好きな色やデザインを施すことができ、指先をきれいに彩るジェルネイル。見ているだけで気持ちやテンションを高めてくれますよね。
そんなジェルネイルに関係する「フィルイン」というワードを聞いたことはありますか。フィルインとは、自爪を傷付けないジェルネイルの方法のことです。
今回はフィルインについて、どういった方法なのか、メリット・注意点などを詳しく解説していきます。「フィルインって聞いたことがあるけどなにかわからない・・・」「自爪を傷付けずにジェルネイルを楽しみたい!」「フィルインについて詳しく知りたい」という人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
ジェルネイルにおけるフィルインとは?
フィルインとは、ジェルネイルの種類の1つで、通常のジェルネイルに比べて自爪を傷付けにくいタイプの方法です。フィルインを説明する前に、まずは通常のジェルネイルのデザインを変える方法について説明します。
ネイルのデザインを変えるとき、一般のジェルネイルはすべてのジェルネイルをオフしたあと、一から新しくベースジェルを塗っていきます。ジェルネイルをする過程のなかで、爪に一番負担がかかるのはジェルをオフする工程です。そのため、毎回ネイルをオフするこの方法はどうしても爪を痛めてしまう原因となってしまいます。
一方フィルインは、すべてのジェルネイルを完全にはオフしません。ジェルネイルは、トップジェル・カラージェル・ベースジェルの3層で構成されています。フィルインは、上のトップジェル・カラージェルはオフして、ベースジェルは残したまま新しいカラージェル・トップジェルを重ねていく方法です。
通常、ベースジェルを取る場合にはアセトンを使用してジェルネイルを溶かします。このアセトンは爪にダメージを与えてしまい、爪の乾燥やひび割れなどの原因になるのです。アセトンを使用する必要がないフィルインは、通常のジェルネイルのオフよりも爪へのダメージは少なくなる効果があります。
さらに、ベースジェルを残したままにするので自爪を削る必要もありません。アセトンでのオフや爪を削るといった爪にダメージを与える行為がないため、フィルインは爪に優しいジェルネイルの方法なのです。
ジェルネイルでフィルインにするメリット
ジェルネイルをフィルインにするには、このようなメリットがあります。
- 爪や皮膚のダメージを最小限に抑えられる
- ジェルネイルが浮きにくくなる
- ジェルネイルを年中楽しめる
それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
爪や皮膚のダメージを最小限に抑えられる
先述の通り、フィルインはベースジェルを残したまま新しいカラージェル・トップジェルをのせていく方法です。通常のジェルネイルオフはベースジェルを取るためのアセトンが自爪にダメージを与えてしまいますが、フィルインではアセトンを使用せず自爪を削らないため、必要以上に爪を痛める心配はありません。
アセトンはジェルネイルが素早く落ちるため使い勝手の良いアイテムですが、成分が強く爪や指先の油分をうばい、乾燥させてしまいます。さらに、アセトンを頻繁に使用しすぎると爪が白くなったり割れやすくなったり、二枚爪になったりすることも。爪や皮膚だけでなく、アセトンを必要以上に吸い込んでしまうと、頭痛やめまいなどの健康被害も報告されています。
自爪を削ることも爪にとっては悪影響を及ぼす行為で、3層からなる爪のうち一番上のトッププレートまではがれてしまう恐れがあります。自爪を削りすぎると爪が薄くなり、ジェルの持ちを悪くしたりジェルネイルの際の痛みを引き起こしたりする可能性が高いです。ジェルネイルをきれいで快適に楽しむためには、自爪はできるだけ厚いことが望ましいです。
フィルインを取り入れるとアセトンを使ったり、自爪を削ったりする必要がないため、爪や皮膚などへのダメージを最小限に抑えられます。爪の薄さや指先の乾燥に悩んでいる人に加え、アセトンアレルギーの人やアセトンの臭いが苦手な人にもおすすめの方法です。
ジェルネイルが浮きにくくなる
フィルインは同じベースジェルをずっと使用するため、通常のベースジェルより密度の高いものを使用します。そのため根本や先端がほとんど浮くことはなく、長期間経ってもきれいな状態を持続できます。自爪へのダメージが減って健康的な爪になるため、さらにネイルの持ちも良くなるのです。
ジェルネイルの浮きからはがれてしまう可能性も低いため、忙しくてネイルサロンに行けない人にもおすすめのジェルネイルです。シャンプーのときに髪に爪が引っかかる、あのストレスからも解放されますよ。
さらにフィルインはベースジェルで自爪の形に合わせながら整えていくことができるため、でこぼこしている爪や反り爪もきれいな仕上がりになります。ベースジェルをのせたままで爪を育てていくため、爪の噛みぐせがある人も安心して爪を伸ばすことが可能です。
ジェルネイルを年中楽しめる
ジェイルネイルを常時繰り返していると、爪へのダメージから自爪が薄くなってしまいます。爪が薄くなると、割れやすくなったり、次のジェルネイルのときに硬化熱で痛みを感じやすくなったりするリスクが高いです。さらに、グリーンネイルなどの爪の病気をわずらったままでジェルネイルを続けると、さらにひどい状況になってしまうこともあります。
そのため、通常のジェルネイルは定期的に休止期間を設け、自爪を休ませてあげなければいけません。健康な爪に生え変わるのを待つ必要があるので、3〜4ヶ月を目安に休止する必要があります。しかし、常日頃ジェルネイルを楽しんでいる人からすれば、3〜4ヶ月もジェルネイルをしない期間があるのは物足りなさを感じてしまうかもしれません。
それに比べてフィルインは、通常のジェルネイルに比べて自爪が薄くなる可能性は極めて低いネイルの技法です。健康な爪を育てる期間が不要なため、年中好きなときに好きなだけジェルネイルを楽しめます。
ジェルネイルでフィルインにする注意点
メリットがたくさんあるフィルインでのジェルネイルですが、反対にこのような注意点もあります。
- 3~4週間ごとのベースジェル付け替えの必要がある
- セルフネイルの場合は難しいかもしれない
- ジェルの付け心地に違和感を覚えるかもしれない
爪へのダメージが少なく自爪の状態も良くなるフィルインですが、これらのことに注意しないと反対に爪へ余計なダメージを与えてしまうことになるかもしれません。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
3~4週間ごとのベースジェル付け替えの必要がある
手の爪は、1日に約0.1mm伸びるといわれています。3週間で約2mm、4週間で約3mm伸びる計算になり、そうすると付け根の自爪が丸見えになってしまうでしょう。伸びっぱなしの爪は見た目が良くないのはもちろん、伸びた隙間からはがれてしまう危険性もあります。
さらにフィルインで使用しているベースジェルは適度な付け替えが必要なため、3〜4週間ごとには必ずメンテナンスをしなければいけません。定期的なメンテナンスをおこたると、ベースジェルがはがれやすくなり、フィルインができない状態の爪になってしまうかもしれません。フィルインの施術を続けるためにも、適度な頻度のメンテナンスは必須です。
そのため、頻繁にネイルサロンへ通えない人には、フィルインをおすすめできません。
セルフネイルの場合は難しいかもしれない
フィルインに使っているベースジェルは通常のジェルネイルと比べると密着度が高いため、自爪にしっかりとくっつきます。そのため普段と同じセルフのやり方でオフしようとしても非常に難しく、きれいにオフできない可能性が高いです。
セルフで無理やりオフすると自爪を痛めてしまったり、自爪の表層も一緒にはがして、爪が薄くなったりしてしまいます。先述の通り薄い爪は、ジェルの持ちを悪くしたり、ジェルネイルの際の痛みを引き起こしたりするため、必ずネイルサロンでオフするようにしましょう。
ジェルの付け心地に違和感を覚えるかもしれない
フィルフィンは強度がある文、通常のジェルネイルに比べると硬いという特徴があります。ジェルネイルの硬さが変わるだけで、付け心地は変わります。普段通常のジェルネイルを付け慣れている人のなかには、「硬くなった」と違和感を覚える人もいるかもしれません。
また、フィルインは通常のジェルネイルよりも厚みがあります。やわらかいジェルネイルや薄いジェルネイルが好きな人にとっては、軽い付け心地ではないことが気になる可能性もあります。
ジェルネイルでフィルインにすべきおすすめの人
ここまではジェルネイルの特徴やメリット・デメリットを紹介しましたが、フィルインにおすすめなのは以下のような人です。
- 爪が薄い・痛んでいる人
- 爪や皮膚が乾燥しやすい人
- ジェルネイルの持ちを長くしたい人
フィルインのメリット・デメリットをおさらいしながら、それぞれの内容を詳しく解説していきます。
爪が薄い・痛んでいる人
繰り返し説明しますが、フィルインはベースジェルを付けっぱなしにしながら新しいデザインにしていくため、自爪を削る必要がありません。爪はトッププレート・ミドルプレート・アンダープレートの3層からなっていて、自爪を削ることによって一番上のトッププレートも一緒にはがれてしまう可能性があります。
すでに爪が薄い人や、薄さが原因で爪が痛んでいる人は、これ以上薄くしたくないですよね。そんな人にはフィルインの技法を使ったジェルネイルがおすすめです。ベースジェルを付けながらジェルネイルを楽しんでいる間に、健康的な爪に生え変わります。
爪が薄くて、年中ジェルネイルを楽しめない人にもフィルインはおすすめです。爪が薄くなったり痛んだりした場合は、健康的な爪が新しく映える3〜4ヶ月間はジェルネイルをお休みしなければいけません。上記の通りフィルインはベースジェルを付けながら新しい爪を生やすことができるので、フィルインは期間を問わずにジェルネイルを楽しめます。
爪や皮膚が乾燥しやすい人
爪や皮膚が乾燥する原因は多くありますが、1つはジェルネイルをオフするときに使用するアセトンがあげられます。アセトンとは、物質を溶かす性質のある有機化合物です。アセトンは成分が強いため、頻繁に使うと爪や皮膚を乾燥させ、爪を痛める大きな原因になります。
通常のジェルネイルはオフするときにアセトンを使いますが、フィルインはアセトンを一切使いません。そのため、フィルインはアセトンによって爪や皮膚が痛んでいる人におすすめです。アセトンアレルギーの人にもいるため、アセトンを避けたい人もフィルインに適しています。
ジェルネイルの持ちを長くしたい人
フィルインは通常のジェルネイルに比べて、密度の高いベースジェルを使用しているという特徴があります。密閉性が高い分、先端や根元が浮きにくいフィルインは、ジェルネイルの持ちは良くなります。
通常のジェルネイルの持ちは、3〜4週間が一般的です。一方フィルインは通常のジェルネイルの2倍である6〜8週間ほど持つといわれています。ネイルの浮きがほとんどないフィルインははがれにくいため、長期間経ってもきれいな状態を持続できるのです。
ジェルネイルの持ち期間を長くする方法は、こちらの記事で詳しく説明しています。ジェルネイルを長持ちさせたいことは、ぜひ参考にしてください。
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まとめ
フィルインとは、通常のジェルネイルに比べて自爪を傷付けにくいジェルネイルの技法です。通常のジェルネイルはすべてのジェルをオフしますが、フィルインは一番下のベースジェルを残したままでデザインを変えるため、自爪へのダメージが少なく済みます。
フィルインのメリットは以下の通りです。
- 爪や皮膚のダメージを最小限に抑えられる
- ジェルネイルが浮きにくくなる
- ジェルネイルを年中楽しめる
ただし、以下のポイントに注意しなければいけません。
- 3~4週間ごとのベースジェル付け替えの必要がある
- セルフネイルの場合は難しいかもしれない
- ジェルの付け心地に違和感を覚えるかもしれない
フィルインの特徴を把握したうえで、「試してみたい!」という人はぜひチャレンジしてみてくださいね。