好きな色やデザインを施せる、指先をキレイに彩るジェルネイル。見ているだけで気持ちやテンションを高めてくれますよね。ジェルネイルは爪が伸びていくと浮いたり剥がれたりしやすくなり、自爪の健康のためにも3〜4週間ごとにオフしないといけません。
ジェルネイルの取り方を間違えると、自爪を痛める可能性があります。ネイリストにジェルネイルオフをしてもらう場合は問題ありませんが、セルフでネイルオフする場合は気をつけなければいけません。
この記事では、ジェルネイルの正しいオフ方法を詳しく解説します。ジェルネイルをしていてもしていなくても美爪でいたい方は、ぜひ参考にしてください。
実は間違い!ジェルネイルの取り方でやってはいけないこと
ジェルネイルオフする際、以下はNG行為です。
- 力を入れた状態で爪を削る
- 無理やり剝がそうとする
- 除光液で無理やり落とそうとする
- アセトンなしリムーバーで落とそうとする
セルフでジェルネイルオフをしている人は、今すぐこれらの行為は避けましょう。詳しい理由を以下で解説します。
力を入れた状態で爪を削る
ジェルネイルオフは、ネイルファイルでジェルネイルを削るのが一般的です。その際に力を入れたまま削ってしまうと、勢いあまって自爪表面を傷つけてしまう可能性があります。
爪は、表面から「トッププレート」「ミドルプレート」「アンダープレート」の3層からできているのが特徴です。力を入れすぎてネイルを削ると一番上の「トッププレート」を一緒に剥がしてしまい、爪が薄くボロボロになってしまいます。
爪が薄くなると水や熱に染みて痛い思いをする危険性があり、最悪の場合ジェルネイルを楽しめなくなるかもしれません。健康的な自爪を守るためにも、力を入れてジェルネイルを削るのは控えましょう。ジェルネイルで爪が痛む原因や対処法については、こちらの記事で詳しく説明しています。
無理やり剝がそうとする
自爪が伸びてくると、ジェルネイルが浮いてきてしまい剥がしたくなりますよね。しかし、無理やり剥がすのは絶対にやめてください。ジェルネイルを無理やり剥がすと、爪表面が一緒に剥がれる危険性が高くなります。たとえ自爪が伸びてジェルネイルの割合が少しであっても、無理やり剥がさないのは鉄則です。
爪が剥がれると、先述の通り爪が薄くボロボロになり、日常生活でさえも指を使うのが辛いほど爪にダメージを受けてしまうかもしれません。爪全体がささくれ状態になり、衣服やタオル・シーツなどに引っ掛かるたび痛い思いをすることもあります。
ジェルネイルが浮いたり剥がれたりした場合は、できるだけ早いうちにジェルネイルオフするのがおすすめです。何らかの事情ですぐにオフできない場合は、上からトップコートを塗って無理やり剥がれるのを防ぎましょう。トップコートを塗っても浮いてしまったら、浮いた部分をハサミや爪切りで切るとよいでしょう。
ただし、これらの方法はあくまでも応急処置です。正しいセルフオフをするかネイルサロンでキレイにオフしてもらいましょう。
除光液で無理やり落とそうとする
マニキュアと違い、ジェルネイルは除光液で落とせません。マニキュアは、着色された合成樹脂と有機溶剤が混ざったものです。一方、ジェルネイルは樹脂をライトで固めるネイルです。マニキュアは爪にペンキを塗る、ジェルネイルは爪にプラスチックを固めてつけると聞くと、違いがわかりやすいのではないでしょうか。
マニキュアよりも爪との密着率が高いジェルネイルは、マニキュア用の除光液では落とせません。誤って除光液でジェルネイルを落とそうとすると、ジェルネイルがほとんど落ちず、ネイルファイルで無理やり削ることになってしまいます。そうすると自爪が傷ついてしまうので、ジェルネイルオフには専用のリムーバーを用意しましょう。
アセトンなしリムーバーで落とそうとする
ジェルネイル用のリムーバーには、アセトン入りリムーバーとノンアセトンリムーバーの2種類あります。アセトンとは、物質を溶かす効果を持っている成分のことで、アセトンを使うと自爪にしっかりくっついているジェルネイルでもキレイに落とせます。しかし、爪への負担が大きくなるため使いすぎには気をつけましょう。
ジェルネイルを落とすにはアセトン入りリムーバーがおすすめですが、ノンアセトンリムーバーでもジェルネイルは落とすことが可能です。ノンアセトンリムーバーはアセトンに比べると爪に優しく、アセトン独特のツンとする匂いがありません。しかし、ジェルネイルの種類によってはキレイに落ちなかったり残ってしまったりする可能性もあるため、しっかりとジェルネイルを落とすにはアセトン入りリムーバーが向いています。
それぞれのリムーバーがおすすめなのはこのような人です。
- アセトン入りリムーバー:ジェルネイルをキレイに落としたい人
- ノンアセトンリムーバー:爪に負担をかけたくない人
ノンアセトンリムーバーでは落ちない種類のジェルネイルもあるので、ネイルデザインによって使用するリムーバーを変えるとよいでしょう。初心者の方には、ジェルリムーバーが扱いやすくおすすめです。
正しいジェルネイルの取り方とポイント
ここからは、ジェルネイルの正しいオフの方法を解説します。正しいジェルネイルオフの手順は以下の通りです。
- 手順①:必要な道具を準備する
- 手順②:ジェルネイルの表面を削る
- 手順③:リムーバーを浸したコットンを爪に乗せる
- 手順④:カットしたアルミホイルを爪に巻きつける
- 手順➄:ジェルネイルを優しく取り除く
- 手順⑥:爪の表面をネイルファイルで整えて完了
初めてのジェルネイルオフの人でもこの通りにオフすれば、自爪を傷つけることなくキレイにジェルネイルを取れます。詳しい内容を見ていきましょう。
手順①:必要な道具を準備する
ジェルネイルオフに必要なのは以下の5アイテムです。
- ネイルファイル
- アセトン入りリムーバー
- アルミホイル
- コットン
- ウッドスティック
ネイルファイルは「ジェルネイルを削る」「爪表面を整える」の2つの役割があります。それぞれに適したネイルファイルの粗さは異なるため、最低2本は用意しなければいけません。
アセトン入りリムーバーは、先述の通り爪に優しいノンアセトンリムーバーに変えることも可能です。しかし、キレイに取れないジェルネイルもあるので、ここではアセトン入りリムーバーを使用します。
すべてのアイテムは、100円ショップやドラッグストアなどで簡単にそろえられます。
手順②:ジェルネイルの表面を削る
ネイルファイルを使って、ジェルネイルの表面を削り取れやすくしていきます。ジェルネイルの表面を削ることでアセトンが中まで染み込みやすく、ジェルネイルがキレイに取れやすくなるのです。決してジェルネイルを削ってオフするわけではないため、手順②ではあまり削りすぎないように注意しましょう。ジェルネイル表面のツヤがなくなり、ベースジェルが残る程度が目安です。
ネイルファイルを使う際は、力を入れず軽く削るのがポイントです。最初に一番取れにくい爪の先端から削り、サイドも忘れないようにしっかり削ってください。手順②で使うネイルファイルは、グリッド数が150〜180のものがおすすめです。
手順③:リムーバーを浸したコットンを爪に乗せる
爪より少し大きめのコットンをアセトン入りリムーバーに浸します。リムーバーをこぼさないようにコットンに浸すには、あらかじめカットしておいたアルミホイルの上でリムーバーをかけるか、リムーバーを容器に入れてその中にコットンを浸すかのどちらかがおすすめです。
アセトンは揮発性が高いため、量が少ないとすぐにコットンが乾いてしまいます。そのため、コットンに浸す際はたっぷりと染み込ませるようにしましょう。
コットンにアセトン入りリムーバーを十分染み込ませたら、片手ずつ爪の上に乗せていきます。アセトンは除去力が強いため、皮膚にダメージを与える可能性があります。爪に乗せる際は、素手でなくピンセットなどを使いましょう。爪の周りにはキューティクルオイルなどを塗っておくと、皮膚を保護できます。
手順④:カットしたアルミホイルを爪に巻きつける
あらかじめカットしておいたアルミホイルを、コットンが乗った爪に巻きつけます。アルミホイルが小さくコットンが見えてしまうと、リムーバーがすぐに乾いてしまうかもしれません。アルミホイルは、しっかり巻いてもコットンが見えないくらい大きくカットしましょう。
アルミホイルをアセトン入りリムーバーが流れてしまわないように爪にしっかり巻きつけたら、ジェルネイルが浮くまで放置します。時間の目安は10〜20分程度。ときどきアルミホイルを少し外して、ジェルネイルが浮いているかを確認してもよいでしょう。
できるだけ早くジェルネイルを浮かせたい場合は、指を温めるのがおすすめです。カイロや手袋などを使って指先を温めてください。ただし、アセトンには引火性があります。直接火に近づけると非常に危険なため、火気に近づけるのは控えましょう。
手順➄:ジェルネイルを優しく取り除く
ジェルネイルが浮いたら、ウッドスティックを使ってジェルネイルを取り除いていきます。すべてのアルミホイルとコットンを一気に取り外してしまうと、ジェルが硬化してしまい、ジェルネイルが取れにくくなる恐れがあります。アルミホイルとコットンは、一本ずつ取るのがおすすめです。
ウッドスティックは、強く削りすぎると自爪を痛めてしまいます。なるべく自爪に当たらないよう、優しくていねいにジェルネイルだけを削るように心がけましょう。
ジェルネイルが取れにくい部分があった場合、ウッドスティックで無理やり取るのは厳禁です。このような場合はアセトン入りリムーバーがしっかり染み込んでいない可能性があるので、手順③からやり直しましょう。
残ったジェルネイルが少しの場合は、ネイルファイルを使ってその部分だけ削ることも可能です。
手順⑥:爪の表面をネイルファイルで整えて完了
ジェルネイルがすべての爪から外れたら、自爪の表面をネイルファイルで整えていきます。グリッド数が240ほどの目の細かいスポンジファイルを使うと、自爪を傷つけることなく爪の表面を整えられます。爪表面のざらつきや凹凸がなくなるまで、優しく削っていきましょう。力を入れすぎると、いくら目の細かいファイルでも自爪にダメージを与えてしまいます。
爪をピカピカにしたい場合は、スポンジファイルのあとにネイルシャイナーを使って爪を磨きましょう。シャイナーには素材や形などが異なるさまざまな種類があるので、日頃使いやすいものを選ぶのがおすすめです。
ジェルネイル取り方を確認したら「ケア方法」も押さえよう
ジェルネイルがキレイにオフできたら、美爪をキープするためにもアフターケアが重要です。アフターケアは、以下の手順で行います。
- 爪の周りのアセトンを拭き取る
- ネイルオイルで爪を保湿する
- ハンドクリームで指先を保湿する
ジェルネイルオフが終われば、爪の周りのアセトンをキレイに拭き取ります。そのままにしておくと、指が乾燥してダメージを与えるだけでなく、料理などで火を使った際に引火する可能性があり非常に危険です。
アセトンを使ったあとは爪や皮膚が乾燥しやすいため、まずはネイルオフを満遍なくつけてしっかり保湿しましょう。爪も肌と同じタンパク質でできているため、保湿することで美爪を叶えられます。爪だけでなく、ハンドクリームを使って指先を保湿するのも忘れないでくださいね。
ジェルネイルを取りたくない場合の対処方法
ジェルネイルをしていて、冠婚葬祭や仕事・学校の都合で急に取らなくてはいけないシーンもありますよね。そんなとき、せっかくのジェルネイルを落とすのはもったいないです。
実は、ジェルネイルを落とさずに隠す方法があるのです。
ジェルネイルに飽きて、ネイルオフするまでに別のデザインのネイルを試したい人にもこの方法は有効。2つの手順のやり方を見ていきましょう。
ジェルネイルの上からベースコートを塗る
まずは、ジェルネイルの上にベースコートを塗ります。ベースコートを塗らないと、あとから塗るポリッシュが色素沈着してしまうため、一時的にジェルネイルを隠す人は爪全体にベースコートを塗りましょう。
爪のデザインに飽きた人や伸びた根本を隠したい人は、自爪にだけベースコートを塗ります。そうすることで、ジェルネイルとの凹凸を少しでも軽減してくれます。
マニキュアを塗る
ベースコートが完全に乾いたら、その上にジェルネイルを隠すためのマニキュアを塗りましょう。透明でなければジェルネイルを隠せるため、ベージュやピンクベージュなどの派手ではない色も塗ることが可能です。
ジェルネイルにパーツがある場合は、マニキュアだけではパーツの凹凸を隠せません。さらに、ジェルネイルをつけっぱなしにすると、グリーンネイルなどの病気が発症してしまう可能性もあります。ジェルネイルの上からマニキュアを塗るのは、あくまでも一時的に隠すものだと認識しておきましょう。
マニキュアを塗る場合は、取る場合に気をつけなければいけません。アセトン入りの除光液を使うと下のジェルネイルまで取れてしまうため、ジェルネイルを残したい場合はノンアセトンリムーバーを使うのがおすすめです。
まとめ
セルフでジェルネイルオフをする場合、正しいやり方を行わないと自爪を傷つける恐れがあります。以下の行為はNGのため、絶対に避けてください。
- 力を入れた状態で爪を削る
- 無理やり剝がそうとする
- 除光液で無理やり落とそうとする
- アセトンなしリムーバーで落とそうとする
正しいジェルネイルオフは、たった6つの手順で叶います。ジェルネイルオフのあとはアフターケアもしっかり行い、美爪つくりを心がけましょう。