて塗ると痛みが少なくキレイに仕上げることができます。
さらに、はみ出たジェルが指についたままライトを当ててしまうと皮膚が燃えるように熱くなり、最悪の場合火傷する可能性もあります。火傷を防ぐためにも、指についたジェルはしっかりと拭き取ってからライトで固めるようにしましょう。
さらに、塗るネイルカラーがクリアの場合は皮膚に熱が伝わりやすく、カラーネイルやアートネイルよりも痛みを強く感じる確率が高くなるので注意が必要です。
オフする際に使用するヤスリも、削りすぎると痛みを発生させる原因の一つです。ネイルマシンなどの道具の状態にも気をつけなければいけません。道具が古いとうまく削れず、その分圧がかかってしまい爪の痛みにつながります。
また、ジェルをオフする時に使うリムーバーには要注意です。リムーバーには「アセトン」という、爪を乾燥させる物質が入っています。爪が乾燥すると爪の表面が欠けやすくその結果地爪の痛みを引き起こすので、頻繁にたくさんのリムーバーを使用するのは避けましょう。
「硬化熱」というジェル硬化時の特性
硬化熱とは、光によってジェルが硬化する際に発生する熱のことを指します。
ジェルには光に反応する化学物質が含まれており、その物質と光が化学反応を起こして硬化されます。物が燃える時に熱が発生するように化学反応には熱が生じるため、硬化熱は必ず起こる現象です。
ジェルネイルの痛みがライトに当たっている時によく起こるのは硬化熱が原因です。硬化熱はジェルネイルを固めるためには避けて通れない化学反応のため、熱さを完全に無くすことはできません。
しかし、ジェルの種類や量によって硬化熱の温度は変化するため、できるだけ温度を高くしないよう対策するのが重要です。
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爪が薄くなっている
上記で説明したヤスリで爪を削りすぎて起こる痛みは、爪が薄くなることが原因で引き起こされ、硬化熱は爪が薄いと感じやすくなります。つまり、爪が薄いと痛みを感知しやすいということです。
例えば、先ほど説明した硬化熱はどの人にも分け隔てなく起こりますが、爪が厚い方は感じにくい傾向にあります。爪が薄いとジェルネイルが痛くなるだけなく、ネイルの持ちも悪くなってしまいます。
爪の厚さは生まれつき差がある場合もありますが、薄くなる多くの原因は乾燥や爪へのダメージです。ジェルネイルの際の痛みを軽減させるためには、できるだけ爪が薄くならないように丁寧にケアをするのが求められます。
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ジェルネイルで伴う爪の痛みの具体例
ジェルネイルが原因で起こる爪の痛みは、元の爪の状態や爪へのダメージ具合によってさまざまです。どのような痛みが起こるか、下記に具体例をまとめました。
・爪を押さえると痛みがある
・指先を使うときに痛みがある
・お湯や水が染みて痛みがある
・風に当たると痛みがある
・ライトに当てている時に痛みがある
・ネイルした翌日以降に痛みがある
体の中でも使う頻度が非常に高い指先。指先を使うときや水仕事の度に痛みが起こると、日常生活にも支障をきたしてしまい、爪が元気になるまで非常に不便ですよね。さらにひどい場合は、何もしていなくても痛みが起こるケースもあります。
このような痛みを感じないためにも、痛みを減らす対処法を知ることが重要です。ここからは、どうすればジェルネイルが痛くならないかを解説していきます。
ジェルネイルが痛くならない方法とは
ジェルネイルの痛みを減らすためには、以下の6つの対処法が効果的です。
・必要以上にヤスリで爪を削らない
・適切な期間でジェルネイルを替える
・トップコートなどを厚めに塗らない
・無理に剝がそうとせずに優しくオフを行う
・LEDライトではなくUVライトを使用する
・硬化時の痛みならすぐにライトから爪を出す
これらの内容は、セルフネイルの方もサロンでネイルをしている方にも関係があります。特にセルフネイルの方は、プロのネイリストに比べると爪にダメージを与える可能性が高いため、特に参考にしてくださいね。
それでは、それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
必要以上にヤスリで爪を削らない
ジェルネイルはオフ以外でも「サンディング」というヤスリを使う工程があります。サンディングはジェルネイルを塗る前に行う下処理のことで、ジェルネイルの持ちをよくするには必要な作業です。
オフやサンディングで爪を削りすぎると、先述の通り爪が薄くなり痛みにつながります。さらに爪が薄くなると爪が折れやすくなる原因にもなるので、過度なヤスリがけや無理に力を加えたヤスリがけは控えましょう。
適切な期間でジェルネイルを替える
ジェルネイルは3〜4週間ごとに替えるのが爪の健康にとっておすすめの頻度です。
特に、ジェルネイルを頻繁に替えるのは避けましょう。なぜなら、ジェルネイルを頻繁に替えるとその分リムーバーを利用する回数が増えるからです。
先述の通りリムーバーには爪を乾燥させる 「アセトン」が含まれているため、頻繁なネイルの付け替えは爪を乾燥させ地爪へのダメージを増大させます。
リムーバーだけでなく、ネイルの頻度が上がるとサンディングやオフ時のヤスリがけの回数も増えるので、その結果爪が早く傷んでしまいます。
ジェルネイルの持ちが3〜4週間も持たないという方はこちらの記事を参考にして、できるだけ長く持たせるよう心がけてくださいね。
トップコートなどを厚めに塗らない
ジェルネイルを厚く乗せると、硬化熱が多くなり熱によって強く痛いと感じると解説しました。ジェルネイルには、用途が異なる3つの種類があります。
・土台として一番はじめに地爪に塗る無色透明の「ベースジェル」
・カラーやラメといったデザインを決定する要素が入った「カラージェル」
・ジェル全体の保護や艶出しのために使用する「トップジェル」
中でも、硬化熱はベースジェルやカラージェルに比べるとトップコートの温度の方が高くなります。 そのため、硬化熱による痛みを少なくするためにも特にトップコートの塗りすぎに注意しましょう。
無理に剝がそうとせずに優しくオフを行う
ジェルネイルが浮いたり剥がれかけたりすると、つい無理やり剥がしてしまいたくなりますよね。
しかしジェルを自力で剥がすと、3層になっている爪の一番上の表面も一緒に剥がしてしまい、爪は薄くボロボロになってしまいます。中には衣服が引っ掛かるほどざらざらした表面になることも。
地爪をキレイに健康に保つためには、無理に剥がすのは絶対に避けてください。いくらリムーバーが爪を乾燥させるからといって、ジェルネイルを自力で無理やり剥がす方が爪へのダメージは大きいです。
ジェルネイルを取るときは、優しく丁寧にオフすることを心がけましょう。
LEDライトではなくUVライトを使用する
ジェルネイルはジェルをライトに当てることで固まります。そのライトですが、LEDライトとUVライトの2種類あるのをご存知でしょうか。LEDライトとUVライトにはいくつかの違いがあり、ジェルが硬化する時間も異なります。
LEDライトは硬化時間が短いのが特徴のライトです。硬化時間が短い分爪への熱量は多くなり、爪が痛みを感じる可能性が高くなります。
一方UVライトはLEDライトに比べると硬化時間が長い分、爪が感じる熱さは弱くなります。熱を感じやすい方や熱さや痛みに弱い方は、時間はかかりますがUVライトの使用がおすすめです。
硬化時の痛みならすぐにライトから爪を出す
実は、ジェルを硬化させるには必ずしもライトを連続で当てる必要はなく、ジェルの硬化時間さえ守れば途切れ途切れでも問題はありません。なので、ジェルにライトを当てている時に熱さや痛みを感じたらすぐにライトから出してください。無理にライトを当て続けると火傷してしまう可能性もあります。
硬化時間が足りていない場合は、熱が冷めるまで待った後に再びライトに入れて硬化させてください。トータルの硬化時間が守られていれば、何度出し入れしても大丈夫です。
サロンでジェルネイルをしている場合は、熱さや痛みを感じたら我慢せずすぐにネイリストに伝えましょう。こっそり出してしまうと必要な硬化時間が守られず固まらない原因になるので、忘れず伝えてくださいね。
どうしてもジェルネイルが痛い場合は爪を休ませよう!
上記の対策をしてもどうしても痛いという方は、爪が傷みすぎていたり薄くなりすぎていたり、ひどい場合は炎症が起きている可能性が考えられます。そういった場合は、新しい爪が生えるまで爪の状態は良くなりません。
爪が傷んだまま無理やりジェルネイルを続けてしまうとますます爪の状態が悪くなり、何もしてなくても痛みを感じるようになってしまいます。健康な新しい爪が生えるまでジェルネイルは控え、爪を休ませてあげることが重要です。
爪を休ませている間は、乾燥を防ぐためにハンドクリームやネイルオイルを塗りしっかりと爪のケアをしてあげましょう。特にネイルオイルはハンドクリームに比べるとべたつきにくく、奥まで浸透しやすいのでおすすめです。
今生えている爪だけでなく、これから生えてくる爪やささくれにも効果があり、爪の問題をトータルで改善してくれます。できればネイルオイルを塗った後にハンドクリームをダブルで塗ると、より効果的な保湿が期待できます。
まとめ
ジェルネイルによって爪が痛む原因は、ジェルネイルの塗り方やオフの仕方が問題で薄くなった爪が感じる硬化熱によるものだということがわかりました。爪に痛みを感じた時は、以下の6つの対処法を試してみるとよいでしょう。
①必要以上にヤスリで爪を削らない
②適切な期間でジェルネイルを替える
③トップコートなどを厚めに塗らない
④無理に剝がそうとせずに優しくオフを行う
⑤LEDライトではなくUVライトを使用する
⑥硬化時の痛みならすぐにライトから爪を出す
これらの対処法を試してもまだ爪が痛いと感じる方は、地爪を休ませてあげることが重要です。ただ休ませるだけでなく、ネイルオイルをしっかり塗って爪をケアしてあげてください。ネイルオイルとハンドクリームをダブルで塗ると、より保湿力が高まり乾燥を防いでくれます。
これまでジェルネイルの痛みを我慢していたり、痛みのせいでジェルネイルを諦めていたりした方は、ぜひ今回ご紹介した方法を参考にして、痛みの少ないジェルネイルを楽しんでくださいね。