好きな色やデザインを施すことができ指先をきれいに彩るネイルは、見ているだけで気持ちやテンションを高めてくれますよね。ネイルにはジェルネイルとポリッシュネイルの2つの種類がありますが、すぐにオフできるポリッシュネイルは、コツを掴めば自分でもきれいに塗ることができます。
今回は、誰でもきれいに塗れるネイルのコツについて解説していきます。ちょっとしたコツを身に付けるだけで、まるでサロンのような仕上がりにすることが可能です。おうち時間で楽しめる、セルフネイルのコツをさっそく見ていきましょう。
ネイル塗り方を確認する前に「下準備」をしよう
ネイルを塗る前には、必ず下準備を行いましょう。きれいなネイルに仕上げるための重要な過程なので、丁寧な下準備が重要です。
まずは必要な基本道具を揃えよう
セルフネイルに必要な基本アイテムは、以下の8つのアイテムです。
- プッシャー:甘皮を押し上げるもの
- ニッパー:甘皮をカットするもの
- エメリーボード:爪の長さ・形を調整するためのネイルファイル
- スポンジファイル:爪の表面を滑らかにするためのネイルファイル
- ネイルオイル
- ベースコート
- トップコート
- カラーポリッシュ
これらのアイテムはドラッグストアや100円ショップで手軽に入手することができます。
ネイルを塗る前の準備①:ささくれ・甘皮の処理をおこなう
ネイルを塗る前には、ささくれや甘皮の処理を行います。せっかくネイルポリッシュがきれいに塗れても、ささくれが残っている状態だと、見栄えが悪くなってしまうので必ず行いましょう。
また、甘皮が残っているとネイルが塗りにくくなり、ポリッシュがはみ出す原因にもなります。ささくれや甘皮の処理をするだけで、綺麗な指先を演出できるようになります。
ささくれ・甘皮処理の最初のステップは、手をお湯でふやかします。甘皮が柔らかくなるまで5分ほどお湯に浸しましょう。この際にお気に入りのハンドソープを1滴垂らすと、良い香りに包まれるので気分も高まりますよ。
甘皮が柔らかくなったら、プッシャーを使って甘皮を押し上げます。爪を傷つけないように注意して、優しく甘皮を押し上げていきましょう。
次に、ニッパーを使って押し上げた甘皮部分のみをカットしていきます。ささくれがある場合も、ニッパーでカットしていきましょう。刃物が付いているニッパーの取り扱いには、十分注意しましょう。
ささくれ・甘皮が処理できたら、周りに残った皮膚などを丁寧に拭き取ります。親指にガーゼを巻き付けて、爪の根本にくるくると細かい円を描くようにガーゼをあてると、簡単に不要物を取り除くことができますよ。
ネイルを塗る前の準備②:ネイルファイルで爪の形を整える
自爪を整えるには、エメリーボードという粗さが180Gほどのネイルファイルを使用します。粗すぎるネイルファイルを使うと、周りの皮膚を傷付けたり、爪を削りすぎたりしてしまうので、適切な粗さのものを選びましょう。
エメリーボードを爪にあて、優しく丁寧に爪の形を整えていきます。エメリーボードは爪に対して往復で動かさず、一定の方向で動かすことを意識してください。少しずつ爪を削ると、きれいな形に仕上がります。
爪を削ると残りカスが出るので、スポンジファイルを用いて取り除いていきます。整えた爪を削りすぎないように、慎重に削っていきましょう。
爪の形には主に5つのタイプがあります。
- ポイント
- オーバル
- ラウンド
- スクエアオフ
- スクエア
自分の爪に合う形や、好みの形を選んで整えていきましょう。それぞれの爪の形の特徴は、以下の通りです。
■ポイント
爪の先端が尖っている形で、シャープな見た目に仕上がります。短めの爪だと整えにくいので、長めの爪の方の方がおすすめです。5つの爪の形の中では爪に負荷がかかりやすく折れやすいので、扱いには注意しましょう。
■オーバル
女性らしい印象に見せてくれる形のオーバルは、爪の先端に丸みがあり卵型のような形の爪です。両サイドをやや細めに整えるため、指先を長く綺麗に見せることができます。
■ラウンド
ラウンドは自爪に一番近い自然な形の爪で、ナチュラルに仕上げることが可能です。最もスタンダードな形で、普段の生活でも扱いやすく、短い爪でも整えやすい特徴があります。
■スクエア
スクエアは、爪の先端が四角くなった形の爪です。5種類の中では一番爪に負荷がかかりにくく、爪が割れやすい人におすすめです。ただし、角が残るため衣類や布団などにひっかかりやすい特徴があります。
■スクエアオフ
スクエアオフは、スクエアの先端の両サイドの角をやや丸く整えた形の爪です。かっこよくクールな印象に見せることができ、海外での人気が高い形です。
ネイルを塗る前の準備③:ネイルオイルで爪の保湿をする
事前に保湿を行っておくことで、ネイルの持ちが良くなります。ネイルを塗る前日などに、ネイルオイルを甘皮周辺に塗った状態で、くるくるとマッサージをするように塗るのがポイントです。マッサージをしながら塗ることで、爪の血行も良くなりますよ。
塗る直前にネイルオイルをおこなうと、剥がれやすくなる原因になるためじゅうぶんに注意しましょう。爪の保湿は、日頃から行っておくことがおすすめです。
誰でも簡単&綺麗にできるネイル塗り方
ここからは、ポリッシュを使ったきれいなセルフネイルの塗り方について解説していきます。カラーポリッシュを塗る前のベースコートや、仕上げのトップコートも忘れずに行いましょう。
ネイル塗り方①:ベースコートを塗る
ベースコートはネイルの土台になるため、塗り残しがないかしっかりと確認しながら根元やサイドまで丁寧に塗ります。ベースコートはすぐに乾く特徴があるため、塗り残しがあった場合、重ねたように塗っても問題ありません。
ベースコートの重要性については、次の章で解説しています。
ネイル塗り方②:塗布量の調節をおこなう
ベースコートを塗り終えたら、カラーポリッシュをのせていきます。筆全体にカラーがべったり付いていると塗りにくい原因になるため、ネイルポリッシュのフチを使って塗布量を調節するのがポイントです。
おすすめの塗布量は、筆の片面にカラーがのっていない状態で、かつ反対側の面には半分ぐらいカラーがある状態が塗りやすいですよ。爪の長さや幅により、その都度カラーの量は調節していきましょう。
ネイル塗り方③:爪の中央→両端の順序で塗る
筆に適切な量のカラーポリッシュを取れたら、爪の中央、右側、左側と順番に塗っていきます。根本をしっかりと捉えて筆を置き、力を入れずにふんわりと筆を爪先に向かって引くと、きれいに塗ることが可能です。
爪の中央が塗れたら、すぐに右側、左側と手早く塗り進めましょう。ゆっくりと時間をかけて塗ると、塗っている間にカラーが乾いて塗りにくくなってしまうため注意が必要です。
表面のカラーポリッシュは、2度塗りすることできれいに仕上げることができます。1度目のカラーポリッシュがある程度乾いたら、2度目も同じ工程で塗っていきましょう。プロが仕上げたようにするポイントは、爪の先端であるエッジ部分を用いて塗るのがポイントです。
またきれいに仕上げるコツは、1度目・2度目で意識するポイントを変えることです。1度目は、ムラはあまり気にせず、根本やサイドを綺麗に仕上げることを意識します。2度目は、1度目をなぞるように筆圧をかけずに、ムラなくカラーポリッシュを塗っていきましょう。
ネイル塗り方④:しっかり乾かす
カラーポリッシュを塗り終えたら、一度しっかり乾かしましょう。冷風を当てることで早く乾くため、扇風機やドライヤーを使うのがおすすめです。乾かす際は、塗ったばかりの部分に当たらないように注意してください。
乾いたかどうかわからないときは、匂いを嗅いでみましょう。ネイル独特のツンとした匂いが薄れていたら、表面が乾いている証拠です。セルフネイルをきれいに仕上げるには、焦らずにしっかり乾かすのがポイントです。
ネイル塗り方⑤:完全に乾いたらトップコートを塗る
カラーポリッシュの表面がしっかり乾いたら、トップコートで仕上げをしていきます。ベースコートと同様、トップコートもマニキュアには欠かせないネイルアイテムの1つです。
筆にたっぷりとトップコートを取り、表面を滑らせるようなイメージで根本から塗っていきます。筆圧をかけるとカラーポリッシュがゆがむ可能性もあるため、力を入れないように優しく撫でるように塗っていきましょう。
より綺麗に仕上げるネイル塗り方のポイント
サロンのような仕上がりを目指したい人は、前項で解説したポイントに加えて、以下のコツをプラスしましょう。ひと手間かけることで、よりクオリティの高いネイルに仕上げることができます。
過剰な水分や油分を残さない
爪の上に油分や水分が残っているとマニキュアが剥がれやすくなるため、ベースコートを塗る前には、爪の上にある油分や水分を除去しましょう。エタノールを使うことで、爪の表面や爪周りの油分と水分を取り除くことができます。
小さくカットしたキッチンペーパーにエタノールを染み込ませて、爪の表面を1本ずつ拭いていきます。コットンを使うとコットンの繊維が爪に残ってしまうため、繊維が残りづらいキッチンペーパーを使用するのがおすすめです。油分と水分を拭き取ったあとは、指先の油分が付いてしまうため爪の表面に触れないように気を付けてください。
ネイルオイルを直前に塗るのもNGです。ネイルオイルはマニキュアを塗る前日までに塗っておき、ネイルが完成してから塗るようにしましょう。
ベースコートやトップコートも活用する
ベースコートとは、ネイルポリッシュを塗る前に使われる下地のことです。カラー持ちをよくする効果があり、自爪への色移りを防止する役割もあります。ネイルポリッシュの定着率も高くなるため、ネイルポリッシュの前には必ずベースコートを塗りましょう。
トップコートとは、ネイルをコーティングするためのアイテムです。ツヤ出しやネイルデザインを保護する役割があり、衝撃でネイルがすぐに剥がれるのを防いでくれます。仕上がりをさらにきれいにしたい場合は、トップコートはマストアイテムです。
爪の両端まできっちり塗る
爪の両サイドまでカラーがしっかりと塗れていないと、隙間があるように見えてしまい見栄えが悪くなってしまいます。表面からだけでなく横から眺めることで、爪の両端の塗り残しを防ぐことができます。
ネイル塗り方で失敗したときの対処方法
「不器用だからセルフネイルが苦手…」という人も、心配ありません。セルフでできる3つの対処法を知っておくことで、ネイルの仕上がりがきれいになります。それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
綿棒と除光液を使って対処する
マニキュアが爪からはみ出た場合は、綿棒と除光液を使うだけで対処することができます。除光液を含ませた綿棒で、はみ出した部分をきれいに取り除くことができます。
綿棒では拭き取れない細かい部分は、爪楊枝とコットンを活用するのがおすすめです。一度に取り除こうとせず、少しずつ丁寧に拭き取ることを心がけましょう。
ラメ入りマニキュアを選ぶ
セルフネイルの初心者の人には、ラメ入りのマニキュアがおすすめです。たとえはみ出してしまっても目立ちにくいため、気にせず塗ることができます。
カラーポリッシュを塗った際にぶつけてしまっても、ラメ入りのポリッシュを重ねることでぶつけた部分をカバーすることもできますよ。
丸ごとオフして一からやり直す
どうしても修正作業がうまくいかない場合は、丸ごとオフしてはじめからやり直すのもひとつの手です。除光液を含ませたコットンでしっかりとオフし、爪についた油分と水分をしっかり取り除きますます。オフ後にすぐネイルをする際は、コットンの繊維が残ってないか今一度確認をしましょう。
まとめ
初心者でもきれいにセルフネイルを行うには、下準備+5つのステップが重要です。それぞれの工程を怠るときれいな仕上がりになりづらくなるので、この記事を参考にすべての順序を試してみてください。
またサロンの仕上がりのようなきれいなネイルにするには、3つのコツがポイントです。塗り方を失敗してもセルフで対処することもできるため、不器用な人でも諦めずセルフネイルを楽しみましょう。