好きな色やデザインを施すことができ、指先をキレイに彩るネイル。見ているだけで気持ちやテンションを高めてくれますよね。
実は、ネイルのデザインは爪の形によって見え方が変わるということをご存知でしょうか。女性らしい雰囲気に見せたいときやおしゃれにみせたいときなど、それぞれに合った爪の形があるんです。
今回は、爪の形の種類や特徴、キレイな爪の保ち方などを解説していきます。好みの雰囲気に合う爪の形にしたい人や、自爪をキレイに保ちたい人はぜひ参考にしてください。
爪の形は大きく分けて5パターン!より綺麗に見せる・整えるコツ
一見すると同じように見える爪の形ですが、大きく分けると以下の5パターンの種類があります。
- ラウンド
- オーバル
- ポイント/アーモンド
- スクエア
- スクエアオフ
5パターンの爪の形の紹介だけでなく、それぞれ形に整えるコツやどんな人がおすすめなのかまで解説していきます。
丸みを帯びて可愛らしい印象の「ラウンド」
ラウンドとは、爪の先端が指先と同じような丸みを帯びている形です。あまり長さを出さない形のため、5つのなかで一番ナチュラルな爪の形だと言えます。丸みを帯びているため柔らかい印象を与えるラウンドは、パステルカラーや可愛いデザインのネイルが映えます。
■ラウンド型の爪にする方法
爪の形を整えるときは、指のカーブを参考にするのがおすすめです。サイドはストレート、先端を丸くカーブさせるとキレイなラウンドの爪に仕上がります。ネイルファイルを、45度に傾けて削るのがポイントです。シャープになりすぎないよう、気をつけてくださいね。
■ラウンドがおすすめの人
・短い爪が好みの人
・爪を目立たせたくない人
・可愛いネイルデザインが好きな人
ラウンドは5つのなかで一番ナチュラルな爪の形です。そのため「ネイルを目立たせたい!」という人には向いていません。爪を伸ばしたい人も、ラウンド以外の爪の形にするのがおすすめです。
女性らしい印象が漂う「オーバル」
日本語で「楕円型」を意味するオーバルは、ラウンドよりも全体的に丸みを帯びた形が特徴の爪です。シルエットが丸くなるため、女性らしい印象を与えるにはぴったりの形だと言えます。ラウンドよりも縦長のため、指を細長く見せる効果もあります。ワンカラーのネイルデザインでも、エレガントに見せることができます。
■オーバル型の爪にする方法
オーバル型の爪は、サイドの丸みがポイントです。サイドを丸くしながら、ネイルファイルで丁寧に整えていきましょう。長さを残したまま削ると、キレイなカーブをつけることができますよ。ネイルファイルは30度の角度にするのがおすすめです。
■オーバルがおすすめの人
・爪に上品な印象を与えたい人
・指を細長く見せたい人
・大人っぽいデザインのネイルが好きな人
全体的に丸みを帯びたオーバルは、ラウンドと比べると強度が弱いのが注意するポイントです。日常生活で頻繁に指を使う場合は、あまり長くしすぎないなど工夫を加えてあげましょう。
よりシャープな形で指長効果を増す「ポイント/アーモンド」
先端が尖った形の爪のことを、ポイントまたはアーモンドと呼びます。オーバルのような女性らしさに加え、シャープで洗練された印象の爪になるのが特徴です。5つのなかで、一番指が長く見えるのも魅力のひとつ。長さが必要なため、スカルプなどで長さを出してから整える人も多いです。
■ポイント/アーモンド型の爪にする方法
ポイント/アーモンド形にするには、まずはオーバルの形を作ります。爪がオーバル型になったら、さらにサイドをまっすぐ削っていきましょう。先端に向けて、徐々に細くなるように削るのがポイントです。ネイルファイルを90度にすると、キレイな形に仕上がります。
■ポイント/アーモンドがおすすめの人
・ネイルを目立たせたい人
・華やかなネイルデザインが好きな人
・指先をあまり使わない人
先端が尖っているポイント/アーモンドは、強度が弱く先端が折れやすい形です。そのため、指先をよく使う人にはあまりおすすめできません。ポイント/アーモンドの形にするには自爪ではなく、スカルプなどで強度を増しておくのが良いでしょう。
一味ちがう雰囲気がおしゃれな「スクエア」
その名の通り、四角の形をしているのがスクエアタイプです。他のタイプの爪の形に比べると印象が強く、一味ちがう雰囲気を与えてくれます。5つのなかで一番強度が強く、割れにくい形の爪です。他の形より面積が大きいスクエアは、フレンチやグラデーションが際立つのも特徴です。
■スクエア型の爪にする方法
スクエアのポイントは、とにかく四角にすることです。ネイルファイルを90度に合わせて、上から見て四角になるように削っていきます。爪が伸びていると整えやすいですよ。ネイルファイルではなく、指先を動かすように削るとキレイに仕上げることができます。
■スクエアがおすすめの人
・ネイルを目立たせたい人
・個性的な印象にしたい人
・自爪が割れやすい人
頑丈さが魅力のスクエアですが、爪の角が四角いため引っかかりやすいのが難点だと言えます。身体にあたると場合によってはケガをしてしまうため、特に乳幼児やペットなどの扱いには要注意です。
スクエアよりも少し優しい印象の「スクエアオフ」
スクエアの先端が丸みを帯びている形が、スクエアオフです。スクエアのデメリットでもある角のひっかかりやすさを軽減してくれるので「スクエアの形が好きだけど、日常生活では扱いにくい」という人に向いている形です。スクエア同様幅が広いので、ネイルアートがしやすいのも特徴です。スクエアの強すぎる印象を、和らげてくれる効果もあります。
■スクエアオフ型の爪にする方法
最初にスクエアの形を作って、角を削るとスクエアオフの完成です。角をつけるときに削りすぎるとラウンド形になってしまうため、丁寧に削っていきましょう。
■スクエアオフがおすすめの人
・日常で扱いやすいスクエアを求めている人
・色々なネイルアートをしたい人
・自爪が割れやすい人
自分でスクエアオフの形にする場合、ラウンドのような形になってしまうことがあります。スクエアの形は残しつつ、角だけ丸くするよう注意しましょう。10本すべての指を均等の丸さにするのも難しいため、少しずつ丁寧に整えていくことが重要です。
爪の形を綺麗に保つ方法
気になる爪の形を見つけても、爪の形がキレイでないとネイルが映えません。ここからは、爪の形をキレイに保つ方法について解説していきます。どの形にも当てはまるので、みなさん参考にしてくださいね。
丁寧にベースを塗る
ネイルをするときは、必ずベースコートを塗るように心がけましょう。ベースコートには以下のような役割があります。
- 衝撃や刺激から自爪を守る
- ネイルの色素移りを防ぐ
- 紫外線から地爪を保護する
- 爪の補強になる
- ネイルの持ちや発色をよくする
ベースコートをしっかり塗らないと爪に直接ダメージが加わってしまったり、ネイルの色素沈着が起こったりしてしまいます。爪へのマイナスの影響を防ぐためだけでなく、爪にとってプラスになるベースコートは、ネイルの必需品だと言えます。
ベースコートは、塗り方でネイルデザインに大きな影響を与えてしまいます。ネイルをキレイに見せるために、ベースネイルは薄く2度塗りをすることがおすすめです。2回塗ることで、爪の凹凸をフラットにしてくれます。2回以上重ねてしまうとネイルがよれる可能性があるので、あくまでも薄塗りするのがポイントです。見えないからといって手を抜かず、丁寧に塗ってくださいね。
必ず爪の先まで塗る
ベースコート・デザインネイル・トップコートのすべてにおいて重要なポイントは、必ず爪のキワまで塗ることです。爪の先端までネイルが載っていないと、短期間で爪先から剥がれてしまう可能性があります。爪先は目立たないからと、ジェルを塗るのを省いたり忘れたりすると、ネイル全体の持ちが悪くなってしまいます。
特にセルフネイルの場合は、ジェルがエッジに弾かれて塗りにくいという人も多いのではないでしょうか。爪に油分や水分が残っているとジェルが弾かれてしまうことがあるので、セルフネイルの前は必ず下処理を行いましょう。
最初に爪先から塗ると、先端の塗り忘れがありません。ベースからトップまでのすべての工程で、エッジから表面の順番でジェルを塗っていきましょう。
水に触れる機会を減らす
肌と同じく、水へ触れることは爪を乾燥させる原因になります。手は、日常生活でも水に触れる機会が多いパーツです。なるべく水への接触を減らすように、水仕事をするときはゴム手袋を活用するなど工夫を心がけましょう。
水によって爪が乾燥していると感じたら、その都度ネイルオイルやハンドクリームで保湿をすることが重要です。爪だけでなく、爪の周りの甘皮部分までしっかりとケアしましょう。
ジェルネイル前にハンドクリームなどを塗らない
ネイルオイルやハンドクリームは保湿のために重要ですが、ジェルネイルをする前に塗るのはNGです。オイルやクリームなどには油分が含まれていて、その油分がジェルを剥がしやすく大きな原因となります。ネイルの持ちを長くするためには、ジェルネイル前は何も塗ってはいけません。
ネイルオイルやハンドクリームは、ネイルが終わったあとに塗るのが正しいタイミングです。ジェルやマニキュアがしっかりと乾いてから塗るようにしてくださいね。
指の腹で作業を行うよう心がける
指先は、日常生活で一番と言えるほど頻繁に使う場所です。
- シャンプー
- パソコン
- 蓋の開け閉め
- シール剥がし
上記以外にも、数えられないくらい指先を使う機会が多いですよね。
これらの作業で爪先を使ってしまうと、ネイルがかけたり剥がれたりする可能性が高くなります。できるだけ指の腹を使ったり、シャンプーブラシやオープナー、カッターやハサミなどの道具を活用したりして、爪に負担をかけないように心がけましょう。爪を道具にしないことが、キレイな爪を保つ秘訣のひとつです。
【番外編】褒められ爪に育てる方法とは
ここからは今の自爪が気に入らない人に向けて、美しい爪を育てる方法を解説していきます。人に褒められる爪になるために、ぜひ実践してみてくださいね。
ネイルオイルやネイルクリームでケアをする
爪は肌と同じくデリケートな部分なため、手洗いや紫外線、ネイルやリムーバーの成分が原因ですぐに乾燥してしまいます。爪が乾燥すると、割れたり二枚爪になったりと大きなトラブルにつながることもあるんです。
爪の乾燥を防ぐためには、ネイルオイルやクリームでの保湿が必須です。爪の表面はもちろん、甘皮部分やサイドまでしっかりと塗り込むことがポイントです。マッサージするように塗ってあげると、リラックス効果も高まりますよ。
甘皮の処理を行う
甘皮とは、自爪の根本にある薄い皮のことです。甘皮には、細菌が爪に侵入するのを防ぐ大事な役割があります。しかし余分な甘皮を残しておくと、爪に十分な水分が与えられなかったり、ネイルがしっかり密着しなかったりとデメリットにもなります。そのため、不要な甘皮は処理を行いましょう。
いくら薄い皮だからといって、そのまま処理をすると指にダメージを与えてしまいます。まずは指先をしっかりとふやかし、甘皮を柔らかくしてから処理を行います。お風呂の後に行うのが手軽でおすすめです。
柔らかくなった甘皮を綿棒などで押し上げて、根本の表面についた白いものが余分な甘皮です。綿棒でくるくる動かすと、白い部分がキレイに取れます。甘皮の処理の後は、しっかり保湿をするのも忘れないでくださいね。
爪切りではなく爪ヤスリを使う
普段爪をカットするときに、爪切りを使っている人は多いのではないでしょうか。しかし、実は爪切りを使うと爪に大きな圧がかかってしまうため、爪のカットにはおすすめできません。爪切りで切った爪は断面が広くなってしまい、そこから水分が逃げて乾燥する原因にもなります。
そこで、爪を短くする場合には爪切りではなく爪ヤスリがおすすめです。削ることで爪を短くする爪ヤスリは、圧をかけることなく爪を短くすることができます。あまり削れない場合は、ガラス製のヤスリを使うとシャリシャリと削ることができますよ。
爪の噛み癖を治す
爪の噛み癖がある人は、いつまでたっても美爪に育てることはできません。爪を噛んでしまうと爪の形が変形してしまったり、口の中の細菌から感染症を起こしたりとたくさんのリスクがあります。
爪を噛む癖は強く意識しないと、すぐに治すことは難しいと言われています。徐々に爪噛みを治せるよう、日頃から以下の対策を行いましょう。
- 爪を短くしておく
- 苦味のあるマニキュアを塗る
- 手袋をする
- 家にいるときは絆創膏を貼る
- 絶対に噛まない時間を設ける
- 他の習慣に置き換える
日常生活でちょっとした工夫をすることで、爪を噛む癖を無くすことができます。爪を噛む癖でお悩みの人は、ぜひ試してみてください。
まとめ
形によってネイルの見え方が変わる爪は、大きく分けると5つの種類に分類されます。
- ラウンド
- オーバル
- ポイント/アーモンド
- スクエア
- スクエアオフ
それぞれ特徴やおすすめの人は異なるので、自分のなりたい雰囲気や指の見え方によって形を選ぶと良いでしょう。
ネイルが映える指を目指すには、爪の形はもちろん爪自体の美しさも重要ですよね。キレイな爪を保つには、これらのポイントを押さえることが重要です。
- ベースを塗る
- 爪の先まで塗る
- 水に触れる機会を減らす
- ジェルネイル前にクリームを塗らない
- 指の腹で作業する
「そもそも爪が美しくない・・・」とお悩みの場合は、今回ご紹介した美爪を育てる方法を試してみてください。キレイな爪を育てたうえで、好きな爪の形に整えてネイルを楽しみましょう。