好きな色やデザインを施すことができ、指先をキレイに彩るジェルネイル。
見ているだけで気持ちやテンションを高めてくれますよね。
そんなジェルネイルは時間が経つにつれて劣化してしまうため、爪の健康のためにも3〜4週間ほどで落とさなければいけません。
しかし、ジェルネイルを自分で落とすと地爪を傷めてしまうのではないか、と心配に思う方も多いのではないでしょうか。
確かにオフのやり方を間違えてしまうと、爪に大きなダメージを与えてしまい地爪が傷んでしまいます。
かといって、毎回ネイルサロンに行ってオフしてもらうのは、お金と手間がかかるため避けたいですよね。
自分で簡単にジェルネイルを落とすには、正しい落とし方を知る必要があるんです。
今回はジェルネイルの落とし方についてお悩みの方のために、ジェルネイルオフの方法や気をつけるべきポイント、さらにはアフターケアについて解説しています。
ジェルネイルを自分で簡単に落としたい方、爪を傷つけずに簡単オフがしたい方は、ぜひ参考にしてください。
ジェルネイルの落とし方の基本と手順
ジェルネイルをセルフで簡単に落とすために、適切な手順を知っておきましょう。
基本的な工程は以下の6ステップです。
- STEP1:必要な道具を準備する
- STEP2:ジェルネイルの表面を削る
- STEP3:リムーバーを浸したコットンを爪に乗せる
- STEP4:カットしたアルミホイルを爪に巻き付ける
- STEP5:ジェルネイルを優しく取り除く
- STEP6:爪の表面をネイルファイルで整えて完了
どのステップも難しい作業はないため、初心者の方でも簡単に行うことができます。それぞれのステップでどのような事をするべきか、詳しく見ていきましょう。
STEP1:必要な道具を準備する
ジェルネイルは家にあるもので簡単にオフすることができます。
必要な道具は以下の5つです。
- ファイル(爪やすり)
- アルミホイル
- コットン
- アセトン入りリムーバー
- ウッドストック
必要な道具が家にない場合でも、セリアなどの100円ショップで簡単に揃えることができますよ。
STEP2:ジェルネイルの表面を削る
ファイルを使ってジェルネイルの表面を削っていきます。
注意したいのが、ネイルを取るために削るのではなく、アセトン入りリムーバーを染み込みやすくするのを目的に削るということです。
そのため、余分に削りすぎて地爪を傷つけないよう注意が必要です。
ジェルネイルの表面を削るのにおすすめなのは、150〜180ぐらいのグリット数のファイルです。
爪のカーブを意識しながら力まず軽く削ると、キレイに削ることができます。
目安は、表面のツヤがなくなりベースが残る程度です。ストーンやシェルなどのパーツが入っている場合は、角が少し出るまで削ると良いでしょう。
STEP3:リムーバーを浸したコットンを爪に乗せる
爪より少し大きめにカットしたコットンに、アセトン入りリムーバーを染み込ませます。
後に使うアルミホイルの上にコットンを乗せてリムーバーをかけるか、リムーバーが入った容器にコットンを漬けるかのどちらかの方法がおすすめです。
アセトンは揮発性が高いため、たっぷりと染み込ませてください。
アセトンでひたひたになったコットンを、作業がやりやすいように片手ずつ爪の上に乗せましょう。
アセトンは皮膚にダメージを与える可能性があるため、素手で触れずにピンセットを使うのがおすすめ。
爪の周りにはキューティクルオイルを塗っておくと、皮膚を保護することができますよ。
STEP4:カットしたアルミホイルを爪に巻き付ける
コットンを爪に乗せたら、その上からアルミホイルで巻き付けます。
コットンと同じタイミングで、アルミホイルも事前にカットしておきましょう。
アルミホイルが小さすぎるとアセトンがすぐに揮発してしまうので、少し大きく切っておくのがポイントです。
アルミホイルはアセトンが流れないようにしっかり指に巻き付け、10〜20分を目安に放置します。
ジェルが溶けているか心配な方は、アルミホイルを少し外して見てみましょう。
ジェルがふやけて浮いていれば、しっかり溶けている証拠です。
アルミホイルで巻いている間、指を温めるとジェルが溶け出しやすく剥がれるスピードが早くなります。
カイロや手袋などで手をゆっくり温めると、ジェルを早くキレイに落とすことができます。
しかしリムーバーには引火性があるため、火気に近づけるのは避けてください。
STEP5:ジェルネイルを優しく取り除く
アルミホイルとコットンを爪から取り除き、ウッドスティックを使って浮いたジェルネイルを剥がしていきます。
地爪を傷つけないように、優しく処理するのがキレイに落とすポイントです。
一度にすべてのアルミホイルを取るとジェルが硬化してしまうので、一本ずつ作業することをおすすめします。
ジェルが取れにくい部分があっても、ウッドスティックで無理やり剥がすのは絶対にやめましょう。
そのような場合はリムーバーが十分に染み込んでいない可能性があるので、[STEP3]から同じ手順をやり直してみてくださいね。
STEP6:爪の表面をネイルファイルで整えて完了
地爪をキレイに仕上げるために、爪の表面を磨いていきます。
240グリッドほどのスポンジファイルを使って、表面のジェルがなくなるまで軽く削ります。
爪の表面のざらつきがなくなれば、ネイルオフの完成です。
ジェルがキレイに取れたら、爪の周りについているアセトンをキレイに拭き取ってください。
そのあとにシャイナーでさらに磨くと、自爪がピカピカになります。
ジェルネイルの落とし方で注意すべき点とは
お金をかけず手軽にできるジェルネイルのセルフオフですが、デリケートな爪を触るためいくつか注意すべき点があります。
地爪をキレイに保つためにも、これから解説する4つのポイントに注意しましょう。
力を入れずに優しく削る
手順の項目でも説明しましたが、ファイルで爪を削る場合は優しく丁寧に削ることが重要です。力任せに強く削ってしまうと、地爪にダメージを与えてしまう恐れがあります。
爪はトッププレート・ミドルプレート・アンダープレートの3つの層からできています。強く削ると一番上のトッププレートを一緒に剥がしてしまい、地爪が薄くなってしまいます。爪が薄くなると、「硬化熱」が原因でネイル中ライトに当てただけで強い痛みを感じてしまう可能性も。爪の健康を守りネイルの痛みを軽減するために、爪の削りすぎには十分に気をつけましょう。
硬化熱についてはこちらの記事で詳しく説明しています。他にも、ジェルネイルが傷む場合の対処法などを解説しているので、こちらも併せてぜひご覧ください。
アセトン入りのリムーバーの方が落ちやすい
今回はアセトン入りリムーバーを使ったオフの方法を解説しましたが、アセトンが入っていないリムーバーを使っても、ジェルネイルを落とすことができます。まずは、アセトン入りリムーバーとアセトン無しのリムーバーの違いを見てみましょう。
| アセトン入りリムーバー | アセトン無しのリムーバー |
---|---|---|
落ち方 | オフしやすい | オフしにくい |
オフの時間 | 短時間でできる | 時間がかかる |
爪への負担 | 大きい | 頻繁に使うと大きくなる |
匂い | きつい | 少ない |
アセトンとは、物質を溶かす成分が含まれている化合物です。その成分がジェルネイルを溶かし、ジェルネイルをキレイにオフしてくれます。落とす力は強い分、シンナーのようなきつい匂いが特徴です。
一方、アセトン無しのリムーバーはアセトン入りに比べると匂いも爪への負担も少なくなります。リムーバーを塗って放置するだけで良いので、アセトンのようにコットンもアルミホイルをも爪に置く必要はありません。
工程が少ないアセトン無しのリムーバーは、初心者の方におすすめです。ただし、短時間でキレイに落とすにはアセトン入りリムーバーがおすすめだと言えます。アセトン入りリムーバーの方が落とすパワーが強いので、デザイン性の強いジェルネイルの場合はアセトン無しのリムーバーだと心許ないかもしれません。
除光液では落とすことはできない
マニキュアを落とすときに使用される除光液は、アセトン入りリムーバーと比べてアセトン濃度が薄いのが特徴です。色がついた液体を爪に塗って乾燥させるマニキュアは、爪を削流必要がなく、ライト不要のネイルです。そのため、アセトンが少ない除光液でも簡単に落とすことができます。
一方ライトで固めているジェルネイルは硬度が高く、除光液ではアセトン濃度が足りません。そのため、強力なアセトン入りリムーバーでオフする必要があるんです。
ジェルネイルを落とした後は保湿を行う
アセトンには、爪の上の油分を取ってしまう性質があります。油分がなくなると爪が乾燥し、地爪に白い線が入ったり表面が毛羽だったりと、ひどい状態になる場合も。
爪の状態を良くするためにも、ジェルネイルをオフしたあとは必ず保湿を行いましょう。保湿・アフターケアの方法については、次の項目で詳しく解説しています。
ジェルネイルを落としたあとのアフターケアもしっかり行おう
ジェルネイルのオフは、やり方によっては爪に大きな負担を与えてしまいます。ダメージを最小限に抑え、爪をしっかりと労るためにもアフターケアをしっかり行うことが大切です。今回はジェルネイルの後におすすめのアフターケアを3つご紹介します。
ネイルオイル
ネイルオイルは、クリームよりもベタつきが少なく奥まで浸透しやすいのが特徴です。これから生える爪やささくれにも効果があるので、爪全体の健康のためにも塗っておいて損はありません。
ネイルオイルは爪表面ではなく、爪と皮膚の境目に塗ると効果的です。水に濡れると効果が薄れるため、手を洗うたびに塗れるように持ち歩くのをおすすめします。香りが良いものも多いので、リラックス効果のために身につけるのも良いですね。
ネイルクリーム
ネイルクリームはネイルオイルと違って揮発性が低いので、長時間の保湿におすすめのアイテムです。ネイルオイルを塗ったあとにネイルクリームを塗るダブル使いをすると、保湿効果が高まります。
ネイルクリームは指先や爪全体に塗り込みましょう。表面やサイド、甘皮部分をマッサージするように塗ると、血行が促進されてより効果的なケアができます。
甘皮ケア
甘皮は、爪の見た目を良くするだけのものではありません。甘皮ケアをすると、爪に栄養が届きやすくなったりネイルが剥がれにくくなったりと、爪の健康に良いことづくしなんです。
甘皮をケアするには、指先をお湯につけて柔らかくしてから行うのがおすすめです。柔らかくなった甘皮を綿棒で優しく押し上げると、簡単に無駄な甘皮を取り除くことができます。お湯につける前にあらかじめハンドクリームを塗っておくと、甘皮がより柔らかくなりますよ。
まとめ
ジェルネイルをおうちで簡単にセルフオフするには、基本的な6つのステップがあることがわかりました。
- STEP1:必要な道具を準備する
- STEP2:ジェルネイルの表面を削る
- STEP3:リムーバーを浸したコットンを爪に乗せる
- STEP4:カットしたアルミホイルを爪に巻き付ける
- STEP5:ジェルネイルを優しく取り除く
- STEP6:爪の表面をネイルファイルで整えて完了
必要な道具は、お家にあるものや100円ショップで揃えることができるものばかりです。ネイルが剥がれてきたり爪が伸びすぎたりしても、すぐにオフすることができますよ。
しかし、爪はデリケートなためジェルネイルをキレイに落とすには4つの注意点があります。
・力を入れずに優しく削る
・アセトン入りのリムーバーの方が落ちやすい
・除光液では落とすことはできない
・ジェルネイルを落とした後は保湿を行う
これらのポイントを守らなければ、地爪にダメージを与えてしまい傷みの原因になります。キレイな爪を保つためにも、丁寧にルールを守ってオフすることが大切です。
アフターケアの方法も3つご紹介したので、この記事を参考にすればセルフオフでも美爪になること間違いなしです。ジェルネイルを定期的に楽しむために、きちんとしたネイルオフを行ってくださいね。